↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
薪と、ハーブと、ジビエご飯!  作者: 不月風音
大学1年生編!後期!
PR
53/129

第44話 減価償却


「それで!減価償却ってなにー!」

「んー…簡単に言うと、物の値段を何年使えるかの年数で割ったやつ?だよぉ」

「ふむふむ…?え、どういうこと?」


 んー…どうやって説明しよう…。


 

「まず、物って使える期間が大体決められてるんだよ」

「ほう…?」

「うーん…例えば、シャンプーとかって1回買ってもちょっとずつ使ってくでしょ?毎日毎日、同じくらいの量が失われてく。」

「うんうん!」


 ここまで言ってみくるが石鹸派なのを思い出した。まあいいや。


「失われてくってことは、買った値段の一部を消費し続けてるって考えるのが減価償却!」

「えーと…ってことはつまり、500円のシャンプーが50回使えたら、1回10円が毎回失われるよねって話か?」

「おぉー!ひのき正解だよぉ!」

「えー!すごい!!そういうことかー!」

「その考えを、同じだけ壊れるよねって話に直したのが減価償却って感じかなぁ」


 減価償却の説明終わり!2人はいいとしてなんでみくるにもこの説明をしなきゃ行けないんだ…。


「それで、今回減価償却するのはどれー?」

「使っても無くならないもの、来年も同じように使えるものだからぁ…」


 と、仕分けを始めた。今回で減価償却を考えるものは、128穴セルトレイ、ポリポット、鉢の3つ。


「他の種とかはどうするのー?」

「それは消耗品費ってやつだよぉ。まあ使った分だけ計算に入れてく感じだねぇ」


 バジルの種、肥料、水、農薬は消耗品費に入れる。


「こんな細かい計算までするなんて…難しいですね…」

「いや、本当はこんな細かくしないよぉ?トラクターとかチェンソーとか、高いやつくらいかなぁ」

「じゃあなんでこんな細かくやってるんだ!?」

「んー…授業で聞いた話のアウトプットってやつかなぁ」


 真面目だな…。


「値段が分からないものは、家で販売してるものの大体の値段で、半年使ったってことで計算してくよぉ」


 その結果、60株のハーブを育てるために、

 128穴セルトレイ1個→200円の2年償却=200÷4=50円

 ポリポット→60個300円の2年償却=75円

 植木鉢→40個4000円の5年償却=400円

 水やりのホース→3000円の5年償却=300円


 消耗品は、

 バジルの種半分150円。肥料200円分くらい。水道代は大体300円。BT材とくっつくくんは250円くらいだ。


 その結果、60株育てるのに大体1,725円くらい使っただろう、という結果になった!


「あれ!?思ったより安いね!?」

「しかも、貰ったものもかなり含まれてるぞ…?いいのか…?」

「勉強のため勉強のためぇ…まぁ大体これくらいって分かってたけどぉ…」


 と、ここでみくるが気付く。


「あれ?でも、これだけしか使ってないならそんなに高く売れないよね?なんか、やっぱり無料でもいいんじゃって思っちゃわない…?安いよ…?訴えられない…?」


 60株で1700円。1株で30円もしない。むしろそんなのでお金取るのはすこしみみっちいって思われちゃいそう…。

 みくるはサークル長として今後の未来を憂いた。


「いやいやぁ、みんなの労働力は無料じゃないよぉ?」

「ん…?サークルだし無料なんじゃないのか?」

「んー、じゃあもし、みんなが頑張ってほぼ無料で大量にカモミールを作って出荷したと考えてみてぇ?」


 無料で、さっきみたいな材料費だけを販売価格に掛けて販売したことを想像してみる。

 うーん、みんなが安く買えて嬉しいんじゃないかな?とマリーを見る。


「じゃあ、カモミール作ってる他の農家さんはどうかなぁ?」


 安く買えるカモミールがいっぱい売られてる。そんな中で今まで通りの価格で売れるかな?うーん…絶対売れないな…。


「でしょぉ?みんなはカモミールを趣味で育ててるけど、その人達はカモミールで生活してるの、仕事してるのぉ。」

「安いは全員が喜ぶって訳じゃないんだね」

「そうそう、企業努力とかのコスト削減は他の生産者さんも真似できるけど、そもそも戦う土俵が違ったら生産者さんは戦えない。多分上山先生はこういうことを伝えたかったんだと思うよぉ」


「じゃあ労働時間を割り出しましょう!みなさんどれくらい水やりやってました?」

「んー、朝夕でそれぞれ20分ないくらいだよな?」

「そうだねぇ、他にも色々あるし、水やりに使った時間は毎日5分ってしよっかぁ。」

「他になにかありましたっけー?」

「あれは?お薬撒いたやつ!」

「あーたしかに!大体…1週間で20分くらいか?」

「それ4人でやってるから、1人でやったら4倍の時間かかるってことで80分って計算にしよっかぁ」

「あ!あと収穫!」

「まとまった時間やってないから分かんないなぁ…」

「ネットで調べてみようよ!」


 わいわいがやがや!色んな意見が飛び交う。調べてみたら、一人で4時間くらいかかりそう!


「えーと、ここまでをまとめると…水やり1日5分を4月から6ヶ月間、薬を撒くのを7月頃から週に1回80分、収穫に4時間くらいかかりそう。」

「1日5分とすると…大体18時間水やりしてることになるな」

「薬撒くのには21時間くらい使ってるみたいです!」


 調べてくれた2人にありがとうと感謝をして計算する。


「合計で43時間くらい。この辺の最低賃金の時給1100円だとすると47300円分の労働になってるねぇ」

「そんなに!?」

「そうそう、意外と人件費ってかかっちゃうんだよねぇ…だから実家でも私がお手伝いとして入ってるんだけどぉ…」

「もしかしてお小遣いって…!?」

「私のいる時間に出た売上の一部だよぅ」

「これから全財産使うね…!?」

「バイクはどうするのぉ…?」


 (47300+1725)÷60=817.08333…円。

 1株あたり大体820円くらいかかっていることがわかった。

 

 

ここまで読んでくれてありがとうございます!

いいねやフォロー、コメントで応援お願いします!


減価償却、シャンプーに例えたけど、別に減価償却期間終わっても使うものはあるしなぁ…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。