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薪と、ハーブと、ジビエご飯!  作者: 不月風音
大学1年生編前期!
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第31話 これがほんとの関節技!?

 内臓取りが終わって、アナグマが冷えた。から今度はお肉にする工程だ!


 ニトリル手袋を付けて、カッターナイフを借りて、作業を始めていく。


 チャキ!とカッターを出してみたけど、どこから刃を入れたらいいのか全然わからない。


「せんせー!どこを切れば…!」

「んとねー、お腹切ったとこの皮の端っこ!あ、でもまだむずいっか!」


 と、ちょっと貸してね〜とアナグマを引き寄せる。カッターでぷつんぷつんとお腹の皮を切った。そこからぐいーっと引っ張っると、皮と肉の境目に白い部分がある事がわかった。


「これが皮下脂肪ってやつね〜!憎き皮下脂肪だよー!肉だけにねー!」


 その皮下脂肪の部分をカッターの先端でつんつんとちょっと傷をつける。すると、メリメリという音を立てて皮と肉が少し剥がれた。


「こんな風に、白い部分。皮下脂肪と筋肉を繋いでる組織って弱いから、案外すぐ剥がれるんだよね。だから、ここをカッターでいーっぱい攻めてくよー!」


 と、メリメリ剥がれて緩んだ皮を引っ張り直し、白いところにシャッシャッと刃を当てる。また少しメリメリと剥がれた。


「これで大体やることは分かったかなー?ちらちら見ながら教えるねー!」


 そう促されて触ったアナグマは、とても冷たかった。




 かおりの見本通りに引っ張って…あれ?脂でヌルヌルして上手く掴めない。つまんでぎゅって引っ張って…思ったより弾力を感じる。

 なんとか引っ張れたので刃を入れてみる。あれ?さっきの見本より全然切れないや…。


「もっともっと!皮と脂肪に手をめり込ませる!って感じでぎゅーって感じで力入れるんだよ!」

「握り込む…?はいせんせい!!」


 とにかく手にめいっぱい力を込めて刃を当ててみた。すると、メリメリ!っと音を立てて皮が剥がれた。


「おおっ!できた!」

「できたじゃーん!いいねー!みくるちゃん!」


 うへへー!褒められちゃった!


 待ってぼたん!毛皮の方切ったら肉に毛が付いちゃう!ひのきちゃん!?刃出しすぎだよ!?1枚でいい…!せめて2枚!怖いから!パーンって刃が吹っ飛んでくるから…!マリーちゃん!?引っ張らなすぎてお肉まで切っちゃってるー!!疲れちゃったかな!?

 

 4人も指導すんの大変だなぁ…。でも楽しいからいっか!


 皮をベロンと剥がして、よくある熊の毛皮の絨毯みたいになる。内蔵と同じゴミ袋にペッと捨てると、次は骨を断っていくみたい。


 アナグマは、お肉、筋肉が全部出た状態になっている。首から上が取れていて、手足の肉球あたりの皮だけが少し残っている。


 

「これからねー、骨と骨の間を繋いでるやつー…靭帯?だったかな?を切って、切り離してくよー!」


 まず難しいところは私がやっちゃうね!と、手首を握る。手のひらが見えるように曲げたと思ったら、骨に刃を入れ始めた。

 そこから、カクカクと前後に骨を動かし、隙間を広げて少しずつ刃を入れていく。緩くなってきたら左右に揺らしたり、少し捻ってみたり。

 すると、力技っ!と両手で思いっきり捻り、パキっ!と手首を折りきった。


「おっ!アナグマかぁ!いいもん穫れたじゃねぇかぁ!」


 嬉しそうな薮一さんの声が聞こえた。

 

「え!?この状態で分かるの!?すごいね!」

「そりゃあ何体も捌いて来たからなぁ!すぐおめぇらも分かるようになるぞ」 


 嬉しそうに話す薮一さんにかおりが少し冷たく言う。


「じいちゃん、足だけ取ってってくれん?この子らやらせると今まだ怪我しちまうや」


 それに、あいよと返事をして、近くにいたひのきのカッターを借りて優しく撫でるように刃を入れる。すると、10秒くらいで魔法のようにポロっと骨が取れる。


 えぇ!?すごぉ!?と、4人の歓声に気を良くしたのか、もう一本、もう一本と、どんどん関節を外して、全部取りきってしまった。


「じいちゃん…?関節外させるのやらせたかったんだけど…?」

「すまん!調子乗っちまった!!」


 もー!とかおりが肩を落とす。まあ仕方ないっか!また捕ればいいだけだし!と切り替えて話す。


「それはそうと、お願いしてたん準備してくれた?」

「そりゃもちろん!バリバリよ!」


 お願いしてたの…?と聞こうとすると、こっちこっちと家の方まで案内された。




 そこに用意されていたのは、椅子、テーブル、そして…


「BBQ!?」


 お肉、BBQのセットが諸々しっかりと用意されていた。


「おう!用意しといたでね!もういつでも食べ始められるぞ!」


 そんなに早く!?と思って時間を見ると、11時42分。すごくちょうどいい時間だった。

 やったー!!ありがとうございます!!


「あー待って待って!山歩いたから手洗う!ばっちいばっちいよ!!」


 確かにぃ…!と、手を見てみると、軍手をしていたのに謎の切り傷と爪の中に汚れが沢山入っていた。


「へへ!頑張った証拠だね!」


 そう話すみくるを見ていると、なんだか汚れも嫌なものじゃないように見えてくる。


 また汚れてもいいなって思うような、山も畑も、いっぱい遊んで汚れるの、楽しいなぁ。


 いや、まあ、全力で洗うんだけどねぇ?

ここまで読んでくれてありがとうございます!

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さあさあ!次回はみんな大好きBBQー!!!

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