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薪と、ハーブと、ジビエご飯!  作者: 不月風音
大学1年生編!後期!
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第43話 経営者の卵


 サシェ(匂い袋)を作っていくことになった!


 とりあえず、作れるハーブを集めていこう!


 という事で、今育てているハーブを全部かき集めてみた。


 今、学校と家で育てているハーブは、スイートバジル、スイートマジョラム、スイートフェンネル、ボリジ、レモンバーム、カモミール、ローズマリー、カモミール、パクチー、ルッコラ、チャービル、ミント、ローズマリー、タイム、オレガノ、セージ、バジル。


「枯れかけてるのもあるけど…いっぱいあるねぇ」

「マリーちゃんの店でいっぱい買った成果だね…!」

「私のお小遣いをいつもありがとうございまぁす!」

「お小遣いになってたの!?」

 

 衝撃の事実に驚く。

 まあマリーちゃんが喜んでるしいっかー!


「この中でドライにしても大丈夫なのは…」


 と、みんなで仕分けしていく。


 ドライに向いているものは、ローズマリー、タイム、セージ、オレガノ、スイートマジョラム、スイートフェンネル、ミント、カモミール!


 向いていなかったものは、パクチー、ルッコラ、ポリジ、バジル、チャービル、レモンバームだ。

 

 ハーブは大抵乾かしても大丈夫!と思ってやたらに乾かしてみた。でも、向いてなかったものはただの葉っぱの匂いになったり、バジルは黒ずんじゃったり。


 パクチーに関しては最悪だった。部屋で大量に乾かして授業後戻ったら、部屋でカメムシが100匹くらい潰されたんじゃないかってくらい酷い匂いがした…。


「あの時は命の危険を感じたよね…」

「ほんとに避難先があってよかったぁ」


 そんなこんなで分別が終わった。ここから1ヶ月は、ドライにしても良いものは積極的に収穫。乾かしてサシェ用に取っておく。


「ということで、カモミールは没収でーす」

「そんなぁ!!!?酷いよマリーちゃん!!!」

 

 マリーの残酷な仕打ちに泣き叫ぶ。私もローズマリー捧げてるからぁ…という言葉にぐぬぬ…と何も言い返せなくなる。


「じゃあこれから1ヶ月くらいはカモミールティー我慢しなきゃかぁ…」

「残念ながらそうみたいですね…。でも、レモンバームとポリジはハーブティーに向いてるじゃないですか…!」

「そうそう!2つは混ぜなくても美味しく飲めるぞ!」


 必死になだめていると、先生が全く別の話をし始めた。


「そうそう、他のサークルの子達が、バジル育ててるって話したら欲しがってるんだけど、あなた達のバジル少し売っていただけないかしら?」

「販売ですか…!?」

「そうなの、今度の文化祭で石窯ピザを焼くみたいなんだけど、トッピングに欲しいみたいなのよ」 

 

 もしいっぱいあるならお願い!との言葉に、もちろん!と返す。


 えー!ありがとう!と喜ぶ先生が、おいくらかしら?と聞いてくる。


「え!無料で大丈夫だよー!」


 みくるがそう返すと、3人も頷く。しかし先生は、少し厳しい、真剣な顔になり話す。


「とっても嬉しいわ。でも、それはだめ。」

「え、なんでですか…?」


 無料ならそれでいいのに…とぼたんが聞く。


「あなたたちが育ててるのは、ちゃんと価値があるものなの。ハーブとしてしっかり楽しめる、良いものを作ってるのよ。」


 その言葉に少し嬉しくなる。けど、話は続く。


「そんな良いものを無料でなんて、ちょっとずるい話じゃないかしら?私は、価値があるものはちゃんとお金を頂くべきだと思うの。」


「それに、この大学は農業経営者を育てるための大学なの。だから経営者の卵として、ハーブの販売に挑戦してみない?」


 経営者の卵かぁ。


 その言葉にマリーは少し心が引かれた。


 よし、ちょっと真面目にやってみるかぁ。


「バジルの販売、やってみよっかぁ」


 マリーが自分で言い出した!?その事に3人はびっくりした。でも、


「うん!やってみよー!」


 チャレンジはみんな一緒に、サークル4人で頑張っていく。


 部屋に持ち帰っての宿題だ!



「まず、これの栽培にかかっている金額から計算してこっかぁ」

「金額ー?どうやって出すのー?」

「うーん…とりあえず今回はまず単純に栽培に使った資材の原価割り出してこっかぁ」


 と、栽培に使ったものを書き出していく。ハーブの種に128穴セルトレイ、ポリポット、鉢、肥料に、水。


「水まで入れるんですか!?」

「もちろんだよぉ、水もコストだからねぇ。」

「でも私たち、大学の水使わせてもらってるだけだから無料だよね?」

「それは…言わないお約束だよぅ…」


 無粋なツッコミにツッコミ返しつつ心の中で、まあ、土地代とかハウス代とか入れてないけどねぇ…と、問題になりそうなことを自己解決。外に出さないことにした。


「あとはここから減価償却費を出してくよぅ」

「なにそれ!かっこいい!」


 何も知らないみくる。他2人は知らなくても仕方ないけど…。


「え…簿記の講義取ってたよねぇ…!?」

「取ったよー!でも覚えてない!」

「何のために受けたのぉ…」


 前期にやった簿記の講義。ぼたんとひのきは自由科目(受けても受けなくても卒業に関係ない科目)だから受けてない。

 

 みくるは、マリーちゃんが受けるなら!と一緒に受けたけど…あれ…?


 学費の無駄遣いなのか…講義受けてはいるから無駄ではないのか…。うーん…。

ここまで読んでくれてありがとうございます!

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原価計算ってどこまでやっていいか分からなかったりする。

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