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薪と、ハーブと、ジビエご飯!  作者: 不月風音
大学1年生編!後期!
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第49話 狩猟免許の基本!


「ただいまー!」


 みくるが慌てて調理室に戻ってきた。


「みくる!なにしてたんだー?」

「先生たちにタルト分けてきた!」

「なるほどねぇ」

「喜んでもらえましたー?」

「もちろん!」


 ところでさっきの採れたて新鮮カモミールなに?聞こうと思ったけどなんか禁忌に触れる気がして聞けなかった。


「あ、そーそー、上山先生のところで聞いてきたんだけど…」


 と、さっき聞いたヌートリア被害のことを話す。


 野菜、果樹、米など色々なものが被害に遭っていること。

 川や田畑に住む水生生物を食い荒らし、生態系に大きなダメージを与えていること。

 不用意に近付くと噛み付きや感染症など、人間への被害も考えられること。

 強い繁殖力で、どんどん生息域を増やしていること。

 具体的な数字とか、何が食害されているかなど、細かいことは分からなかったが、酷い被害なことは簡単に想像ができた。


「えぇ…それは酷いねぇ…」

「協力できることがあるならしたいです…」

「ね!酷いでしょ!だから、ジビエでなんとかできないかなって!」

「ジビエとハーブって合うもんな!」


 タルトを頬張りながらこんな話をするのは中々異常だなと思いつつ、マリーは指摘しないでおいた。


「んーでも、それって商品開発になるのかなぁ?獲ってくれる人がいないと私たち何も出来ないんじゃ…」

「あ…そっか確かに…」


 自分たちができる時にヌートリアの肉があるか分からない。真っ当な意見に黙ってしまう。


「それなら、私たちが狩猟をするのはどうでしょう?」

「あ!かおりちゃんに教えてもらえばいいのか!!」

 

 そういえばあれから4ヶ月。ツーリングに誘ってなかったなと思い出す。

 …涼しくなってきたし、寒くなる前の11月中に誘うか。

 ひっそりと心に決めた。


 早速ぼたんがかおりに連絡をする。 


ぼ—この前は文化祭来てくれてありがとうございました!

か—おー!あのサシェよかったよー!また来年も行くねー!

ぼ—ハードルが上がっちゃいましたね…!

ぼ—ところで別件なんですけど、狩猟免許の勉強って教えてもらえたりしますか?

か—え!なになに狩猟すんの!?もちろんいっよー!  

か—あれー?でも、大学に狩猟関係の先生いそうじゃない?前なんかジビエサークルみたいなのあったよ

ぼ—それはそう…なんですけど、かおりさんから教えて欲しいって皆も…

か—えーまじ!照れんじゃんいーよー!!!


 超スピードで狩猟の先生が決まった!


 

 とは言っても、流石に準備なしで聞きに行くのも…ということで、先に上山先生に相談してみることにした。



「あら!もうそんなに話が進んでるの?」


 早いわね!とくすくす。さっきみくるが帰ってから30分も経っていない。そりゃびっくりするよね。


「狩猟免許の勉強を教えてくれる人はできたんですけど、一応予習というか、基礎知識をつけておきたくって!」

「それで頼ってくれたのね!嬉しいわ!」


 じゃあ早速…と準備を始める先生。 

 

 そういえば、まだ上山先生の授業を受けたことなかったな。

 

「本来私は狩猟の担当じゃなくてジビエの担当なんだけど…基本はちゃんと抑えてるわ。」


 と、狩猟免許の基礎編を教えてもらうことになった!


「狩猟って一言に言っても、実は大きく分けて3種類あるの。分かるかしら?」

「狩るか狩られるか…?」


 それだと2種類ね!?野性味溢れるみくるの回答に見込みがある…気がする先生。

 

「残念ながら…でも狩られる危険を意識するのは大事ね。狩猟免許には罠、網、銃の免許があるの。」

 

 罠はこの前見た!かおりさんがやってるやつだ!銃はなんとなく想像がつく。網は…なんだろう…?


「今回みんなが取りたいのは罠の免許なのよね?」


 多分…?と頷く4人。そういえばヌートリアを何で捕まえられるか教えてないんだったわ…。


「今回問題になってるヌートリアは、基本的に箱罠って言う、檻みたいな形の罠で捕まえるの。だから、罠猟免許から目指してみるのが良いと思うわ。」

「じゃあ罠取るー!!」


 なら…と罠の解説をし始める前に、銃と網の補足ね、と続ける。

 

「銃は想像しやすい、火薬を詰めた鉄砲で弾を撃つ第一種銃猟免許と、バネやガス、空気圧なんかで弾を撃つ第二種銃猟免許があるの。」

「銃に種類があるんですか!?」

「ええそうよ。威力が高かったり、射程が長いのが、クマやイノシシ、シカを狩るのが火薬の方。威力は低いし射程も短いけど、小型の獣…ハクビシンやアナグマとか、カモとかの鳥類を狩れるのがバネやガス式の二種免許ね。」


 ほぉー!と知らない世界に驚く4人。ここでぼたんが質問し始めた。


「先生質問です!第一種の火薬の方の銃で小型の獣や鳥を狩っちゃだめなんですか?」

「あぁ…獣ならだめでは…ないんだけれども…。」


 言葉を濁す先生。法律的には確かに大丈夫なんだけれどもね…と前置きをして話を続ける。


「威力が高すぎて…その場で爆散するの…。」


 oh......そりゃいかん…。お肉もなにも食べられないし…あまりにも可哀想…。


「それに…獣で威力が減らないから、跳弾っていう事故が起こりやすくなっちゃうの。」

「ちょうだん…?」

「硬い石とかに銃弾が当たって、自分のところに跳ね返ってきたり、他の人の方に跳んでっちゃったり…リスクが高くなっちゃうの…。」


 みんなと一緒に狩猟行って跳弾させちゃったら…。それは怖いな…。

ここまで読んでくれてありがとうございます!

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