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薪と、ハーブと、ジビエご飯!  作者: 不月風音
大学1年生編!後期!
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第63話 移動手段は…


「ちょっと値段は高くなるけど、今からバスありのプランに変えよっかぁ」

「賛成です!プロの運転の方が安心ですもんね!」

「みくるも大丈夫そうか?」

「うん!全然余裕だよ!」



 マリーからお墨付きを貰ったみくるは自信満々。多少の価格アップは仕方ない。


「あっ…」


 マリーがだめな時の声を出した。何があったの…?と3人の注目が集まる。


「ここら辺の日…というか平日だと、静岡からバス出てないみたいだよぉ…!」

「えっ!?でもまあなら土日でいいんじゃない…?」

「それはそうなんだけどぉ…」


 と、見せてくれた画面には土日に✕ばっかり。唯一空いていたのは狩猟免許試験前日の1日。


「みんな狩猟免許取りたいんだね…」

「違うと思うなぁ…」

「まあでもこの日はなしですね…」

「やっぱ運転するしかないか…?」


 みんなが諦めモードに入っちゃった。これはもう無理そうかな…。


「難しそうなら…やっぱりやめる…?」

「いや、それは諦めないよぉ」

「私も行きたいし、頑張ろ!」

「絶対何かやり方はありますよ!」


 みんなが本気になってくれてた。こんなに頼もしいことはない。でも、


「タクシーで行くってのはどうだ?」

「静岡のタクシーって雪道用のタイヤじゃないから無理な気がするなぁ」

 

「誰かの家族にスキースノボやってる人って居たりしませんか?」


 ……。


「いないですか…。」

 

「電車新幹線を使って行けるかなぁ?」

「6時間かかるし片道2万円くらい…」

「えっ!?それは流石に…!」

「分かってる、私達も無理だよ」

 

「ヒッチハイク!!」

「行きも帰りも乗せてくれる人いるか…?しかも4人も。」


「ひのきちゃんのバイクで…!」

「何往復させる気だっ!?しかも雪道はやだよ!?」

「北海道の郵便屋さんは雪道をバイクで進むらしいですよ…!」

「あんなプロたちと一緒にしないでくれー!?」

 

 うーん…。沢山案を出してみたけどどれもだめそうだ…。そんなことを話していたらいつの間にか23時。普段なら解散の時間。


「仕方ない。今日は…というか今年のうちに結論は出なさそうだし、年末年始で悩もっかぁ」

「親に相談してみたらまた別の意見が出るかもですしね」

「んじゃ寝るか〜」

「みんなおやすみー!」

「「「おやすみ〜」」」





 みんなとスキー場かー!


 まだ問題の移動方法が決まってない。でもきっと、3人どころか4人もいるんだから、文殊の知恵どころか…なんだろう。

 なんかすっごい知恵になって色んなことが出来そう!


 1番の問題の交通手段が決まってない。でも、絶対に解決して、4人でスキー場に行ける!そんな確信があった。

 

 …もっとお金を稼いでおけば…他の行き方も選べたのかな…。

 春頃にバイクを買う。そのために最低限のペースでバイトをしていたことを少し悔やむ。

 くっ…お金って大事なんだな…。


 

 うんうん唸って考えていると、隣のマリーちゃんが起きてこっちのカーテンを開けた。


「寝なねぇ?」

「はーい…ごめんなさーい…」



 すぐに眠りについた。




 翌日も集まったけど、全然良い案が出なかった。というか、この4人ではもう良い案が出なくて、買いたいバイクの話とか、車買っておけば来年は自分たちで行けるかな?そんな話になっていった。





 最寄り駅のホーム。4人が電車を待っている。そんな中、豊橋行きの電車。西へ向かう電車が来た。


「んじゃ、良いお年を!」

「良いお年をー!」


 今日は年末最後の授業の日。どんどんみんなが解散していく。

 ひのきちゃんも行っちゃった。

 次に会うのは成人の日の次の日。結構長いお休みになっちゃって、少し寂しいな。


 キャンセル料が発生するまではまだしばらく日はある。その前に、この年末年始の間に。絶対いい案を持って帰ってやる!


 そんなことを思いながら3人で電車に乗り、菊川でぼたんと別れ、清水までマリーと二人で過ごした。


「帰る度に思うけど…ちょっと遠すぎだよねぇ」

「一回帰るだけで3000円くらい…恐怖なんだよ…」 

「私は通勤費が支払われてるんだよねぇ」

「私は…郷帰り費…?」 

「毎週のように帰る場所は故郷とは言わない気がするなぁ…」

「そんな…!川が流れてて野山を駆け回ればそれは故郷だよ…!」

「川はあるけど野山って野山はないでしょぉ…!?」

 


 片道90分。そんな長距離も2人ならあっという間だ。

 電車を降りたら次はバス。でも、2人が乗るバスは路線が違う。


「じゃあまたね!良いお年を!」

「またねぇ!良いお年を〜!」



 今年は色んなことがあったな。大学ってこんなに楽しいなんて思わなかった。授業も、実習も、サークルも、遊びも、全部全部楽しい!


 早く休み終わらないかな!


 こんな変なこと、今までの生活で思ったこと無かった。

 でも、本気で、本音で次の大学が待ち遠しくなっていた。


「ただいまー!ねーねー!みんなでスキー場に行くことになりそうなんだけど、どうやって行くのがいいと思う?」

「おかえり!んーと…どういうこと…?」


 みくる検定1級のお母さんでも少し難しかった。チケットは貰ったんだけど、現地までの交通手段がない。バスが出てないし、電車も高い。車以外無理そうで…と。


 んー…少し考えてみるねと言ってくれたけど…。


 みんなごめん!無理そう!

ここまで読んでくれてありがとうございます!

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