第23話 発芽&ローズマリーでお料理しよう!
種まき…播種から1週間。
4人で交代交代、朝と夕方に水やり…灌水をしていた。
お休みの日もぼたんとひのきは寮にいたから、休日の灌水当番は2人に任せてた。
み—写真
み—ついに芽が出てたよー!やったー!
み—クマノミスタンプ(やったー!)
ひ—お!早かったな!
ぼ—かわいい葉っぱですね〜♪
マ—ククク…若い芽は早めに摘まねぇと…なぁ?
み—怪しい人!みんな!ついて行っちゃだめよ…!
マ—ならば無理やり連れてくまでのことー!
マ—眠たいからもうちょっと寝るねぇ
おやすみスタンプが四連投された。朝8時なのに。
こうして見ると、葉っぱにも色んな形があることに気付く。細い葉っぱ、丸っこい葉っぱ、なんかウニョウニョ不思議な形の葉っぱ。見覚えのあるカモミールの葉っぱ!
この一つ一つがカモミールみたいな、香りの塊、美味しい香りの原石たちなんだなと思うと、居てもたってもいられない。
早く育ててあげたい…そうだ!肥料!!
「せんせーい!先生先生大畑せんせーい!!」
「加茂さん!?おはようございます、早いですね?なにかあっ…」
「芽が出たの!!!!見て!!!」
と、写真を突き出す。ギョッとして仰け反ったが、おぉ!良かったですね!と大人の対応。
「それでね!肥料いっぱいあげて早く大きくしたいの!いい肥料教えて!」
と言うと、先生が神妙な面持ちになって話す。
「加茂さん、残念ながら農業に時間短縮のショートカットはありません。じっくりゆっくり育てていかなきゃなんです。」
「えー!そうなの?でも家で育てたカモミールは肥料あげたらすっごく大きくなったよ?」
「それは、カモミールが栄養を欲しい時期と、あげた時期、そして、あげた量が噛み合った結果だと思います。」
ふーん…と口をとんがらせるみくるに、もう少し噛み砕いて説明する。
「じゃあ、みくるさんの目の前に赤ちゃんがいると想像してください。」
「はーい?」
「その子を早く育てたい!すくすく育って欲しい!と思ったら、栄養のある食べ物…そうですね、大量のステーキとしましょうか。そんなもの与えますか?」
「…んーん、ミルクとかあげる」
「植物もそうなんです。まだいっぱい食べられるほど口となる根が成長していなかったり、種から貰える栄養で十分成長できたりするんです。」
「そっか…分かりました!なんか、早く皆とハーブクッキーとか作ってパーティしたいなって思っちゃって…」
俯きながら話すみくるに先生は、
「その気持ちも分かります。僕もイチゴを植える時には早く食べたいなって思っちゃいますよ。」
「え!先生も?」
「はい、でも農業はのんびりじっくり観察を続けて、だんだんと野菜や果物、加茂さんだったらハーブが完成するのをゆっくり見届けるんです。慣れてくるとカップラーメン待ってるみたいでわくわくしますよ。」
「………気が長いですね!?」
時間が迫っていたので、また!と大畑先生と別れ、今度はB棟に向かう。初の上山先生とのサークル活動だ!
部屋に入ると、もう全員揃っていた。遅いよーとの言葉に、ごめーん!と返して用意されていた椅子に座る。
「さて、圃場以外では初めてのサークル活動ね!今日したいことってなにか決まってるのかしら?」
「うーん…まだハーブは育ってないし、今後の方針を決めるしかないんじゃないですか?」
それもそうだねぇ…といった雰囲気。でも、
「なら、ちょっと作ってみたいものがあるの。皆さんのハーブを少しいただいていいかしら?」
もち…ろん…?何を使うんだろう…とりあえず皆でハウスに向かった。
「これこれ!これよ〜!」
と、先生が指さしたのはローズマリー。確かに苗のこれならもう十分葉っぱも、香りもある。でも…
「ここで切ったら痛い!ってなっちゃいませんか…?」
みくるが我が子を守るかのように守りのポーズをする。
「大丈夫!ハーブについて色々調べてきたのよ!ローズマリーは、ある程度小さいうちから剪定って言って、収穫をした方が元気に、香り強く育つらしいわ!」
可愛い子には痛みを与えよってことですね…!と納得し、わかりました!と返す。いやそんなことわざねーよ。怖えーよ。
「よーしよしよし、怖がらなくていいよ〜!ちょーっと枝をチョキンってするだけだからね〜!」
「…十分怪しいし怖くないですか?」
「んーまあ、もしかしたら髪切るくらいの感覚かもしれない…か…?」
「香りが強くなるのって植物の防衛本能らしいわ」
「ちゃんとダメージ入ってんじゃねぇか!?」
ってことでノリノリで4本枝を頂いて、B棟に戻ってきた。小さな苗だったけど、香りは十分!
スパイシーでも森のような澄んだ不思議な香りが漂う。
「さて、今日は鶏モモ肉の香草焼きを作ってみましょうか!」
ここまで読んでくれてありがとうございます!
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専門用語が出てきましたが…皆さん読めましたか…!?着いてこれますか…!?




