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薪と、ハーブと、ジビエご飯!  作者: 不月風音
大学1年生編!後期!
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第77話 2日目!!


「筋肉痛があああ…」


 ひのきが辛そう。


「ぼたんー?筋肉痛痛くないのぉ…?」


 全員を引きずりながらもずんずんと進むぼたん。疲れがないどころかいつも以上のパワーがありそうだ。


「疲れよりご飯です!!!」

「みくると同じタイプかぁ…」


 カモミール限定な分みくるの方がマシかもしれない。みくるはスピード型。ぼたんはパワー型と言ったところか。


「みくるは大丈夫ぅ?」

「うーん…眠たいけどなんとか…」

「筋肉痛はどぉ?」

「それはカモミールで治った…」


 貴様…いつあのヤクに手を出した…!?



「あー!ご飯がいっぱいですよー!!」


 朝食会場に着いたみたい。引きずりが解除されて、ぼたんが駆け出す。


「いただきまーす!!!」


 朝食はバイキング形式みたい。それがみんなの目に入った時にはもう盛り付け終わって食べ始めてたけど。


「私達も食べるか〜」

「飯を食わねばスノボは出来ぬ!!!」

「低血圧が…」


 雪下野菜のおかげか、女将さんの腕か。朝ごはんもすごく美味しかった!




「さあさあ2日目ー!みんな体調はどうだーい!!」


 板を履いたかおりが呼びかける。うーん!だめそうだ!


「どうしたんだいもみじちゃん!マイハニー!体調が悪そうじゃないか!」

「眠たい…低血圧…」

「あっららそっかー、みんなも無理せず休みたかったら言うんだよ?」

「うー…でも先生がせっかくくれたし、楽しみ尽くしたい!」


 3人がコクコクと同意。


「よーしほんじゃ頑張っていくぞー!!」

 おー!!



 身体が重い。でも、坂道に立つとスーッと勝手に板が落ちていく。

 …とは言え、ブレーキとかバランスを取るために結構筋力使う。絶妙に使ったこと無い筋肉が、突然の酷使に悲鳴を上げていた。


 

「いたたた…!でもなんか身体は動くな…!」

「バランスは取れますね…!痛いけど…!」

「睡眠学習だねぇ…!痛ったぁ…」

「たのしー!!!!」


 なんか1人、今日の目標の木の葉落としってやつをマスターしてる奴がいる。


「あれー!?みくるちゃんそんなできたっけ!?」

「カモミール式睡眠学習!!!!」

「あっはは!なるほどー!!」

「そんなもんないよぉ…!?」


 真っ直ぐずり落ちるのに必死な3人を置いて、左右に、落ちる木の葉みたいに振れながら下っていく。


「じゃあこれはできるかなっ!?」


 と、お手本で下側を向いた木の葉をしていたかおりが、クルッと後ろを向いて、逆向きで木の葉滑りを始めた。


「逆木の葉〜!!えー!?できてる!!?」


 してやったり!な顔で自慢気な顔をするみくる。かおりに見えてないよ。


「なんかコツ掴んだ!!!」

「どうやるんですか!?」

「なんとなく!」

「感覚派かよ!!!」

 

 満面の笑みでみくるを見るかおり。カモミールってすごーい!って顔してるけど、絶対違う。もしくはみくる特効薬なだけ。


 じゃあこれは!?じゃあこれは!?と、3人を放置して、なんか色々教え始める。みくるがその全部を軽々やってみせると、2人とも大興奮で滑り降りて行った。

 

「だ、大丈夫、きっとみんなもすぐ上達するよ…!」


 なんかもみじさんが動揺してる。

 ごめんなさい違うんです奴がおかしいだけなんです…。


 ゆっくり下っていると、中腹あたりでみくるたちに追いつかれた。


「なんでそんな早いんだ…!?」

「なんとなく!!」

「もうちょっと噛み砕いてくださいぃ…」


 その言葉にみくるが、んー…と考え込む。


「あ、あれかも。山登りの時の足の使い方!」

「山登りぃ…?」

「そーそー!滑らないように!ってグッて力込めた時と同じ感じで力入れるとできるようになった気がするよ!」


 確かに、知らない板の感触で力があんまり入ってなかったかもしれない。滑らないように!と思ってグッと力を入れてみる。


「ほんとだぁ、ピタって止まってるぅ!」

「そこから、つま先をほんのちょっと下に動かす!そうすると前に進んでくよ!」

「痛い…でも進めてるぅ…!」


 みんなが安定して進み始めた!


「いーねいーね!!その調子ー!!」


 昨日よりもずっと早く麓まで降りて来られた。すごく疲れたって顔だけど、みんなの顔は満足感に満ちている。


「スノボ…楽しいな!!」

「だねぇ!最初は全然できなかったのにぃ!」

「山登ってて良かったです!!」

「青春…だね!!」


 涙ぐむジェスチャーをしながら、かおりがサムズアップ。大学三年生はまだ青春側じゃない…?


「でも楽しくなってきたとこごめんだけどー、次上行ったらご飯食べて帰ろっか〜」


 えぇ!?そんな!酷いよー!阿鼻叫喚の声を上げる4人。


「お土産選びの時間がなくなっていいのかい!?」

「それはだめー!!」

「じゃあちゃっちゃと行って降りてくるんだなー!!」


 そうして今度はリフトで登った先にあるレストランへ向かった。


「景色綺麗かと思ったら…窓のほとんど雪で埋め尽くされてるね!?」

「3mくらい積もることもあるみたいだからなー…むしろちょっと見えるだけ感謝かも…。」

「また…ここにはここのメニューが…全部…食べたいです…!!」

「無理だから今日はカツカレーにでもしときなぁ…?」 


 美味しく食べて滑り降りて、今年最後のスノーボードを楽しんだ。

ここまで読んでくれてありがとうございます!

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