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薪と、ハーブと、ジビエご飯!  作者: 不月風音
大学1年生編!後期!
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第68話 最終確認…!


 1月下旬。


 目前に迫った狩猟免許試験。直前の対策として、またかおりの家で狩猟免許の勉強をしていた。


「じゃーこれは?」

「イノシシ!狩猟鳥獣!」

「せいかーい!これは?」

「カモシカ!非狩猟鳥獣!」

「せいかーい!!鳥獣判別はもう大丈夫そうだね!」


 最初は沢山の生き物を覚えなきゃいけないと思ってた鳥獣判別の問題だけど、罠だけなら鳥は覚えなくて大丈夫って聞いて安心した。


「完璧とは言え、鬼門はやっぱりオコジョ系だねぇ…」

「細長い形ってだけで覚えとくと焦った時ミスりそうです…」

「でも狩猟しちゃだめなメスのイタチはちゃんとメスって書かれてるし、大抵非狩猟だし…ハクビシンあたり覚えておけば大丈夫じゃないか?」

「現実だとメスって書いてないのにね…」

「まーま!それは実際行ってから見ればいーよ!!」


 試験で使われるのはイラストだから、結局は本物を見て判断できるようになるしかない。免許取っても勉強だ。


「じゃあ次はこっち!罠の判別!」

「これはくくり罠!これは箱罠!使っていい!これはトラバサミ!使っちゃだめ!」

「あ、残念!1個ハズレ〜!」

「くくり罠に締め付け防止金具がついてないな」

「寄り戻しもねぇ」

「あ!ほんとだー!!悔しい…」

「まあまあ!でもこれで本番間違えないっしょ!!」


 

 最後の追い込み!実物の判別や、実技の試験練習はやっぱりここじゃないとできないからね!



「でもやっぱ、知識として知ってるだけじゃ実物の判別つかないな」

「ですね…文字とかイラストで理解しても、実物ってなると…うーん…」

「他の人たちってどうやって勉強してるんだろ…?」

「やっぱ野山を駆け巡って実物を見てるのか…!?」

「それは他の人の罠掘り起こしてないかなぁ…?」

「じゃあ追いかけて素手でやってるんでしょうか…!?」

「それが出来るなら狩猟免許じゃなくてもっと他のもの目指した方がいいと思うなぁ!?」


 そのやり取りをけらけらと眺めてたかおりが口を開く。


「それはねー、なんかどっかで教えてくれるとこがあんのよー!」


 何も情報が伝わってこないぞ…!?ひのきが3人を見やるとやっぱり全員困惑してて安心。というかこの情報量で話すかおりさんが心配。


「あぁこれかぁ。猟友会の人が教えてくれるみたいだよぉ」

「それだー!それそれ!なんかー、どっかのなんちゃら事務所?ってところ?から来てねーってお知らせがあって、なんか紙書いたらできた!」

「県の農林事務所が主催とか案内を出してて、願書を提出すると猟友会の人が教えて貰えるみたいだよぉ。罠だけじゃなくて銃もやってくれるみたいだねぇ」


 マリーの方が有益な情報をくれる…!これからマリーに習おうかな。

 そんなことを考える3人だった。




 鳥獣判別の復習、罠の判別の復習ができた。筆記試験は十分準備完了!あとは…!


「実技だね!罠仕掛けてみよっかー!」


 と、以前作ったワイヤーの罠を取り出して説明を始めてくれる。


「まずー、くくり罠を仕掛ける時は穴を掘りまーす!」


 ざっくざっくと穴を掘り、拳大くらいの大きさの穴を掘った。


「ここにー、踏み板をセット!」


 太い塩ビパイプの中に踏み板が入ったものをセット。中の板を踏むと、ワイヤーを跳ね上げてガッと掴む仕組みらしい。


「近くの木にワイヤーを巻いて、固定。グッグッと力を掛けて外れないか確認しよーね!そしたら…」


 と、木のにある塩ビパイプをぐーっと引く。全体重をかけて。それをビスで固定して、踏み板の入った塩ビパイプに固定すれば準備完了!


「これを踏んずけると〜!ガシャーン!!!って感じに足が入るんだよー!」


 足を踏み入れると、かおりの言葉通りバチン!と音を立てて罠が作動。


「歩いてて急に足捕まったら怖いね…」

「ホラゲーみたいですね…」

「ゾンビに追われてる中引っかかったらぁ…ガオー!」

「ピギャアアアアア!!」


 ひのきが死んだ。


 あははー!と笑いながら、かおりが近くにいたみくるに声をかける。


「じゃーやってみっかー!!」

「はーい!」


 かおりの足にかかっているくくり罠を外し、さっき見た通りにセッティングを始める。


「これを…こうしてと…」


 と、とりあえず穴を掘って踏み板を設置する所までは完了。さっき木に固定してくれてあるのは変えずに、くくり部分のセッティングだ。


 さっきかおりちゃんは、思いっきり引っ張って、ビスを締めてた。それの通りやれば大丈夫…!


 ぐーっと引っ張ると、ギチギチと音を立ててバネが縮んでくる。力を溜め込んでるのを感じる。


「ぐぬぬぬぬ!!!ふんっ!!!」


 思いっきり力を、体重をかけて引っ張る。


「んー!もうちょい!がんばれ!!」


 え!?まだ引っ張るの!?おりゃー!!!!


「よし!その辺!ビス止めるよ!」


 ビスを止めるため、左手を離すと、グッと引き戻された…と言うより、力を貯めたバネに押し戻されてしまった。


「ありゃ!もっかい!!」

「えー!?もう1回!?」


 スパルタ指導の末、息も絶え絶えに罠を設置できた…。

ここまで読んでくれてありがとうございます!

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