宝葉祭2
怜奈ちゃんと別れてから、着替えるために、イベントの準備をしているところに行ったら、東条さんが来ていて、
「遅い」とにらんでいた。
「あまり早く来るとよけいに緊張するから」
「弱気」と軽く言われて、
「うるさいわねえ」と言っていたら、
「ほら、対決は後で」と言ったので、
「え、どういう意味ですか?」と聞いたら、
「あ、駄目だった」と逃げていき、東条さんが誰かに呼ばれて、その間に、どうしようか待っていたら、
「今日の対決がんばってね」と男性に言われて、
「対決?」と聞き返した。
「そう、僕は君に応援するからね。かわいいほうがいいから」
「俺もだよ」とそばの人に言われて、
「対決って?」と更に聞いた。
「占いだよ、対決するんだろう?」実行委員の人とは違うようで、
「ほら?」と看板を指差していて、かなり離れたところにある看板を見に行った。
「どういうことよ」東条さんを見つけて怒った。看板には、『占い対決』と言う文字が描いてあったからだ。
「しかたないだろ。急遽そうしたほうが盛り上がるって」東条さんが言い訳し、
「看板に出ているのに急遽のはずはない」とにらんだら、
「まあまあ、そのほうが面白いからさあ」とそばの人になだめられたけれど、
「隠してたの?」と聞いた。
「お前、そう言うと怒り出すだろうし、『出ない』と言いそうだったからな。それで言いそびれて」
「わざと言わないようにしていただけじゃない。せっかく見直したのに、結局、また、これだ」
「おい」東条さんがなだめるために触ろうとしたので、
「触らないで」とにらんだ。




