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薪と、ハーブと、ジビエご飯!  作者: 不月風音
大学1年生編!後期!
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第72話 スキー場到着!


「緊張したー!!!」


 到着したのは清水。みくるとマリーの実家近くのコンビニだ。


「よく頑張ったよー!!車の運転ひさびさ??」

「そうだよ〜…!変な汗出ちゃった…!」

「そーれでこんだけ長距離行けるなら十分よ!ありがとうね!!!」


 し、死ぬかと思ったぁ…。


 中々の急ブレーキに、合流の時、一般道に降りる時の急ハンドル。アクセル以外の急な動作を全部やってて本当に恐ろしい運転だった…。


 思わず補助ブレーキ踏もうとしちゃったなぁ…。


 次から運転は自分でしようか…いや、でも私もああなるかもしれないな…。後ろで乗ってた3人全員そう思った。




「それにしても、かおりちゃんすごいねぇ」

「ん?なにが?」

「みくるの運転、ずーっと隣で褒めてたし、全然怖がってないように見えるよぅ」

「あー確かにそうですね…前で乗ってたらほんとに大声出しちゃいそうです…」

「まじで1番に死ぬもんな…」

「あー、かおりさっきからずっと我慢してたよ」


 そう話すもみじを、え?と疑問に満ちた顔でを見つめる。


「お姉ちゃんどの辺がそう見えたの?」

「だってほら、ずっと左上のバー握ってたでしょ?」


 あー…確かに…。


「ビビって逃げ出したかったのよ。」


 かおりさん…ご愁傷さまです…。ありがとうございます…。


「でも、かおりも運転始めた頃はみんなにビビられてたからね。」

「え、そうなんですかぁ?」

 

 そんな風には全然見えない。マリーの正直な感想だった。でも、もみじの顔は嘘ついているようには見えない。


「かおりも最初の頃あんな感じにやって、運転嫌いになっちゃったのよ」

「なのに長野まで…?」

「途中で好きになったみたいなんだけどね。騒がず、むしろ褒められて、段々好きになってったのよ。」


 へぇ…かおりにそんな過去が…。


「だから次は自分の番って思って、みくるちゃんをいっぱい褒めたのかもしれないわね。」


 全く、無理するんだから。と、かおりを眺めるもみじ。


 今までこの2人がどうして仲良いのか分からなかったけど、ちょっとわかった気がする。


 年上の姉御達がイケメンすぎるな…!


「もみじー!このお菓子久々に見るな!!!買い占めようぜ!!!!」

「うるせークソガキ。近所迷惑。」





 

 駄菓子をお小遣いの限り買い漁り、ニッコニコのかおり。


「それいつ食べんのよ…」

「うーん…ホテル着いたら!」

「ホテルのご飯でおなかいっぱいなるでしょうが…」

「…じゃあ移動ちゅ…」

「あんたレンタカー汚すでしょ!?」

「うっ…」


 あーあ、しょぼんってしちゃった。


「しゅっぱーつ…」


 テンション低めで出発進行。高速道路に乗る。


 …大丈夫かな!?




  

 そこからいくつかSAに寄って、なんかちょっと元気が出たみたい。

 真っ暗な諏訪湖だー!!!なんも見えなーい!!って気に入ったみたいで、本当に真っ暗で何も見えない写真をパシャパシャ撮ってた。

 元気そうだ。

 深夜3時に、朝ごはんだー!!!ってご飯食べてた。

 …元気だ。




「マイナス5℃!?寒ーい!!」

「そこ地面凍ってそう」

「私のドラテクに任せなって!」

「ドリフトでもしたら殺す。…というか全員死ぬか。」

「ヒッ…スピード出しすぎないでね…?」

「きっと大丈夫です…きっと…」

「あっ、雪降ってきたぁ」

「雪ー!!!!!」

 

 いつもは早寝のマリーも、今日は夜通し起きてる。みんな初めての友達との長距離旅行で盛り上がってるみたいだ。

 そんな中降り始めた雪にみくるがご満悦。

 ライトに照らされた雪が窓ガラスに当たる。それだけですごく楽しそうに外を眺めていた。

 


「早く着かないかな〜!」




 高速道路を降りる。

 ようやく…!と、雪大はしゃぎ組…つまり全員が、今か今かと銀世界を待ち構える。


 インターチェンジを出て、視界が開ける。そこには、街頭に積もった雪。街路樹に積もった雪。歩道に積もった雪。そして、広大な畑に積もった雪が見えた。



「ふおおおおおーおおぉー!!!!!!」


 致死量の雪が見える光景に、車の中じゃなきゃ近所迷惑なくらいの雄叫びを上げるみくる。

 でもそれは、雪国に住んでない人ならきっとみんなそうなるんだろう。全員、内心ワクワクが止まらなかった。



「ドア、開けるなよぉ?」

「はい!」

「ドア、開けるなよぉ??」

「はい!!!」


 口とは反対に、今すぐドアを開けて駆け出したい!と、みくるの身体がアピールしていた。

 とっても良い返事をしながら、手はドアノブ伸びていた。


 だめだぞ、ステイ。とみくるを座らせ、景色を眺める。

 スキー場まであと少し!




 

「とうちゃーく!!!」

「やったー!!!」


 ドアを開け、駆け出し、雪面にバーン!と着地。初めての雪の感触。踏むとギュッギュッと、今まで感じたことの無い音が鳴る。


「わーなにこれ!おもしろーい!!」


 ギュッギュッと色んなところに足跡を付けるのに夢中になっていると、みくるの目に面白そうなものが映る。


「雪がいっぱいだーーー!!!」


 これは飛び込むしかない!!!大興奮で突っ込もうとすると、


「待った待ったみくるちゃんストーップ!」


 と、珍しくかおりからストップがかかった。フードを思いっきり掴まれ、ぐえっ…!と呻いてから気に喚き出す。


「えー!!どうして!?なんで!?かおりちゃーん!!!」

「雪は危ないからねー!落ち着いてー!」

「危ない…?どういうことー?」


 危ない、こう聞くと最近のみくるはちゃんと止まる気がする。チェンソーとか狩猟とか、本当に危ないことを沢山経験してきたからこそだと思う。


「なんでなんでー!!!」


 なぜなぜ期に入った。成長だなぁ…。 

ここまで読んでくれてありがとうございます!

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