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薪と、ハーブと、ジビエご飯!  作者: 不月風音
大学1年生編前期!
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第19話 サークル活動!


 今日は避難訓練やら、授業の受け方やらのホームルームがあった。これより先に授業を受けたのは、夏休みが始まる日のせいで授業日が潰れて日数が足りなくなっちゃうからなんだって。


 ってことで色々終わった14時半。大畑先生の部屋の前に来ていた。コンコンとノックすると、今回は部屋の中から声が聞こえた。ひのきちゃんが後ろをかなり警戒してた。


「時間通り来ましたー!」

「おぉ!いらっしゃいませー!」


 若干先生と打ち解けたのかな?先生のテンションがなんか前より高い気がする。


「圃場が用意できたー!」

「おぉー!」


 という事で外へ移動。案内された先はビニールハウスだった。


「中が少し暑いんだけどね、ハーブの栽培には割と適した環境だと思うよ。」


 少し、その言葉に油断した。


「暑っついぃ…しぬぅ… 」


 外の気温は22℃。なのにハウスの中の温度計は32℃を示していた。


「えぇー!?やばいね!?暑いね!?夏じゃん!」

「なんでこんなに暑いんですか…?」

「んんー…植物がないからと、水をあげることがないからかなぁ…。金属の部品とか全部が熱を持っちゃってるんだ…」


 まあ、ちゃんと灌水するイチゴのハウスも暑いんだけれども。と大畑先生。


「暑いけど、育苗用の棚も、植えられる畑も、…先輩たちが残してった土とか肥料、ポットとかも全部ある。これなら多少やりたい事ができるんじゃないかな?」


 ありがとうございます!と4人でお礼を言う。神はここにもいたみたい。


「んーでも…今は種とか苗がないからなにもできないねー…」

「まぁ仕方ない…。とりあえず今週は植えられる準備をするしかないんじゃないかなぁ…。」

「え、普通にホームセンターに買いに行くじゃだめなんですか?」


 あっ確かに、それでもいいのか!と、他の選択肢があることも思い出したが…。


「んーでも…マリーちゃんとの約束が…」

「ふっふっふ、うちの売上に貢献してもらわなきゃねぇ…」


 マリーの実家の仕事と、2人が初めて出会った理由。そして


「その時に、マリーちゃんに教えてもらう代わりに栽培に必要な道具は全部マリーちゃんのお店で買う!って約束しちゃったんだ〜」

「なるほど、じゃあ来週までは育てられないな。」

「えぇ!?勝手な約束だから2人はいいんだよぅ…?」

「え!私は!?ねぇマリーちゃん!私は!?」

「みくるはだめ。」

 

 割とすんなり納得してくれたことにマリーは驚いた。めっちゃ泣きついてくるみくるがうるさい。


「でも、ここのリーダーはみくるさんですよね?みくるさんが決めたルールに従った方がいいんじゃないですか?」

「そうね、みくるはどうしたいの?」

 

 みくるがうーんと悩む。ここまでしてくれてるマリーちゃんの家の助けになるんじゃないかと思うし、買ってあげたい気持ちがある。でも、2人や先生は全く関係ないし…。


「ごめん!2人とも!マリーちゃんのお家で買わせて!」

「えぇ…無理しないで大丈夫だよぉ…!?」


 あんなに言っていたのにマリーが遠慮し始める。ひのきが続けさせる。


「おっ、それはどうして?」

「私、色んな食べ物に合うハーブを作りたい!だから、色んなハーブが欲しい!」


 2人がうんうんと頷く。マリーもそっかぁ…と、聴き入り始める。

 

「でも、普通のお店だと並んでないものもあるかもしれない。だから、全部マリーちゃんに取り寄せてもらう!」

 

「えぇ!?全部!!?」

「全部!」


 そんなぁ…レアすぎるのは無理だよぅ…と、今度はマリーがみくるに泣きつき始める。やだぁ…やめてぇ…と必死の命乞い。


「マリーちゃん!大丈夫!ちょっと大変かもだけど、マリーちゃんならできる!」

「いやぁ…だってぇ…」

「マリーちゃんがそんなでどうするの!この大学で一番大きなサークルにするんでしょう!?」

「そんなの聞いてないよぉ…!?」


 そんなこんなで、このサークルの取引先はマリーのお家になった。(ほとんどみくるのわがまま)



 

 

「じゃあ種の購入場所が決まったみたいだし、今週末までの作業を教えとこうか」


 大畑先生が手を叩き、そう話す。


「作業…って、またなんにもないですけど、なにするんですか?」

「杉木さん質問ありがとう!確かに種や苗はないけど、土とポットはあるよね」


 だから…と言って、水のホースを伸ばしてくる。近くにいたぼたんにホースを持たせる。


「土に向かって水を出してみてください」


 はーいと返事をし、レバーを引いて水を出す。普通に水が出て、先生は何が言いたいんだ…?となる。


「あ、今のうちに。この水、手で触ってみてください。」


 水を…?と手を伸ばす。


 あっつい!?なんで!!?


「熱水でも通してるんですか!?びっくりしちゃったじゃないですか…!」

「いやいや、普通の水…というか地下から組み上げてるから、水道水よりも冷たいよ」

「ならなんで…」

「ホースとか、その周りが太陽光で温められて、だんだん温水になってきちゃうんです。そろそろ冷たくなってきたと思いますよ。」


 と、恐る恐る再び手を伸ばす。


 ほんとだ、今度は冷たーいとほわほわ和む。


「真夏なんかはもっと熱くなります。熱湯をかけちゃうと、植物の葉や根がやられちゃうからよく冷やしてからかけてあげましょう」



 新しく現場の知識を知った。

ここまで読んでくれてありがとうございます!

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実体験を織り交ぜたガチ農業本領発揮ー!

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