閑話 雪下野菜と来たら
寝る前、ちゃんと歯を磨く。
「こんな向かい合って歯磨きすることないからちょっとおもしろー!」
「…そうか?」
6人みんなでシャコシャコ。
やっぱりちょっと面白いかもしれない。
「そういえば、さっきの!雪下野菜!!もしかしてさ、雪下ハーブもあるのかな!?」
「んん…?でもさっき調べたのだと、デンプンとか蓄えてるやつが甘くなるって書いてあったよぉ」
「でも調べてみる価値はあるっ!!!」
そうしてみくるが検索し始めた。
「え!雪の下でも生き抜けるハーブ…あるよ!!!」
「ほんとか!?」
「甘くなる…?んでしょうか…?」
「えーとね、苦味とか青臭さが抜けたり、風味が濃縮される!だって!!」
「雪下ハーブってなんでもいけんの!?」
んーん!と首を横に振る。
「ローズマリーとかミントなら大丈夫みたい!あとなんか名前おもしろい子がいたよ〜!」
これこれ!と見せてくるみくるのスマホに映っていたのは、「ユキノシタ」という名前のハーブ。和のハーブだ。
「雪に埋もれなきゃユキノシタにはなれないねぇ」
「そういえば、みくるちゃんの大好きなカモミールはいけそーなの?雪下ハーブ!」
ハッ!とみくるが気付く。雪の下カモミールの可能性に。
「ちょっと埋もれるくらいならカモミールでも…!」
「うーん…どうかなぁ…」
あれ?マリーちゃんが微妙な表情してる。
「多分ねぇ、雪解け水で根腐れしちゃうと思うよぉ」
「根腐れって…水いっぱいあるとなるやつ?」
マリーが一旦洗面所に離脱。ペってして戻ってきた。
「そうそう、雪って段々溶けて、長い間土がびしょびしょになっちゃうから、多分カモミールは呼吸できなくなっちゃうんだぁ」
「あれ?でもローズマリーの方が水に弱いって聞きませんでしたっけ?」
「灌水の回数気を付けるくらいだったもんな」
「あぁ…確かにローズマリーの方が水に弱いんだけどねぇ、人間の対策が違うと思うんだぁ」
どゆこと???と3人と2人が聞き入る。
「ローズマリーって、一本の木からいっぱい収穫する、1本1本が大事なハーブなんだよぉ」
確かに大学でも、大きな鉢植えにしたり、ちゃんと畝を立てたりして、丁寧に扱ってる。
「反対にカモミールって、量で攻めるんだよぉ。畑にばら蒔いて、敷き詰める。」
確かに1つのプランターに寄せ植えたり、何も植わってないところに種をまいたり、ちょっと適当かも。
「でもどうしてそれが関係あるの?」
「畝って結構排水性いいんだよぉ」
「言われてみれば…ローズマリーの周りの土だけ異様に乾くのが早かった気がします!」
そうでしょ〜とマリーがちょっと嬉しそうに言う。
みんなちゃんと観察してくれてて良かったぁ。
「なるほど!!じゃあカモミールも一つ一つ畝を立てればいいんだね…!!」
「労働収益性もクソもあったもんじゃないねぇ…」
「じゃあやっぱり…一緒に寒さを耐えるしかない…ね…!」
「やめなぁ…?また風邪ひくよぅ」
やばい。顔が本気だ。
「やめろよぉ?死ぬぞぉ…!?」
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