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薪と、ハーブと、ジビエご飯!  作者: 不月風音
大学1年生編前期!
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第17話 ハーブも!森も!美味しいも!

17話 ハーブも!森も!美味しいも!

 お肉に塩とハーブを入れ、こねこねが終わった。


 お鍋にお水を入れて、コンロ点火!お湯が温まるまでのその間に、謎の機械を使うみたい。


「じゃあ…お肉を注入していきましょうか!」

「身体にですか?」

「ぼたん、流石にお腹空きすぎだよぅ… 」


 もう限界すぎて、体内のアミノ酸濃度を上げられたらそれでいいと思ってるんじゃないかと疑いたくなる。

 

「秋鹿さんだと生のお肉を食べちゃいそうね…杉木さん、スプーンでお肉を入れて。芦頭さん、私が指示を出したら袋をひねって、秋鹿さんはその機械でお肉を袋の中に注入し続けて。」

「先生!私はー?」

「加茂さんは…秋鹿さんがお肉食べないか見張ってて!」

「はーい!」

「流石にここまでされたら食べられませんよ…」

「ここまでしなきゃ食べるんじゃねーか!?」


 ぼたんが力を込め、肉をぎゅっと注入する。


「芦頭さん、今です!」

 の掛け声とともに、マリーがきゅっと袋をひねる。その瞬間、肉と袋のように見えてたそれが見覚えのあるものになった。

 

「おぉ!ソーセージだー!!!」


 ハーブたっぷりのソーセージ。みんなと作ったソーセージ。わくわくしてきた!


 ひのきが肉を入れ、ぼたんが注入、マリーが捻り、みくるが眺める。

 徳川かな???



 お肉を全部注入して、70度くらいのお湯にぼちゃん!と入れて20分!

 楽しかったね!と、作った感想を話していたらすぐに待ち時間が終わっちゃった。



 

 先生が出来上がったソーセージを鍋の中から取り出して、氷水の入ったお鍋にどぼん。ちょっと冷やして…

 

「完成よ!」

「おぉー!!美味しそう!」


 出来上がったソーセージは、所々にハーブの黒い点々がある、大きなものになった。


「空気も入ってないし、初めてなのにすごいじゃない!」

「先生の指導のおかげですね!」

「あなた達の実力よ〜!」


 

「「いただきまーす!」」

 

 さっそくお皿に盛り付けて食べる。みくるとぼたんはそのままかぶりついた。お腹いっぱいになっちゃったマリーとひのきは、半分こしよぉ…と、半分ずつ食べることにした。


 

 ひと口食べると、すぐに違いがわかった。まず感じたのは、普段食べているウインナーやソーセージよりももっと強いお肉感。噛む毎に肉汁が溢れてくる。その肉汁にハーブの香りが乗って口の中を満たしてくれる。スパイシーな香りと、森の中のようなスッキリした香り。お肉を食べてるのに、口の中がこってりしない!

 

「おいしー!!!」

「おいしぃ…でも…お腹が…うっ… 」

「このお肉…食べたことない気がします」


 ひのきだけがいつも食べたことの無いお肉の違和感に気付く。美味しいお肉ですよ?って感じでぼたんが見てくる。気付けよ。


「これ、なんのお肉なんですか?」

「ふふ、よく気付いたわね!これ実は、シカとイノシシのお肉なの!」

  

 鹿!?猪!?確かに食べたことないお肉に3人が固まる。なるほど…とひのきが1人察する。


「赤身肉が多すぎるから、ちょっと豚の脂身を追加してるけど、7割くらいはシカとイノシシよ。」

「おぉー!すごい!神の腕だー!」


 先生がふふと微笑む。話がひと段落したのを見届けて、ひのきが一言。

  

「ジビエを使って森を、そのジビエとハーブを合わせて美味しいを叶える…ってことですか?」

「大正解よ!ソーセージもう1本あげるわ!」

「お腹いっぱいです…」


 みくるがじびえ?と首を傾げていると、先生が補足してくれる。


「元はフランス語で、獲物を狩るって意味なの。そこから日本では野生鳥獣…シカとかイノシシのお肉を指す意味になってるわね」

「あれ?でも、普通のお肉料理でハーブでもいいんじゃないですかぁ…?わざわざ森に行かなくてもぉ…」

「え、なに?私の事嫌いなの?え??」


 森…というか、運動が嫌いだから山に行きたくないなぁ…と思って聞いたけど、ひのきに盛大な勘違いをされたので慌てて首を振って正す。


「確かにこれだけだとそう思っちゃうかもしれないわね。でも、ハーブはジビエの方が相性いいのよ!」

「えー!なんでですかー?」

「ジビエのお肉って独特の臭みがあって、それを消すためにハーブが使われてたの。お肉の臭みや味が濃いからこそ、ハーブをいっぱい使ってもその香りに負けないのよ!」


 先生の解説になるほどぉ…と返して続ける。


「つまり、繊細な味の普段のお肉とは違って、力強い味だからこそハーブが合うってことなんでしょうか?」

「芦頭さん大正解!すごいわね!」


 パチパチと大袈裟なくらい拍手してくれる先生に、少し照れてしまう。


「フレッシュな色んなハーブと、色んな山の恵みを使って、美味しいご飯いっぱい作りましょ!」


 作るー!作ります!とみくるとぼたん。


「もしかして、顧問もやってくださるんですかぁ…?」

「もちろん!むしろ見させて欲しいくらいだもの!」


 神様だ…!ぼたんが拝み始める。


「さっきまでのお話だと、他のサークルの調理も担当されてるみたいですが…大丈夫なんですか?」

「杉木さん!心配してくれてありがとうね〜!でも大丈夫よ!むしろ7つやっててもう慣れちゃったの!」

「7つ!?私たちで8つ目なんですかぁ!??」

「そうね!皆がやりたいことをサポートできてとっても楽しいわ!」


 神は千手観音様だった。みんなで拝むことにした。

ここまで読んでくれてありがとうございます!

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腕が千本あったら何したいですか?自分は農場の虫を一瞬で取り去る無農薬農薬役やりたいです。

毛虫いたらやだなぁ。

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