第51話 罠!罠!罠!
狩猟の基本的な問題あれこれを覚えて、4人はかおりの家を訪問。ここからは物に触れて勉強していく!
「おぉー!みんな久しぶりー!嬉しい嬉しい!!」
「かおりちゃん久しぶりー!!」
「久しぶりって言っても…この前文化祭に来てから1ヶ月経ってなくないか?」
「じゃあその前夏の間会えなかった分含めて久しぶりだよー!!」
「そうやって積算されてくものだっけぇ…?」
感動的な再会を果たした5人は、さっそく罠について教えて貰い始める。
「狩猟免許をねー!取ってくれるなんてね!!嬉しいよー!!」
「がんばってとります!」
「よし偉い!!一緒にこの世のすごいやつらになろうじゃないかー!」
「おー!」
テンション高いなぁ。なんでこんなにこの2人のテンション会うんだろぉ…。
「まず1個目!この前みんなに見せた罠!あれってなんて言うか知ってるかい?」
「はい!くくり罠です!!」
「せーかーい!!!拍手!!!」
正解したぼたんにみんなでパチパチ拍手する。
「罠って実はいくつか種類があって、それの1つがこれ!踏み板を踏んだ動物にワイヤーロープをかけて、動けなくする!ってやつ!」
これの大きさについてのルール!わかる人ー!とかおりが聞く。このテンション感、小学校の先生とか向いてる気がするなぁ。
「はい先生!直径12cmまで!」
「みくるちゃん正解っ!その理由はー? 」
「あれ…?えーと…なんだっけ…?」
「はい!クマが罠にかからないようにするためぇ!」
「はいマリーちゃん正解っ!!クマさんが掛かってたら、こんなロープ引きちぎっちゃうし。もし直前に引っかかったら…なんて考えると恐ろしいよね…!」
くくり罠にはワイヤー径4mm以上っていうルールがある。確かに細めだけど、引っ張ってみても全然切れそうな気配がない…。
「あとは締め付け防止金具とよりもどし!脚をぎゅーって締め付けちゃったり、ねじれちゃって怪我することがないようにするためのもの!くくり罠はこの辺覚えときゃ大丈夫大丈夫!」
ワイヤーの先っぽの方に確かになにか金具がついてる。これがあればワイヤーが締まりすぎることはなさそう。
大体直径4cmくらいになったらそれ以上締め付けられなくなっている。
「くくり罠の観察は終わったかな?じゃあ次行こー!」
と、山の中を…とは言ってもこの前みたいな急斜面ではなく、緩いほぼ平坦な道。でも山道だから足元は悪いところに連れていかれる。
「もし上からクマが降ってきたら死んじゃうねぇ」
「ピギャァァァ!そんなこと言わないで…!?」
「大丈夫!きっと今のひのきちゃんの声で逃げてったよ!」
「はぁ良かった…」
「モスキート音になってておじいちゃん熊には聞こえてないかもですけどね…」
ひのきがピッ…と鳴き始めそうなところで、かおりが着いたよー!と合図してくれる。
「これが箱罠!」
そう見せてくれたものは、完全に檻みたいなものだった。
「中に餌を置いて、この中におびき寄せるの!なんか、柱が簡単に落ちる原理〜とかあるはずなんだけど…ちょっと難しくて覚えてないや!」
おぉ〜!と除く4人。それを見て、かおりが嬉々として聞く。
「ねーねー、入ってみる?」
「えっ!?入って大丈夫なの…!?」
「大丈夫大丈夫ー!獲物側の気持ちを知ることも勉強だよ〜!」
と、みくるをぐいぐい!と罠の中に押し込んだ。
入ってすぐは特段なんともない。
でも、数歩歩くと何かに引っかかる。その瞬間。
ガシャアアアアン!!
と、背後から大きな音がして振り返ると、もう扉は閉じていた。
「わー!!捕まっちゃったよー!!」
「ふひひ、大捕物だぜぃ」
マリーが心底嬉しそうに写真を撮り始める。みくるも、がおー!と威嚇してみたり、わなわな震える怯えた表情になってみたりとノリノリだ。
大きな音にびっくりしすぎて腰が抜けちゃったけど、バレて無さそうでよかった…。
「あれれーひのきちゃん?入りたそうな顔してるね〜!」
見つかった。
「ひぃー!怖い怖い怖い怖い!!!やだやだ!!!」
「いやいや、物は試しだよ?楽しいよ?」
「あとあとみんな入るんですから!先に行っときましょ!」
「さぁさぁ楽になろうぜぇ?」
檻にぶち込まれた。これじゃ捕まる獣じゃなくて捕まったあとの獣じゃねぇか…。
怯えていたら本当にまた心底嬉しそうにマリーが写真を撮っていた。
じゃあ次!じゃあ次!じゃあ私もー!!!と、順調にぼたん、マリー、かおりも入り、写真撮影会in箱罠が終了した。
満足満足〜!と写真を見返しながら来た道を戻ると、藪一さんががなにやら色々持って準備をしていた。
「おぉ!箱罠見てきたけ?」
「はい!すっごく大きくて楽しかったです!」
「楽しいだあ?最近の若えのはわかんねぇな!まあ良かった!じゃあ次はこれじゃ!」
と、出してきたのは何やらギザギザした刃がついた…なんだろうこれ?
「えっ!?こんなの家にあったの!?やべーじゃん!」
「使わなきゃ逮捕はされんから心配すんなって!」
がっはっは!と豪快に笑う薮一。わなわな震えるかおり。これは…なんですかぁ…?とマリーが聞く。
良かった…マリーちゃんも知らないんだ…!
「これねー、トラバサミ!禁止猟具っていう違法のやつだね!」
お巡りさーーーん!!!!!
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