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薪と、ハーブと、ジビエご飯!  作者: 不月風音
大学1年生編前期!
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閑話 狩猟体験の話し合い

「狩猟体験、できそうです!」


 ほぼ恒例になった猟の部屋でのお話会でぼたんがそう報告した。カモミールミルクティーを楽しみながらお話するのが毎夜の楽しみだ。


「おぉ!やってくれる人見つかったんだね!」

「はい!かなりおじいちゃんのベテラン猟師さんですよ!」

「なんかおっかなそうだな…」

「んんー…それは見てからのお楽しみ…ということで…」

「えっほんとに怖い人なの!?えっ?えっ!?」

「落ち着け落ち着けこぼすこぼす」


 ビビり散らかすひのきをなだめながらマリーが聞く。


「必要な荷物とかってあるのかなぁ?」

「聞いてみた感じだと無さそうです!とにかく動きやすい格好で!とのことです!」

「ハーブ持ってっていいかな!」

「それは…お好みでどうぞ!」

「お好みのハーブね!!わかった!」


 色々聞かれて困っていたところで、あ、そうだ。と、思い出したように話す。


「なんか、おにぎりは持ってきた方がいいよ〜って言ってました!ご飯以外は用意してあげるからって!」

「じゃあ当日の持ち物におにぎりって書いとくねぇ」


 持ち物:おにぎり


「集合時間は決まってるの?」

「あ!そうでした!集合時間はなんか早くて…朝7時って言ってました!」

「7時!?行けるのかなぁ…?」


 スマホを開いてマップを見てみる。


 今4人がいる大学は、静岡県の磐田市にある。磐田駅からぼたんの実家、そして今回の集合場所の菊川駅までは45分くらいで到着できるみたい。

 …バスの始発の時間で。


「うぇ…バス始発じゃん…!?」

「ひぃ!早起きするのー!?」

「40分か、ちょうどいいな」


 唯一手軽にバイクで移動できるひのき。しかも早朝の日の出時間走ってみたかったんだよなぁと内心ワクワクし始める。

 

「ではでは、日付は3週間後の日曜日!」

「あ、ちょうど七夕じゃん!」

「あーほんとだぁ…駅が混むねぇ…」

 

 七夕狩猟体験が決定した!


「じゃあ、集合時間とかグループに送っとくねぇ」


マ—持ち物:おにぎり

  集合時間:8時 場所:菊川駅北口

み—(了解スタンプ)

ひ—ありがとう!

ぼ—(ありがとうスタンプ)


「……口で言っていいんだよぉ…?」


 

 

閑話②-2 バスと電車の移動中


 「さぁー!行くぞー!!」

 みくるが元気に出発の合図をした。今の時間は朝6時。


「ひのきちゃん気を付けてねー!」

「お互い生きて会おうぜぇ…相棒…!」

「死亡フラグ立ちそうだからやめて…?」

「菊川駅の場所は分かりますかー?」


 ひのきはバイクで、他三人はバスと電車でそれぞれ向かう。


 大丈夫だって!菊川駅で!と言い残して、エンジンをかけて出発してしまった。


「おぉ…!かっこいいね…!!」

「バイク乗ってみるのもいいかもしれません…!」

「うん…!」


 華麗な出発に3人は感動した。



  

「バス快調だね〜!」

「いつも帰る時は帰宅ラッシュの車が多くて遅れちゃうもんねぇ…」


 乗客が誰もいない車内でそう話す。バスの運転手さんがちょっと悲しげにしているのは3人からは見えない。


「一昨日なんてもう駅着いてからも大変だったもんねぇ…」

「え!私はあれはあれで楽しかったよー!」


 ぼたんは2人と違い、基本的に実家に帰らず常に寮にいるので、バス談義の中に入れずにいた。


「そういえば、前から七夕前後に帰るの嫌そうにしてましたよね?なんでなんですかー?」

「「七夕祭りがあるから!」」

「七夕祭り…?小学校とかでやるあの…?」


 2人の話し方からするとなんかちょっとイメージと違う気がする。


「いやいや!清水の七夕祭りは大っきいお祭りだよ!?」

「駅前の商店街がズラーっと人で埋め尽くされちゃうのぉ…」


 と、スマホで写真を見せてくれる。


「うわぁ…これは…やばいですね…。」


 小中高校生まではもちろん大人もおじいちゃんおばあちゃんも皆いる。しかもすっごくぎゅうぎゅう。小学生踏み潰されちゃうんじゃないの!?ってくらいの人口密度だった。


 これが清水…ちっちゃいまる子ちゃんの街なんですねぇ…流石です…。


「なんでこうなるって分かってたのに帰ったんですかぁ…?しかも昨日1日のために…」


 と聞くと、2人はふっふっふ…と怪しげな反応を見せた後に、


「それは秘密じゃよぉ」

「お楽しみにねー!」


 内緒にされてしまった。

ここまで読んでくれてありがとうございます!

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