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薪と、ハーブと、ジビエご飯!  作者: 不月風音
大学1年生編前期!
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第20話 作業をしていくよ!

「そろそろホースしまっていいですか?」


 熱いお湯から冷たい水に変わって、まだ少し出し続けていたぼたんが不安になって聞く。


「いや、今週みんなにやって欲しいことの説明はこれからです。」


 ということで、水のかかってる地面を見てください。と先生に誘導され、地面に目を向ける。


「…なんか、水を弾いてる…ような…?」

「なんでー?土なのにー?」

「乾きすぎてるから…ってことですかぁ…?」

「お、芦頭さん正解!」


 マリーがえっへん!とポーズする。正解が多くてすごいなぁ。


「水を長い間あげないと、カラカラに乾いちゃって、どんどん土が締まっていっちゃうんです。水にとっては入口が塞がれているようなものなので、表面をころころ転がるだけになってしまいます。」


 なるほどー感心する。でも、どうやって水を吸収させれば…?と聞く前に先生が解説し始めた。


「こんな風に乾いちゃったら、もう無理やりかき混ぜるのが一番!なので…力仕事にはなりますが、ひっくり返してどんどん染み込ませていきましょう!」


 と、水がかかっている所の土をスコップでひっくり返した。確かに土の中はカラッカラで、表面の水をすぐに吸収し尽くした。

 2〜3回やれば、カラッカラで弾く土もすぐ吸収するようになるらしい。


「あ、暑いので熱中症に気をつけながら、作業着に着替えて交代交代でやってくださいね。」


「「はーい!」」


 堆肥も混ぜ込んでね!と、堆肥の袋を出して、じゃ、圃場当番の見張りがあるから!と、大畑先生は行ってしまった。



 説明を受けて、先生の注意通り作業着に着替えて作業を始めていく。

 とりあえず、さっきホースを持っていたぼたんがお水係。みくるとマリーがスコップで掘り返す係。ひのきは最初は3人の動きを観察することになった。


「おぉう…これは中々重労働だねぇ…」

「だね…!スコップを突き刺すのが難しいや!」

「そうなのか、すくい上げるのはそんなに重たくないの?」

「見た目よりかは…って感じぃ?」

「なるほど…」


 ザックザックと快調に掘り返していく。


「ぶすってする時に足で押すと大変じゃないかも!」

「これもう乗っちゃえば良くなぁい?」


 みくるは右足でぐっと押し込む。マリーはジャンプして飛び乗って押し込む。体重が軽いマリーにはこのくらいがちょうど良かった。が、


「うぅ…疲れたぁ…」


 即バテた。


「まあ…急に暑い中でそんな激しく動いたら体力消耗しますよね…しばらく外で休んでてください!」

「えぇ…悪いよぅ…」

「いやいや、私らでしばらくやっとくから安心して休んで!」

「うぅ…はーい…ごめんねぇ…」


 渋々…といった感じだったので、一旦ひのきが付き添いに外へ出た。


「え!?涼しい…!?」

「きもちぃ…」


 ハウス内の気温は32℃。外の気温は22℃。夏に一気にクーラーの効いた部屋の中に入ったように、一気に冷えた。


「これ…日陰に行ったらもっと涼しいんじゃないか…?」

「そうだねぇ…でも、2人は暑い中作業してるしぃ…」

「いや…でも、早く涼んで体力回復させて戻った方が2人もいいんじゃないか…?」

「…!」

 

 ちょっと誘惑に流されそうになって抵抗した結果、普通に流された。


「やばいめっちゃ涼しいぃ…!!」

「あーもう出たくない出たくない出ない!!」



「なんかあの二人、すごく気持ちよさそうですね!」

「ほんとだ!いいなぁ〜!」

「私達もちょっと行っちゃいます?」

「行っちゃおー!!!」


「涼しー!!!きもちー!!!」

「わぁ…森の中みたいに涼しいです!」


 作業開始から10分。みんなで休憩タイムに入っちゃった。



「そういえば、なんでこの作業着って長袖なんだろうね?」

「うーん…?怪我の対策と、熱中症対策って言ってなかったぁ…?」

「怪我は分かるけど…熱中症?」

「普通長袖の方が暑いですよね…?」

「じゃあ実験してみよー!!」 


 とりあえず今座ってる日陰で半袖になってみる。もっと涼しくなった。ひょおお…!と4人で涼しさを感じる。


「じゃあ、私とぼたんでスコップ役やるよ」

「なら私がホース!」


 ということで、マリー以外での3人での作業が始まった。


「びっしゃびしゃだぞー!」


 と、みくるがテンション高く水を撒き始める。ぼたんは元々身体が大きめで強そうだったけど、ひのきは体細めに見えるのに、サクサク掘り進めていく。凄いなぁ…と遠目で見ていた。


「確かに軽い…けど、ちょっとずつ染み込んできた水が重たいな!」

「そうですね…リズム作っていかなきゃ体力削られそうです…!」


 と言いながらサクサク進めていく2人。5分でさっきの私より掘り進めてないかぁ…?


「なんか、ジリジリ暑いね!?」


 最初以外黙っていたみくるが口を開く。確かに…そうですね…と2人が同調。

 みくるが動かなくても暑いと分かるなら、スコップで動いていた2人はさらに暑いだろう。

 まくっていた袖をサッと長袖に戻し、作業を続ける。


「あ〜!これなら全然ジリジリしないー!」

「日差しから来る暑さは防げそうですね!」

「長袖なのに不思議だな…」


 今日の作業中の学び 薄着の長袖の方が暑くない!

ここまで読んでくれてありがとうございます!

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夏は長袖。冬も長袖。半袖に出番はない。

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