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薪と、ハーブと、ジビエご飯!  作者: 不月風音
大学1年生編前期!
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第33話 ハーブ×ジビエ×お野菜!

「しんみりしてんなー!どした!じいちゃんからが変なこと言ったか?ぶっぱなすか??」

「んなこたしねぇよ!ぶっぱなすな!」


 物騒なことを話しながらかおりが戻ってきた。その手には、沢山の野菜!

 

「えー!こんなにいっぱい!どうしたの〜?」

「じいちゃんが畑で育ててんよ〜!去年シカとイノシシに食われまくったけんね!」


 立派なキュウリに、立派すぎるキュウリ?ズッキーニ!とツッコミが飛んできた。大きなトマトに、ジャガイモ、ナス!


 どれもこれもすっごく大きくて、ツヤツヤ綺麗に輝いてるように見えた。旬の超新鮮野菜だぞー!と。


「すごーい!薮一さんプロなんだねー!」


 ふふん!と鼻を鳴らして嬉しそうにする。


「おっきくて綺麗なのだけ選んできたんよ〜!」


 余計な事を言わんでいい…そんな感じで肩を落とした。


 あ!そうだ!忘れるとこだった!と、みくるがバッグをゴソゴソ。とりだしたのは、


「お肉に合うって言うハーブ!持ってきた!!」


 そう言って、ローズマリー、タイム、オレガノ、セージ、バジル、を取り出した。そして、大学で育てたマジョラムを乾燥させたドライハーブも。

 おぉ!とみんなが沸き立つ。


「こんなに…どこで育ててたんですか!?」

「マリーはともかく…みくるがここまで隠して持ってこれただと…!?」

「みくるちゃんやるじゃーん!!おっしゃれー!」


 大好評なみんなを見られて2人は大満足。


「実はお家で育ててたんだよーぅ!」

「去年までカモミールを植えてたとこ、別のも植えてみよ!って!」


 おぉー!美味しそう!と、ネットで組み合わせを調べて、早速お肉に付けて食べることにした。


 シカにはタイム!シカの繊細な味には、タイムの上品な香りが相性抜群なんだって!

 ほんのちょっと気になる臭みを香りが優しく包んで、お肉のうま味をさらに楽しめるようになった!タイムの苦味とスパイシーさも、お肉と合わされば美味しさにしかならないね!


 イノシシにはセージ!圧倒的な清涼感、松の香りのような清々しい香りが脂のこってり感を取り去り、お肉な食べてるのにさっぱり!噛み終わって飲み込むと、そこには脂感はなく、むしろさっぱりしていていくらでも食べられそう!


 アナグマにはドライマジョラム!甘い脂にさらに甘い香りが加わって、とろけるような風味になった!マジョラムのバニラのような香りが、脂の良い風味をさらに何段も上げてくれる!


 ハクビシンにはオレガノ!オレガノの強い香りが、ハクビシンの強かった獣の香りを打ち消して調和してくれる。まるで前に食べたイノシシソーセージみたい!オレガノのスパイシーな香りと森の香り、ハクビシンの野性味の強い香り、そして、スモーキーな炭の香り。


 どのお肉とハーブも良く合っていて、高級店を思わせる味になった。農業×ジビエ…ありかもしれない…!


「…!もひかひへ!!!」


 とぼたんがお肉を口で噛みながら、お箸で掴みながら、お皿に乗せながら慌てて立ち上がった。


「ほれ!ひまふぐきっふぇくあはい!!」

「ん?切るの?いいよー!」


 さっきかおりが持ってきたお野菜たち。それに目をつけて、切って!と頼んだのだった。


「よく分かったねぇ…」

「かわいい妹みたいなもんだからね!姉の愛だよ」

「ぼたんはもみじの妹ですー!!」


 本物お姉ちゃんが嫉妬しちゃった。ひひっ!と悪い顔をして、かおりが食材を切りに行った。急いで食べて追いつこうとしたぼたんちゃんは、イノシシ肉を喉に詰まらせて苦しそうだった…。

 むぐぐ…、うぅ…!と呻くぼたんちゃんに皆で飲み物を与えてたら、かおりがあっという間に戻ってきた。


「切ってきたよ〜!」

「ありがとう…ございます…みなさんもありがとうございました…ひぃ…」

「なになになにがあったん???」


 説明をひのきに任せ、ぼたんは野菜を受け取り、焼き台に乗せる。

 その上にハーブをそれぞれパラパラと撒くと、これまた良い香りが漂い始めた。


 網焼きの方にはまずパプリカ!炙って色づき始めたら、セージを炙って香り立たせる。かぶりつくとパプリカの甘みと共に、セージの香りが飛び出してくる。

 

 ズッキーニにはスイートマジョラム!ズッキーニを肉厚にカットしたら、マジョラムを乗せてじっくり炙る。ズッキーニのたっぷりの水分がマジョラムの香りを抱え込み、優しい甘みのスープみたいになった!


 プチトマトにはバジル!串に刺したトマトをアツアツになるまで焼いたら、バジルの生葉と共にパクリ。濃縮されたトマトの味と、バジルの甘み。ピザの美味しいところだけを食べてるみたい!


 鉄板焼きにはまずジャガイモ×ローズマリー!甘み、旨みが詰まった脂に投入すると、最高のじゃがバターみたいに甘く、とろとろになった!


 そしてナス!皮が真っ黒になるまで焼いたら、とろとろの果肉にオレガノを合わせる!じゃがいもの時のローズマリーが脂とともに吸収されて、ナスにはない香り、風味を付け足してくれる!

 

「どれも美味しいねー!!」

「野菜がこんな美味しくなるなんてぇ…!」

「ぼたん天才だな!!」


 わいわい!がやがや!みんなと楽しくBBQが出来た!!

ここまで読んでくれてありがとうございます!

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楽しく終われそうでよかったぁ

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