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薪と、ハーブと、ジビエご飯!  作者: 不月風音
大学1年生編!後期!
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第69話 これで完璧狩猟免許試験!


「え…これ私無理かもぉ…」


 みくるの奮闘ぶりを見て、力のない自分だと上手くいかないかもしれない。そう思ったマリーの一言。それを聞いて、


「んー…確かに小柄だし、この前見た感じパワーもなかったもんねー…じゃーこっちやってみよっかー!」


 と、取り出したのは小さな箱型の罠。


「あ、もしかして、前に見せてくれた箱罠の小さい版か?」 

「そそそ!本来うさぎ用とか小さすぎてあんま使わないサイズだけど、なんか買っちゃってさ!」


 確かにウサギのケージとかにしか使えなさそうな、小さな罠だ。とは言え腕1本入りそうなくらいの奥行はある。


「これ分かるかな?両側から入れるんだけど、真ん中辺りに踏み板があってね!ここに餌を置いておいて、踏んだらガシャーン!!って!!」

「これはぼたんがかかりそうだねぇ」

「引っかかりませんよ!?」

「この中に美味しいイチゴが置いてあったらどうするのぉ?」

「そりゃもちろん食べますけどぉ…」

「もちろん食べるなよ…。」

「あっはは!私も食べるかもー!」

「…いつか檻の中で発見されないでね…?無視するからな…?」


 そんなことを話しながら手早くさささっと罠のセッティングが終了。指で押してみて!というので、ひのきが網の隙間から指を入れて押した。


 ガシャーン!!!


 小さいながらも大きな音を立てて両サイドの蓋が閉まる。その音にピャッと被せながら驚き、指を引っ込める。

 その姿にかおりが大笑い。面白い反応は何度やってもらっても面白いらしい。


「いいねー!じゃあ次々ー!!」


 と、マリーにもやり方を伝授。


 両側の蓋にくっついた固定するための棒。それを踏み板に連動した真ん中の棒を使って絶妙なバランスで固定する。

 このギリギリのバランスによって、獣が入らなければ動かない。でも獣が体重を掛けた瞬間バチンと閉まる。そんな仕組みになってるみたい。


「確かにぃ…これなら簡単かもぉ…!」

「イノシシとか鹿を捕ろうと思ったらやっぱり大きな箱罠とかだけど、とりあえず免許試験だけならこれで十分っしょ!!」


 みんな揃って絶妙なバランス感覚を身につけて、本番のための準備が完了した!!

 

 …みくるは少し時間がかかったかなぁ…。



「よーしお疲れ様ー!!頑張ったねみんな頑張れみんな!!」

「ありがとうございました!!」



 

 感謝を言って、解散…の流れになるかと思ったら、


「スキー旅行の話するんじゃないの?」


 そうでした…!もみじさんが居て助かった…!!!



「ふははー!スキー旅行に連れていけー!!!」

「連れてくからぼたんを解放してー!?」


 またも魔王かおりに捕まったぼたん。膝の上でこちょこちょと脇腹をくすぐられている。魔王様は大層お気に召したようだ。


「どこから出発するのぉ…?」


 出発地点は2つ。大学と、みんなが居るこの山。でも、流石にみんなが山まで来るのは大変だ。


「そんなん私たちで迎えに行くよー!」

「え?でも、4人ともは乗っけられないわよ…?」


 後ろの席をむぎゅむぎゅにすればギリギリ入るかなぁ…?でも泊まりの荷物もあるだろうし難しいかぁ…。


「だから、最初にもみじの車を出すだろー?」

「ふむふむ?」

「二人で出たら、私を大学近くのレンタカー屋に落とす。そしたらもみじはとりあえず大学に向かってやって?」

「あ、それをかおりちゃんがレンタカーで追いかけるってことかぁ」

「そうっ!それっ!!」


 確かにその方法なら行けそう!


「でも、なんで大学近くのレンタカー屋さんなのー?」

「あー…それはねー、あんまり夜遅くなるとレンタカー屋閉まっちゃうからさー、ちょっとでも早く返せるようにしておきたいんだよね!」


 ちょっとでも長く雪見たいっしょ?と聞くかおりに、うん!!と嬉しそうにみくるが返す。


 全く、かわいい妹分だぜ!

 

 

「んじゃ必要な荷物のリストアップと、高速代とかの計算と、あ、レンタカーの確保ってもうしてある?」

「あ…忘れてたぁ…!」

「てか、そもそも運転手じゃないと借りられないよ…私の免許証のコピー渡すから当日持ってってね」

「はいよー!運転したい子いるー?」

「ちょっとして見たいかも!」

「みくるの運転かぁ…事故らないでねぇ…?」

「大丈夫だよ!高速教習で上手って褒められたし!!」


 自信満々だし、任せるシーンがあってもいいかな。ってことで、後日みくるはかおりに免許証の写真を送ることになった。


「でも流石なんか旅行慣れしてるな…」

「いやー、大学3年生ともなるとねー!いっぱい旅行してるのよー!」

「サボってるだけかもだけどね」

「そんなことないしー!?」


 先輩二人がいてくれるから、初めての長距離旅行も大丈夫そうだ!


「楽しみだねー!」

「また寒いとこ行くのかぁ…」

「モッコモコにしていけば大丈夫ですよ!」

「染み込んでくるかもよ?」

「染み込んだら寒そうだな…」

「ツルッツルの服着るかー!」

「寒そうだねぇ!?」



 大所帯になりそうだけど、とてもとても楽しそう!1ヶ月後が楽しみだ!


「ところでぇ、狩猟免許試験対策はバッチリだけどぉ、大学の期末試験対策はできてるのぉ…?」

「……できてない。」

「やろうねぇ…??」

「はい…」


 猛勉強が始まる…。


「これ借りれたよ」

「ミニバン…!?!?」

「当たり前じゃん、6人もいるんだから」


 車の猛特訓しとこ。 

ここまで読んでくれてありがとうございます!

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