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薪と、ハーブと、ジビエご飯!  作者: 不月風音
大学1年生編前期!
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第16話 サークルの先生は…?

 お菓子おいしー!ミカンパンおいしー!って言ってたら、次々色々出してくれた。

 

 パンの次は喉渇かない?と言って、紅茶を淹れてくれた。和紅茶っていう、日本の緑茶で作った苦味の少ない紅茶なんだって!確かに苦味が全然なくて、苦いのが苦手な私でも全然飲めちゃった!

 

 その次は、紅茶に合うから〜と、試作して置いておいたミカンのシフォンケーキを出してくれた。ミカンパンとはまた違って、ほのかな酸味が、シフォンケーキの甘みとよく合っていて美味しかった!こっちは果樹サークルの子達と作ってるんだって!

 

 甘いのばっかりじゃいやよね!と言って、また別のお煎餅を探し始めてくれた!でも、いや…さすがにぃ…と遠慮気味だったマリーが、


「あのぅ…そろそろ別の先生のところにいかなくちゃでぇ…」

 

 と、話を差し込んだ。

 

「あら!ごめんなさいね〜!あまりにも美味しい美味しいって言ってくれるもんだから楽しくなっちゃった!」

「いえ、お腹いっぱいになっちゃったけどぉ…とっても美味しかったです、ありがとうございましたぁ」

「ふふ、良かった、またいらっしゃいね!」


 にこやかに手を振ってくれる。おやつをいっぱいくれて、いっぱいお話を聞いてくれて。神様仏様みたい。


 みんなでありがとうございました!とお礼を言って、食品加工実習室から出ていく。すると、


 あ!待ってー!と神の声。なんですかぁー?とマリーが振り向く。神の手には紙袋が握られていた。


「美味しいっていっぱい食べてくれたからあげちゃう!4人で分けて食べるのよ!」

「えぇ…こんなに!?いいんですかぁ!?ありがとうございます…!」


 ずっしりと重い紙袋を手にして、また遊びに来ますと声をかける。

「あ…すみません、先生のお名前聞いてなかったです…」

「私?私上山っていうの、A棟4階の…」


 やっべ。

「カムバーーーーーッック!!!!」


 えぇ!?と驚かれたが仕方ない。なになにー?と戻ってきた3人に、ここにあらせられる神は上山先生だった。と紹介。

 3人とも誰だっけ?頭にはてなを浮かべたけど…ちょっとお仕置をして思い出させた。



 外からまた戻って食品加工室。目の前にはまたお菓子が。お腹が…。

 なんでみくるとぼたんはこれでも目を輝かせていられるんだぁ…!?


「さてさて、なんで上山を…私を探していたのかしら?」

「私たち、サークルを作りたいんです!そのアドバイスを貰えるんじゃないかって、柿本先生が!」

「そういうことだったのね!あなた達の作りたいサークル!どんなのかぜひ聞きたいわ!」


「最初は、私がハーブを育てたい!って皆を集めたんです!」

「サークルの中で美味しい物食べたい!って話をしたんです!」

「その中でも学べることがあるんじゃないかと」

「んー…みくるな着いてきただけだしなぁ…」

 

 と話すと、少し考える素振りを見せる上山先生。

 なるほど…だから柿本先生は私を…。


「へぇ〜!面白いわね!ちなみに杉木さん、勉強っていうのは、どういうことを勉強したいとかって具体的にあるのかしら?」

「私個人的には森林を守る勉強をしたい、のですが、他の3人の目的に繋がらなくて…別で作ろうかと思っています。」


 ふふ、と微笑んで先生が続ける。


「そんな必要ないわ。あなた達4人と、私で作るサークルで、全部叶えちゃいましょう!」


 ぜんぶ!???ハーブも、美味しいのも、森林も、全部繋がるの!?


「んー…まあ、実際体験してみるのが1番簡単かしらね!」


 また上山先生のガサゴソが始まった。

 

 1時間くらいかかっちゃうけど講義とかは大丈夫?って話、でも私たちは新入生。まだあんまり講義はない。だから、いつでも大丈夫でーす!と返したら、調理実習の授業が始まった。



 

 

 4人の目の前に置かれたのはお菓子…ではなく、注射器みたいな謎の機械、それと、謎のお肉のミンチ、謎の葉っぱ、塩、お鍋、お皿。


「さてみんな、準備はいいかしら?」


 もちろん!という反応の代わりにぐっと力を込めて見せる。


「気合十分!じゃあ調理実習開始よ!」

「「「お願いしまーす!」」」


「まずは、お肉にお塩を混ぜていきます!」


 ゴム手袋を付けてボウルに入ったお肉を、混ぜ混ぜ。


「今回のお肉は500g。そこに2%だから…ちょうど10gの塩を入れていきましょう!」


 塩を入れてまぜまぜ。少し続けると、水っぽいネチョネチョ感が強くなってきた。


「ひぃ…なんか気持ち悪いねー!」

「みくるさんは失礼ですね!?命をいただいてるんですよー!?」

「ぼたんもそんなこと気にするんだねぇ」

「そんなイメージなかったのにな」

「辛口ですね!?食べることにしか興味が無いとお思いで!?」


「さーて、お塩を混ぜ終わったら次は、これを!」


 と、さっき一緒に足していた謎の葉っぱを見せてくれる。


「みくるさん、すり鉢で細かくしてくれる?」

「はーい!」


 すり鉢でゴリゴリゴリゴリ…。すると、清涼感のある、森のような香りが広がった。


「えぇ!?なにこれ!いい香りー!」

「もしかしてぇ…ハーブですかぁ?」

「そう!大正解!」


 おぉ!とパチパチ拍手しながら続ける。


「ふふ、セージ、タイム、ローズマリー、マジョラムを混ぜてみたのよ〜!」


 本当に嬉しそうに続ける。


「そこにこのスパイス、オールスパイスってやつをほんのちょっと入れると…」

「甘いのに香ばしい…しかもピリッとした香り…すごい…!」

「なんで生のお肉って食べちゃいけないんでしょうか???」


 ぼたんのお腹がくるくるとなり始め、生肉にかぶりつきそうになってきたので作業を急ぐことにした。 

ここまで読んでくれてありがとうございます!

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サークルの先生決定!

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