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薪と、ハーブと、ジビエご飯!  作者: 不月風音
大学1年生編前期!
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第21話 何を植えようか!

 ザック、ザック、ザック、ザック。


 1時間ほど作業をして、4人とも作業に慣れてきました。マリーがホース、他三人で掘り返し役をやっている。んですが、なんかみくるさんが無限の体力を発揮しちゃってスコップを手放してくれません。なので、1本のスコップを私とひのきさんで交代交代、たまにマリーさんと水の役も交代して作業を進めていきました。


「はー!たのしかったー!」

「なんでほぼずっと動き続けられてるのぉ…?怖いよぉ…?」

「楽しかったから!」

「いや、私らも楽しかったけど1時間は無理だよ!?」

「あれれ?」


 作業が全部終わって、日陰で話す。涼しい!!


「でも、かなり吸水性よくなったな」

「ですね!下の方まで全部掘り返さなきゃかと思いましたけど…堆肥入れたら一気に吸水性良くなった気がします!」

「確かにぃ、スポンジみたいに吸収してくれたのかなぁ」


 お家の床がスポンジだったら…雨の日は歩く度に水が染み出して来て大変そうだな…。前にマリーから聞いた、植物にとっては土がお家って言葉を思い出した。


「これでようやっと!ハーブが植えられるね!!!」

「そうだな、そういえば、なんのハーブを植えたいんだ?」

「ぜんぶ!世界中ぜんぶのハーブ植えたい!!」

「それは無理じゃないかな!?」

「え、もしかしてそれ私が集めるのぉ…?無理だよぉ…?」

「えー!じゃあむりか!じゃあすごいハーブいっぱい植える!」

「何を想像してるか分からないけどぉ…無理だよぉ。」

「無理ですね。」

「無理だな。」

「そんな…!みんなして!?」


 なんでよー!こういう大っきくてさー!ぐーって!めっちゃ香り強くってー!と身体でアピールするみくる。

 絶対無理だよー!とけらけら笑いが溢れる。


「でもねー、色んなハーブを集めて、色んな人にハーブのすごさを知って欲しいかな」


 ふーん、そっか、とか色んな反応を返す3人。無理って言う人はいなかった。

 心地よい風が流れる。


「でもぉ、みくるってまだカモミールしか知らないよねぇ?」

「…うん!」

「じゃあみくるはハーブのなんなんだ??」

「さっきのなんの熱意だったんですか!?」


 これからちゃんと色んなハーブ知ってこーっと。





 土曜日

 みくるとマリーは、実家に帰っていた。大学の最寄り駅から電車で大体90分。通うにしてはかなり大変な距離だ。


「ハーブを!買うよー!!」

「はーいいらっしゃいませぇ〜」


 約束通り、そしてサークルのルール通りにマリーの店に来た。


「店長!おすすめの品をー!」

「はいよぉ、店長じゃないけどねぇ」


 と、奥からガサゴソと色んな種類の種が入った箱を持ってきてくれる。すぐに飛びついて、箱の中から色々取り出して色々見る。


「わぁ…!?なにこれなにこれ!色々あるねー!」


 手に取り、なんだこれ!なんだこれ!なんだこれ〜!!ってハイテンションで見続ける。


「お父さんとお母さんが育てるのが簡単なハーブを色々まとめてくれたんだよぅ」

「え!そうなの!めちゃめちゃ助かるねー!」

「太客さんにはサービスしないとねぇ」

「…まだカモミールしか買ってないよ?」

「これからサークルで3万円は使ってくれるでしょぉ?個人でも買ってくれるでしょぉ〜?それならサービスしなきゃねぇ」


 とても強く今後ともよろしくと言われたので、ひぃ…お世話になります!としか返せなかった。

 

「それで、なににするのか決めたぁ?」

「んーと…スイートバジルと、スイートマジョラムと、スイートフェンネルと、ボリジと、レモンバームと…」

「多い多い多いよぉ!?」


 あれれ?そんなに多かったかな…と、札束みたいに種の袋を広げるみくる。大富豪め…!


「えへへ、どれも欲しくなっちゃってー!」

「仕方のないやつめぇ」


 このまま選ばせておくと際限なく買っていきそうなので、一旦止めてお会計。種5種類で合計1700円。危ない危ない。これからポットとか買わなきゃかもしれないのに…。

  

「危なかったぁ…でも、なんでこれを選んだの?」

「んとね、全部ハーブティって書いてあったから!」 


 と、袋を指さす。確かにハーブティにおすすめ!と書かれた種だ。


「そっかぁ、やっぱりカモミールティーが楽しかったから?」

「うん!!」


 マリーがそれは良かったと微笑む。それなら…と、絶対買うって言うだろうなぁと思っていた2つの苗を取り出したを


「普段は苗の販売はないんだけどぉ、種から育てるのが難しい種類のハーブだよぉ」

「ほぉ…!なにこれー?」

「ローズマリーと、レモンバームってやつだよぉ」

  

 おぉ…!と感動していると、嗅いでみ?って感じで、ローズマリーの葉を擦った。


「えー!すごい!カモミールと全然違う!香り強いのにツンツンした感じしない!これ好きー!」

「だよねぇ、爽やかとスパイシーとウッディーな香りって売りみたいだよぉ」


 へぇー!そうなんだー!!と、みくるも指で擦って香りを付けようとすると、スッと下げられた。


「いやちょっと、商品傷つけられる訳にはぁ…」

「ぐ…正論…!」


 ぐぬぬ…としていると、レモンバームの方も擦って嗅がせてくれた。一擦りで搾りたてのレモンのような香りが一気に立ち上る。


「なんか…レモンよりレモンだね!?」

「そうだねぇ、甘酸っぱい香りって表現があってる気がする香り」

  

 こんなの買うしかない…!みくるの目がそんな風に言っている。


「ということで、合わせて1100円になりまぁす」 

「安い!買った!!」


 ふっ、調子のいいやつめと商談成功に喜ぶ。狙い通りに買ってくれるのは嬉しいなぁ。


「あ、あとこれぇ」


 と、もう1袋種を取り出す。


「カモミールだ!!!!」

「はーい、300円ねぇ」


 当然。

ここまで読んでくれてありがとうございます!

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マリーほんとにやり手…。

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