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薪と、ハーブと、ジビエご飯!  作者: 不月風音
大学1年生編!後期!
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第65話 年始!


 あけおめー!!!


 0時00分。最速はひのき。それに続いてぼたんがあけおめを送った。

 クラスLINEの方にもぽんぽんといくつかあけおめが届く。


 年明けだー!



ひ—みくるとマリーは寝てるのか?

ぼ—どうなんでしょう…?さっきから返信がありませんね…

ひ—じゃあ仕方ない、寝るか〜

ぼ—私も初日の出に備えて寝まーす

ひ—おやすみ〜

ぼ—おやすみなさーい



 

 あけおめの直後のおやすみの挨拶。突然日常に戻ってきたみたい。






  

 翌朝…。


 —ふっふっふ!私が何もないとお思いで!?


 朝6時55分。グループに投稿されたのは綺麗な日の出の写真。

 もう1枚は少し前の朝焼けの時間、水面に映る赤い富士山の写真。

 そして、広大な海が太陽に照らされて、キラキラと輝いている、駿河湾の写真。


「伊豆パノラマパークってところから見える景色なんだよ!綺麗でしょー!!」


 これをみんなに見せたくて黙ってたんだ!そう言わんばかりの自慢気な内容。すぐに2人が既読をつけた。


マ—みくるなのに朝早いじゃん、すごーい

ひ—こっちも負けてないよー!


 みくるの送った写真と同じような高さ、場所みたい。でも、富士山はちょっと遠くに見えている気がする。


み—え!?どこにいるの!?近い…?

ひ—私も伊豆だから多分近いよ!小室山ってとこ!


 みくるが急いで検索してみると、車で3時間。伊豆の道って長いんだ…。


み—車で3時間かかるみたいだよ〜…

ひ—あれ!?意外と遠いのか!

マ—でも富士山までは一直線だねぇ


 確かに地図で見ると一直線。


み—じゃあひのきちゃんが撮った中に私がいるんだね!


 みくるが写真を撮って送る。富士山の反対側の写真。山しか見えない。


み—多分この写真の中に居るんだよね!

ひ—多分な!

マ—適当だなぁ…


 続いてマリーが送ってきたのは、白銀の雪の中を朝焼けの太陽が照らす風景。


み—わ!きれーい!!

マ—いやー、寒い中頑張って撮ったんだよ

ひ—…ん?なんか、マリーが映りこんでる気がするのは気のせいか…?

マ—みくるは騙せそうだったのに…

み—え!?嘘なの!?

マ—でも、寒い中布団から出て頑張ったんだよぅ…

み—すごい!がんばったね!!!


 さっきのみくるの早起きを褒めてたのと言い、お互いに全肯定しすぎじゃないか…?


 

 

み—みんな年末年始楽しんでるー?

マ—寒いけどなんとか楽しんでるよぉ

ひ—楽しいけどバイク置いてきちゃったからな…

ひ—まあ、中々会えない親戚と話す方が大事なんだろうけど


 ひのきとしては、一人でバイクに乗ってる時間の方が好き、そんな風に思っちゃう、少し慣れない時間だ。



 それからの時間、それぞれが居るところ、行ったところ、ちょっと面白いところ、綺麗なところ、色んな写真を送り合った。


 雪に包まれた木々、ちょっと量が多すぎる旅館の朝ごはん、和風な旅館に似合わないかわいいドールハウス。初日の出ロープウェイの帰りを待つ長蛇の列に、初日の出ロープウェイの帰りを待つ長蛇の列。それに初日の出のロープウェイの帰りを待つ長蛇の列の写真もあった。



ひ—そういえば、ぼたん起きてこないな?

み—寝てるのかなー?

ひ—いやでも、昨日私と同じくらいの時間に寝たはずだよ?

マ—じゃあ遅くない…?




 そんな風に写真を送りあったり、暇な時に少しお話してたりしたら、久しぶりなんて思わないくらい案外すぐに大学が始まった。


「なんか、全然久しぶりじゃないね…!」

「まあ、チャットとは言えいっぱい話してたしな」

「文明の利器に慣れすぎた故の現代の功罪だねぇ…」

「寂しさは感じないですけどね!」

  


 4人で話していると、今度は少し久しぶり感のある上山先生が現れた。


「あらあなたたち!明けましておめでとう!」


 明けましておめでとうございます、とか、あけおめです!とか、それぞれ返事をする。

 本年もよろしくお願いしますと先生が深々とお辞儀を初めて、慌てて深々お辞儀を返す。


「そう!あなたたちにこれを渡そうと思って探してたのよ〜!」


 と、まるでサンタさんみたいに大きな袋からいくつか取り出したのは、平べったいアルミ缶の中においしそうな金平糖とかが入ったお菓子。


「お金はあげられないし風情がないから、お年玉変わりに金平糖ちゃんよ!」

「わー!先生ありがとー!!!」

「お茶に合いそうだねぇ」

「ちょうどお正月にお茶貰ってきましたよー!」

「お!じゃあお茶飲みながら食べるかー!」

「ひのきちゃんから貰った急須使うぞー!!」



 ということで早速、いつもの調理室でお湯を沸かして、お茶会スタート!

 ティータイムと言うにはあまりに和風な品揃えだ。


「あ、先生からいただいたスキーのチケット!なんとか行けそうです!」

「あら!良かったわね!なんとかってなにかあったのかしら…?」


 かくかくしかじかと例のやつをやって、スキー場行けないかもしれなかった事件を報告。


「それは大変だったわね…!でも行けそうでよかったわ!」

「あの時はかおりちゃんが面白かったねー!」

「あ、そういえば…!中々起きてこなかったけど、あの時何してたんだー?」

「あー…あれはですね…」


 みんなから運転を任されたかおり。大学の同級生たちと旅行のために長距離運転することはあったけど、実はまだあんまり自信が無い。だから…


「運転練習ー!行くのー!!!」

「待て待て!?朝からお神酒飲んでただろ!?」

「免停なったらこっちが困ります!!?やめて!?」

 

 酒、絶対飲まさんでおこう。みんなの共通認識になった。

ここまで読んでくれてありがとうございます!

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