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薪と、ハーブと、ジビエご飯!  作者: 不月風音
大学1年生編!後期!
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第62話 予約だ予約だ予定を決めよう!!!


 マリーの部屋で3人が待っていると、満面の笑み。ニッコニコのニッコニコでみくるが部屋に帰ってきた。


「どうした…?なにがあった…?」


 ひのきの質問に、むっふー!と変わらない笑みで返す。

 なんだなんだ…?と本格的に悩み始める。すると、


「雪が見られそうで嬉しい〜…?」

「むっふー!!」

「雪が見られるのはみくるだけ?」

「むふ!」

「皆で見られるぅ?」

「むっふー!!」


 何ラリーかこんなやり取りを繰り返したら、傾向が掴めてきた。

 

「もしかして、スキー場?」

「むっふっふっふー!!!!」


 当たったみたいだよぉと変わらないテンションでマリーが話す。


「なんだ今のむふむふアキネーター…。」

「しかも当てられるって凄すぎですよ!?」

「むふぅ!」

「私たちは分からないんだよー!?」

 

 マリーまでむふー側に行っちゃうのはまずい。慌てて止めると、みくるが少し落ち着いたのか、むふー!と言いながら何かを取り出して見せてきた。


「スキー場のチケット?いいなー!」

「おー!良かったですね!雪見れるじゃないですか!」


 バッとトランプみたいに広げる。その手には4枚。


「えっ!?もしかして…」

「私たち全員分ですか…?」

「え、寒いぃ…」


 マリーが少し嫌がる声はみくるのむっふー!!にかき消された。

 スキー旅行が強制決定された。



 

「そろそろ人間の言葉を話せぇ〜!」


 あまりに自分の意思を無視されたマリーがぽこんとみくるの頭を優しく叩く。すると、


「このチケットね!!先生がくれたの!!!!」

「お、直った」

「流石ですね」

「むふぅ!」

「ぽこんてするぞ?」

「ごめん」


「このチケットね!!先生がくれたの!!!」

「わかった、ごめん、続き聞かせて」


 なんかマリーまでボケに回ると異様に忙しい。これからは絶対マリーにはツッコミ側に居てもらおうと思いながらとりあえず話を進めていく。


「もしかして、先生を脅した、ってやつですか…?」

「違うよー!これ!よく見て!」


 と、ぐっ、ぐっとチケットを一人一人に押し付けてくる。見えねーよ。


「んん…?平日限定?2日券??」

「あー、それで先生は行けないって話か」

「そうそう!だから、雪が見たいならみんなで行っておいでって!」


 ほんと神様みたいな先生だな…。してもらってばっかりで少し申し訳ない気もする。


「じゃあさっそく予約しちゃおっかぁ」

「いいねーー!!!」

「今あるのってリフト券だけだよね?日帰り?泊まって2日分使う?」

「泊まる!!!」

「あそっか、泊まるってなったら別にお金がかかるんですね…」

「みんなバイトでお金たまってるぅ?」


 ちらりと見渡す。汗だらだら、すっごい不安そうなのが1名。


「バイク買わなきゃですけど、買うの遅らせるので全然余裕です!」

「私は元々持ってるし、あんま使うことないから余裕だな」

「…うっ」

「みくるさーん、稼いでますかぁ〜?」

 

 ふふふふふと怪しげに笑いながらマリーが詰め寄る。


「土日に働いてない…から…全然…です…」

「私含めみくる以外は土日も働いてたもんねぇ」

「で、でも!バイク買うのを遅らせれば…!それより雪だよ…!」

「ちなみにおいくら位あるのぉ?」


 みくるのスマホに映った口座残高をこっそりと見る。4人で。

 そこには大体初任給くらいの額が映し出されていた。


「あ、なんだぁ割と稼げてるじゃん!よかったぁ」

「え!行ける!?これなら行ける!??」

「検索してみたけど、1泊2日なら十分行けるよぉ」

「よかったー!!!やったー!!!」

 

 逆にこんだけあっても行けない遊びは大学生の遊びじゃない。


「ちなみに…どれくらい使うの…?」


 初任給ほぼ全部使われるとしたら恐ろしい…。そんな顔でぷるぷる見てくるみくるに、表示されてる画面をはいと手渡して見せる。


「え!1万円ちょっとで行けるの!?」

「リフト券があればかなり安くなるみたいだねぇ」


 これなら現実的だ…!と目を輝かせながら、これで行こー!!と、スマホをマリーに返してくる。


「日にちはどうするぅ?」

「テストが終わる2月中旬頃でどうだ?」

「あ、その辺だと狩猟免許試験もあります…」

「それは外せないね…試験勉強もっとちゃんとした方がいいかな…!?」

「いやぁ、もう十分すぎるほど勉強してるし大丈夫じゃないかなぁ」


 試験は2ヶ月後。でも、〇✕問題では全員ほぼ満点を取れるレベルまで勉強が進んでいた。


「マリーちゃんが言うなら大丈夫か!2月中旬!楽しみ〜!!」

「足元すくわれるぞぉ」

「足元くくられるの方がよくないか?」

「どっちもよくないよ!?」


 

「あのー、日にちと泊まる場所が決まったのはいいんですけど…移動方法は…?」

「とにかく安いのってやったから確認してなかったなぁ…」

「こういうのってバスツアーとか出てるんじゃないか?」

 

 マリーが確認すると…


「あっ…カープラン…車も準備しなきゃだぁ…」

「えっ…この中で車持ってる人は…」


 と、ぼたんがちらちらと周りを見渡す。いなそうだ。


「…運転免許なら!!」


 自信満々にみくるが取り出す。全員持ってるわ。


「でも雪道の運転って自信ないな…というか車の運転…怖い…」


 運転免許はあるのに普段運転してないから運転が怖い。最悪の問題が発生した。

ここまで読んでくれてありがとうございます!

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