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薪と、ハーブと、ジビエご飯!  作者: 不月風音
大学1年生編前期!
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第30話 内蔵がないぞう!?


「ごーめんごめん!びっくりさせちゃったねー!」


 さっきからは想像もつかない。明るい顔に戻っていた。

 こちらを振り向いた時、あまりにも4人が真剣な顔をしていたからか、大爆笑。ケラケラと笑っていた。


「も、もう大丈夫なの…?」


 みくるが木の影から聞く。もう大丈夫ー!完全に死んだよー!と明るく答えてくれる。


 死んだ。かぁ。殺す、も死んだ、も、初めて聞いた気がする。


 目の前で血を流しているアナグマを見てそう感じる4人。


「この後は、またちょっと休憩!血抜きができるまで5分くらいこのまんま放置!それ終わったら帰ろっか〜!」


 帰りは、ワイヤーで作った保定具の先端だけみたいな道具を使ってアナグマをくくり、山を下って行った。


 片手で6kgくらい。重ためのアナグマを持っているのに、両手が使える4人と同じどころかやっぱり早いスピードで下っていく。


 上りと同じで、食らいつくのに必死になってたらいつの間にか着いた。


 


 息を切らしながらギリギリなんとか帰り着く。

 ぼたんのお姉ちゃん、もみじが駆け寄ってきて、大丈夫…?虫いっぱいいたの…?と心配してくれる。違う。そうじゃない…。


「さーてさて、ちーっとだけ急ぐねー?」


 えぇ…着いたのに…?と思ったけど、急ぐのはアナグマの解体らしい。


「アナグマは内蔵を残しとくとすぐだめんなっちゃうし、早く冷却してあげなきゃまたすぐだめんなっちゃう!」


 まーでもちょっとグロいから、見たい子だけ見に来な!ということで、マリーが離脱。3人でみることになった。今グロいの見たら吐いちゃうかもぉ…って。


「今から内蔵を取り出してくよー!」


 内蔵がなくなるぞう!なんつってー!とかテンション高いのはなんなんだこの人…。

 そしてそれに大爆笑できるみくるは更になんなんだ…。


 そんなことを思っていたら、いつの間にか手にはカッターナイフが握られていた。


 カッター!?


「え、なんか、ちゃんとしたナイフとかで切るんじゃないんですか!?」


 衝撃の光景に固まっていると、さくさくいくぞー!と、皮に刃を入れ始めていた。

 まあさくさくってよりざくざく!ぶすぶす!だけどね!ぎゃは!とか言ってるけど気になるのはそこじゃない!


 と、いつの間にか腹が切り裂かれていて、内蔵が見え始める。

 手際よくぶつぶつと切り、あっという間に切り抜かれてしまった。

 内蔵をゴミ袋に投入して手を洗う。手馴れてる…。


「よーし、ここまで終わったら、しばらく冷やしてお肉にしてくでねー!」


 と、また新しくポリ袋を取り出すと、その中にいれたら氷水の中にぽちゃんと放り込んだ。




「いやー!呆気にとられてばっかりだったねー!君たちー!」


 かおりが嬉しそうに語る。自分がやってる狩猟を凄いことだと思って貰えたのが嬉しかったのかな。

 休憩&質問タイムにしよー!ということで質問タイムが始まった。

 

「せんせー!いつから狩猟を始めたんですかー!」


 何故かまだ元気なみくるが聞く。


「おっ!いい質問だねー!あれは…そう!暑い夏の事だった…!」


 おじいちゃんの畑に、シカやイノシシが沢山現れた。現れたと言っても夜の間だから見てないけどね。完成間近のそれを見た私は誓ったのさ。この畑を食い荒らす獣を引っとらえてやろうと…!


「すごく昔のことみたいに話してますけど…それ去年ですよね…?」

「え!?去年!?」

「それでこんなに上手いの!?」


 あ、バレちった!てへ!と言わんばかりの表情で照れるかおり。尊敬の目が集まる。

 しかも免許とったのは2月だから5ヶ月しか経験してないぜ☆とアピール。

 えぇ…すごぉ…と感嘆しか上がらなかった。 


「え…もしかしてあの無尽蔵の体力もぉ…?」

「いや、それはなんか元々自前ですよ」

「ひょえぇ…」

「いや!?多少は体力ついたよ!?」

「多少は!」

「多少は〜?」


 疑っておいたけど、やっぱ多分元々体力無限の人だと思う。


 

「あ、ところで、かおりもバイク乗ってるの?」

「んー?あ!ひのきちゃんバイクで来てたもんねー!250のやつ持ってんよ〜!」


 おぉ…!バイク仲間が…!少し嬉しくなる。


「ひのきちゃんめっちゃ乗ってそう!いつから?」

「私高校卒業と同時に買って、それから基本の移動は全部バイクで!かおりは?」

「先々週!お金貯まったから買おって思って!でもまだ山道怖くて乗れてなーい!新品だし傷つけたくなくって!」


 そりゃあ撃ったら殺されるわ…。


 今度教えて〜!とお願いされたので、初のバイク旅を教えるためにツーリングすることになりそうだ…。教えられるか不安だけど楽しみになった!




 さーて、そろそろいいかな〜!


 氷水に入れてあったアナグマを取り出し、テーブルの上に出す。人で言ったら仰向け…の体勢。


「これから、皆にこの子を捌いてもらいます!皮を剥いで、骨を断って。食べられるお肉にしていきましょう!」


 あ、もちろん嫌って思う子は無理しないで!とフォローをいれてくれたけど、マリーも復活して全員参戦だ。


 ゴム手袋を付けて、カッターナイフを借りて、アナグマの解体作業が始まった。 

ここまで読んでくれてありがとうございます!

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いやー、前回の終わりからのこの題名は不謹慎ですね!

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