↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
薪と、ハーブと、ジビエご飯!  作者: 不月風音
大学1年生編!後期!
PR
85/126

第70話 試験…本番…!


 2月中旬。後期の試験をなんとか突破して、狩猟免許の試験会場に来ていた。


「緊張だね…!」

「そうかなぁ…?」

「そんな余裕そうにしてると足元すくわれちゃうよ…!?」

「くくられちゃうかもねぇ」


 子気味いいハンタージョークを挟みつつ、席につく。前後近い席で少しほっとする。すると、みくるが小声で話しかけた。


「ねーねー、周り…おじいちゃんばっかりだね…?」

「そうだねぇ…」


 周りを見渡す限りおじいちゃん、おじいちゃん、おじいちゃん。たまに若そうな人を見つけるけど、おじいちゃんの対比で若く見える50代くらいの人がちらほらいるくらい。

 あまりにも若すぎたのか、おじいちゃん達からなんかちらちら見られてる。

 

 …ちょっと恥ずかしいなぁ。


 この部屋で1番歳が近そうなのは、県職員の名札をかけた人。…まあ明らかに試験官だ。

 


「早く2人も来ないかな〜!」

「えぇ?2人ってぇ…?」

「ん?ひのきちゃんとぼたんちゃんだよ!」

「来ないよぉ…?」

「え!?そうなの!?」


 試験受けないのかな…!?突然の離脱にそわそわし始める。それを見て、なんで知らないんだぁ…?という目を向けるマリー。


 …仕方ない、説明してやるかぁ。


「大丈夫、会場が違うだけだよぉ」

「会場が違う…?」

「そ、私達がいるのは静岡県の真ん中らへん。ここねぇ」


 と、マップを見せてくれる。


「ぼたんがいるのはここ」


 大学付近をマップで示す。


「え!?ちかーい!!?」

「ねぇ、多分今日自転車で行ってるよぉ」


 ウォーキングしてます!


「ひのきがいるのはここねぇ」

「浜松だ〜!」


 そんなことを話していると、噂をすれば…ってやつでメッセージが届く。


ぼ—なんかおじいちゃんしかいなくて怖いんですけど…!

ひ—やっぱり!?うちもだよ!!

み—こっちもだよー!


 皆同じみたい。むしろマリーがいるだけマシなんだと再認識する。


ひ—でも、かおりも同じだった…というか先輩猟師が居なかったんだもんな

ぼ—確かにそうですね!私達の方が恵まれてるかもです!

マ—後輩猟師としてついて行かなきゃねぇ

み—若者猟師をかおりちゃん1人に任せる訳にはいかないもんね…!!

マ—いや、県内探せばちょっとはいると思うよぉ…!?


 マリーが動揺しすぎて口にも出ちゃった。


ひ—まあでも、これ見ると本当にちょっとなんだろうな

ぼ—そうですね!それに、かおりさんは一人で挑んだんですから!私たちは4人です!

み—じゃあ絶対合格しようね!


 マリーを筆頭に、3人からがんばれ!がんばろう!そんなスタンプが届いて、頬が緩む。


 よし、頑張るぞっ!


 用紙が配られ、筆記試験が始まった。





 …あれ?何かがおかしい。


 用紙が配られて、すぐさま問題に飛びついた。回答のために用意された制限時間は90分。

 今はそのうち10分を使って、残り時間80分。


 終わっちゃった…?


 開始10分にして、問題を全部解き終わっていた。


 あれ…?いやいやそんなはずない。私に限ってそんなはずないよね…!!?


 問題のやり忘れがないか、問題文読み間違えてないか、改めて確認。

 …確認だと5分しか使えなかったし明らかに大丈夫そう。


 え…?本当に…??


 後ろに耳を澄まして聞いてみると、マリーが書き続ける音が聞こえる。


 多分…はずれの選択肢を探せとかって問題は全部下線引いたり何が違うかメモしてるんだ…!


 真面目だな…そう思いながら、みくるも同じことをやってみる。10分使えた。


 25分…あと65分もあるの…!???


 長いよ…長すぎるよ…!この問題に90分はどう足掻いてもかからないよ…!!


 でも、周りのおじいちゃん受験生たちはうんうん唸って考えていたり、回答を消しゴムで消していたりと、困っている様子。


 あれ…?やっぱり私がおかしいのかな…!?


 周りが頑張ってる。でも自分は終わっちゃった。不安で不安で仕方ない…。


「30分経過。今から途中退室を許可します。」


 そうアナウンスが出た瞬間、マリーが手を挙げて途中退室。続けてみくるも途中退室した。




「ねーねー、私試験開始10分で全部解き終わっちゃったんだけど…大丈夫かな?」

「きっと大丈夫だよぉ、私もそれくらいだったしぃ」


 マリーも一緒。そのことにすごく安心する。


「良かった〜!周りの人みんなすごく必死だから不安になっちゃって…!」

「あれじゃないかなぁ?大人になると覚えが悪くなるってやつぅ」


 確かに。おじいちゃんならより覚えるのが大変そうだ…。

 

 

ひ—終わったー?

ぼ—途中退室して来ました〜

マ—お疲れ〜

み—やっぱり早く解き終わったよね!?

ひ—見直ししても10分余ってたし…長かったな…

ぼ—こんな感じなら大丈夫そうですね!


 会場離れた2人も早く終わってそうで一安心する。


み—この調子でこの後も頑張ろうね!

ぼ—おー!

ひ—頑張ろー!

マ—がんばろ


 

 鳥獣判別…余裕でクリア!


 罠の判別…この前間違えてよかった!クリア!


 罠の設営…プルプルしちゃって怖かったけど…クリア!!


 順調に試験をクリアして、無事狩猟免許を獲得することができた!

 


 …眼鏡等使用になっちゃったぁ…。



み—みんなちゃんと取れたー?

ひ—余裕だったなー!

ぼ—しっかり対策しすぎましたね!

マ—かおりにはちゃんと感謝しとかないとねぇ

ひ—あと上山先生にも!


 良かった!安心してスキー旅行に行けそう!


「そういえば、マリーちゃん時間ギリギリまで書いてたけどあれ何書いてたのー?」

「春にみくるにおすすめするハーブのリストアップしてたぁ」

「余裕だね!??!?」

「余裕だよぉ」


 このくそがきっ!!

ここまで読んでくれてありがとうございます!

いいねやフォロー、コメントで応援お願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。