↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
薪と、ハーブと、ジビエご飯!  作者: 不月風音
大学1年生編!後期!
PR
68/125

第56話 茶!!


 バイパスを抜け、市街地に入る。でも大きな道だからか、すいすい進めた。


 ひのきがここ!と指さすところに大きな建物があるのを見て、目的地だと分かる。


 ウインカーを出して駐車場に入っていく。建物の外観が木?で覆われた、でも近代的なコンクリートで作られてる不思議な作り。


「ほんとに着いたー!道当てずっぽうなのかと疑ってたよー!」

「えぇ酷い!?大きな道だからちゃんと覚えてきたよ〜!」


 まあ、山道は若干当てずっぽうだったけど…。


「いやー、後ろから見てるとちょっと不安で!」

「でもちゃんと着いただろー?茶の都ミュージアム!」


 現在地はふじのくに茶の都ミュージアム。お茶の名産地静岡だからこその、お茶の博物館だ。


「早く中入ろ!」

「そーだねそだね!時間もったいないもんね!!」


 ちょっとはしゃいでるひのきちゃんかわいいな。



  

 中に入ると、ほんのりお茶の香りがした。


 お茶の博物館というだけあって、お茶に関する色々なものが置いてある。


 昔お茶の収穫や加工に使われていた道具。今収穫加工に使われている機械。


「ほえー!高そうだねー!」

「まじで高いらしいよー…お値段は忘れちゃったけど…」


 加工度合いの違いによる色々なお茶の種類。


「烏龍茶って緑茶と同じなの!?知らんかった!」

「え、紅茶の茶葉って緑茶とは別の種類なんだ…」


 世界各国の茶室や、各国でのお茶の飲み方。


「砂糖入れまくるお茶だって!おもろ!」

「日本ってほんとに質素だな…」



 そして、


「ねーねーひのきちゃん!抹茶挽き体験だって!やろー!!」

「茶道体験もやりたい!」

「いいねー!!やろやろー!!」


 体験の魅力に取り憑かれていた。



 

「それでは、甜茶を挽いていきましょう!」


 土曜日の11時。人が集まるかと思ったけど、案外居なくて体験会にはひのきとかおりしか参加していなかった。

 これは質問し放題だ!そう思ったひのきが聞いてみる。


「甜茶ってなんですかー?」

「甜茶はですね、普通のお茶と違った加工をした、抹茶用の茶葉なんです!柔らかい部分だけを厳選した、手間暇のかかった茶葉なんですよ〜!」


 話を聞くと、甜茶は日光を遮って旨味甘みを強く、渋みを弱くしたり。普通の茶葉ならやる蒸した後の揉む工程をしなかったり、茎や葉脈と言った硬い部分を取り除く作業をしているみたい。


「超厳選されてきたんだな…!」


 石臼の中にひょいと注ぎ入れて反時計回りに回す。甜茶を挽き始める。

 擦れ合う石の感覚は思ったより軽い。ずっしりゴリゴリと擦れあっている手応えがある。


「重たいねー…筋トレだ筋トレ!」

「ずっと回してると体力が…」

「おりゃー!気合いじゃー!!」


 かおりがぐるぐると勢いよく回し始める。それなら一気に進む…!とひのきが乗ろうとしたその時。


「あ、待ってください!挽くのはのんびりペースが鉄則です!」

「え!そーなの!?どーしてですかー?」


 もしかしたら石臼にダメージを与えるやり方だったのかもしれない…

 ちょっと緊張気味に聞く。


「抹茶の香りは摩擦熱で飛びやすいんです。なので、ゆっくりのんびり、3秒に1回転くらいが目安ですよ!」


 じゃあここからは慎重に…!と、二人で一緒に数えながらぐるぐるゴリゴリ。


 1…2…3…。1…2…3…。

 

 係の人が、いい感じですね!と見守ってくれている。このペースみたいだ。


「あっ!いい香り!」

「ほんとだ、ちょっと抹茶が出てきたんだ!」


 細かく挽かれて粉になった甜茶、抹茶が、石臼の隙間から溢れ出してきた。


「これが美味しい抹茶なんだね〜!」

「ここまで丁重に扱われるのは最早お茶の神様や〜!」


 と、かおりが例の神のポーズをしはじめた。


「誰がお茶の神じゃい」

「抹茶のこと言ってんだよぉ!?」



 抹茶を袋に詰めてもらい、お土産としてお持ち帰りすることにした!



 


 抹茶挽きを終えて、次は茶道体験!


「私茶道のやり方なんてわかんないよ…!?」

「私も知らないから大丈夫だよ!」

「それって大丈夫って言うのかな!?」

「それを知る体験だし!」


 正座をしている2人の目の前にお茶が並べられる。


 本来、茶道には色々な作法があるそう。お茶の前に茶菓子を食べ切るだとか、茶碗の絵が書いてある部分に口をつけないとか、そう言ったルールがあるらしい。

 体験なので、出来るところだけ楽しんでいってください!とのことで、本来の茶道にあまり囚われずにお茶を楽しんでいく!


 さっき挽いた抹茶とは別の、用意されている抹茶を使う。大きめの茶碗に、匙で2杯、抹茶を入れる。


 90℃以下のお湯を注ぎ入れたら、抹茶ならではの道具、茶筅(ちゃせん)を使って泡立てていく。かき混ぜるのではなく、横に細かく動かして泡立てるそうだ。


「なんで泡立てるんだろ…?」

「私小さい頃緑茶のペットボトル振ってたら美味しくなくなるぞー!って怒られたなぁ」

「それはですね、味と風味、そして舌触りが美味しくなるからなんです!」


 味?風味?舌触りまで?詳しく話を聞く。


「まず味ですね。お抹茶に含まれる苦味の成分というのには、カテキンというものがあります。きめ細やかな泡を作ることで、カテキンが一気に舌に触れるのを避け、苦味が少なくなるんですよ。カプチーノとかカフェラテと同じなんです!」


 要するに、味がまろやかになるってやつなんですよ、と補足。

 へー!確かに普通のコーヒーより苦く感じないもんな。納得!


「次に風味です!苦い味は舌に広がりますが、抹茶の豊かな香りは鼻に広がります。沢山の抹茶の香りの気泡を口の中で弾けさせることで、美味しい抹茶の香りを何倍も強く楽しむことができるんですよ!」


 抹茶100%のクリームだもんな…そりゃ美味しい!


「最後に舌触り!これは、抹茶とお湯がよく混ざり合うことで、粉っぽさがなくなって、ザラつきが無くなるんです!」


 抹茶って手間がかかってるんだな。

ここまで読んでくれてありがとうございます!

いいねやフォロー、コメントで応援お願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。