第7話 勉強勉強勉強!…の合間の話
目指すは大学!
と言っても、少し他とは違う、変な大学らしい。
大きなキャンパス!ってわけじゃなくて、かなり小さめらしい。逆に畑がすっごく広くて、建物よりも全然広いんだって!
人もめちゃくちゃ多い!とは真逆で、大学生は一学年25人しかいないみたい!
じゃあ先生の数は2〜3人しかいないんじゃないかって?そんなことはなく、30人くらいいるみたい!
訳わかんない大学だよね!でも、住んでる県内にあって農業をいっぱい勉強できて、実習もできる!
勉強だけじゃ息が詰まっちゃう私に最高の大学だー!と思って、目指してみた!
カモミールの収穫が終わった夏から一年半。つまり受験シーズンが終わった。
「わーい!合格合格ー!!」
「いぇーい!」
ぴょんぴょんと飛び跳ねて喜ぶみくる。やったね!と両手でグッドポーズをするマリー。
25人中の2つの枠を、2人は勝ち取った。
マリーは元々大学受験をするつもりで準備を進めていた。コツコツ丁寧に試験勉強を進めていき、模試や本番でもB〜A判定。倍率も低く、受かるべくして受かった。
みくるは大学受験なんて全く考えていなかったので、とにかく勉強勉強勉強!という感じ。しかしE判定、D判定をうろつき、面談ではやめた方がいいんじゃない?ということも言われた。
しかし、面接でハーブを育てたいという熱烈な思いが伝わったのか、なにか思うところがあったのか、面接点を大きく獲得したようで、合格を勝ち取った。
1年間の思い出
①カモミールの収穫を早くしたい!
カモミールクッキーとカモミールティーを作ったあと、またやろうね!と話をして勉強を頑張っていた。でも、
「わー!!どんどんお花が咲いてく!!?」
勉強で忙しいからって植物は待ってくれない。にょきにょきと…という程の成長はもうないが、沢山のお花が収穫して収穫してとみくるを見つめてくるよう。
またあのパーティーをやりたいな!と思っているみくるはその一つ一つを見逃すことが出来なかった。
毎日毎日はさみを持ってきてはパチ、パチ、パチ。
花の付け根を切ってどんどん収穫していくけど、はさみの準備や、収穫した花を持ち替えて、ドライハーブにする箱に移す時など、少しづつ時間は奪われていく。
マリーも同じように収穫してたし、同じくらい大変に思ってると思うんだけど…。
「うー、毎日収穫が大変だよー…」
「え?そうかなぁ?」
困ったー!助けてー!ハーブアドバイザー先生ー!と、チャットを送り付けてみたけど、マリーはそんなに困ってないみたい。
そういえば、マリーは細かい作業得意そうだったなぁ…。
「もっと早くできる方法ない?教えて先生!!」
「えぇ…そう言われてもぉ…」
と、ハーブアドバイザーに妙案。そうだ。AIに聞いちゃえ〜。
「横に捻るように倒すと、プチプチと面白いように収穫が進みますよ!茎も残らないのでハサミで二度切りする手間もありません!」
「あなた誰よっ!?!?」
やべ、原文ままは流石にバレるか。
「ハーブ解説用の別人格だよぅ」
「なるほどー!」
「いや、嘘だよAIだよ」
「ナンダトッ!?」
「気付いてよぅ…どれだけの付き合いだと思ってるのぉ…?」
「んー…4ヶ月くらい!」
「……AIだと気付けるほどの長さじゃないなぁ」
「大丈夫!マリーちゃんのことは完璧に分かるよ!」
「じゃあ気付いてよぅ…」
だめだ。これ以上無駄話をするとなんか悲しくなる。
「でも、横に倒せばいいって言ってるし、そうしてみたら〜?」
「そうだね!やってみる!」
最後にカクレクマノミから人間の腕が生えてグッドポーズしてるスタンプが送られてくる。何だこのキメラ…。ザリガニヒヨコキンギョみたいだ。
ということで、横にぐいっと倒してみる。茎がくにゅんと曲がっていついてきた。プチッと取れる気配は無い。
「あれれ…?うまくいかないなぁ…」
「あれぇ…?折れもしないやぁ…」
2人はそれぞれの家でシンクロした。もちろん本人たちは知らないけど。
横に倒した状態でえいっと引っ張ってみた。
プツンと茎が切れ、2mmくらい残った。
「んん…?茎が残っちゃったなぁ…?」
AIもアドバイザーも全て無視して、真っ直ぐえい!と引っ張ってみた。
ブチッと茎が切れ、1cmくらい残った。
「……うん、私でも絶対違うのだけは分かる。」
コツがあるのかな?と、どんどんどんどん試してみる。茎を花に巻き付けるみたいにくるくるくるくる…絶対取れない!
引っ張る時の角度を変えてみた。うーん…全部で茎が残る。
フォークを使うといいみたい!茎を挟んで引っ張って…あれ、4mmくらい茎が残る…。
ちょっと引っ張って、ピンと張ったところで横に倒す。メリッと剥がれた。
剥がれた!?
花の根元すぐから、ペリっと花をめくりとったように茎から離れた。
残った茎は…ない!
「マリーちゃんにも伝えなきゃ!!」
「マリーちゃん!ピって引っ張ってクイってすると上手に取れるよ!」
「花を引っ張りながら、横に倒す。そうすると茎が上手に離れるみたいだよぅ」
少し早く報告できた。みくるの勝ちだ!
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コツって案外文章や写真だと理解できない…ので!育てましょう!!!




