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薪と、ハーブと、ジビエご飯!  作者: 不月風音
大学1年生編前期!
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閑話 感動の果物

 一週間目の終わりごろ、木曜日のお話。


「…そういえば、この食べ物たちどうするぅ…?」

「あ!そういえば食べてませんでしたね!?」


 大畑先生から貰ったいちご、柿本先生から貰ったみかん、そして上山先生と作ったソーセージ。


「分け合って食べてねって貰ったんだけど…今分けてもいーい?」


 今4人がいるのはみくるとひのきの部屋。みくるのベッドに4人横並びでお話するのが夜の日課になっていた。


「いーよー!食べちゃお食べちゃおー!」

「いやいや!?談話室に行かないか!?みくるのベッドが汚れるよ!?」

「えー、いーよー?」

「みくるさんはみかんの香りがするベッドになってもいいんですか!?」

「いーよー?」

「いちごの香りでも?」

「うん!いーよー!」

「……ソーセージは?」

「…それはやだな。」


 談話室で食べることになった。



 ソーセージは温かい方が美味しいよね!ということで、フライパンで焼いてからパクリ。うん!やっぱり美味しい!


「ジューシーな脂の中にハーブとスパイスの香りが効いててほんとに最高ですね…!」

「こってりガッツリなのにくどくないってすごいよな。お腹空いてたらいくらでも食べられそう…。」

「一口でいいやぁ…」


 主食(?)を終えて、みかんといちご!デザートの時間だ!


「さーて、まずはどっちからにするぅ?」

「「「みかん!!」」」


 満場一致だったのでさっそくみかんを剥いていく。普段食べているみかんよりも2〜3周りくらい大きく、皮が硬い。

 4人とも必死に爪を立ててみたけど絶対無理そうなので諦めて包丁で開けた。美味しい果実まではとっても遠いのだ。


 皮の縁に添わせて包丁を入れると、部屋の中に濃いみかんの香りが広がった。

 おいしそ〜!と我慢し切れない人が若干2名いるけど、気にせずゆっくり進めてく。


 サクサクと2つとも皮から切り出し、またそれぞれ半分に分けて4人にそれぞれ分ける。


「「いただきまーす!!」」

 そわそわ組が即かぶりついた。続いてゆったり組も食べ始める。


 と、何故か皆が黙る。目を見合わせる。

 

 なにこれ…。なんか…わかんないけど…。絶対に味が濃い!甘みが異次元に違う!


 弾けた香りからは想像できないほど甘い!味が濃い!パンパンに詰まった果肉の一粒一粒から、みかんのジュースが溢れ出してくる!

 めちゃくちゃ甘い!かと言って酸味がない訳じゃなく、丁度いいアクセントとして効いていて、まさに最高のみかんを食べてるって感じだった。


「これやばいね…!美味しいね…!?」

「こんな美味しいみかん初めて食べました…!」

「ほんと…これは最後に残しとこう…」

「お家持って帰ってあげたいなぁ…」


 4人ともみかんを最後の一口にしようと、自然といちごのパックに視線が集まる。フィルムを開けると、今度はいちごの甘ーい香水みたいな香りが部屋を満たした。


「いちごってこんな香り強かったっけぇ…?」

「うーん…どうだろな、自信がなくなってきた。」


 洗ってからテーブルに置くと、ゴクリ…。と唾を飲み込み、今度はせーので食べる。


 こっちも美味しい…!硬い、しっかりした果肉に歯を入れると、それだけで果汁が溢れてくる。その味は、イチゴのジャムを食べてるかのように濃い。そして、練乳付けたかな?と勘違いするくらいに甘い。


「えぇ…どっちも美味しすぎるぅ…」

「これどっちを最後にしましょう…!?」

「究極の二択だね…!」

「これは決められないな…」 


 あまりに無情な2択と、これからこれを育てる勉強をしていくんだ…!ということへの期待が混じる、未来が楽しみになる一夜だった。

ここまで読んでくれてありがとうございます!

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イチゴって大きい方が美味しいって言いますよね。大きすぎるイチゴは果汁でびっちょびちょになります。

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