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薪と、ハーブと、ジビエご飯!  作者: 不月風音
大学2年生編!前期!
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第92話 刈払機実践!!


 みくるがしっかり乾いたので、気を取り直して刈払機での草刈りを進めていく!


「スピードよりも、正確性、安全性を意識して作業を進めていってくださいね!」

「はい!」


 講習でやった通りの、教科書通りの作業を意識して草刈りを始める。


「まずは防具だね!」

「この ヘルメット を 装備 しますか?▷はい  いいえ」

「はい!」

「この 防振手袋 を 装備 しますか ?▷はい  いいえ」

「うーん…先に付けちゃうと服着れなくなっちゃうからな…とりあえずいいえで!」

「防振手袋 を 廃棄 します 。 よろしいですね?▷はい  いいえ」

「えー!?だめだめ!?装備します!!!」

「はよ着替えろ」

「▷はい いいえ」

「選択肢じゃねーよ!?!?」


 

 ちゃちゃっと装備して、刈払機まで準備完了!


「最初は私たちだねぇ」

「マリーちゃんがんばろーね!」


 みくるとひのき。マリーとぼたんで手分けして進めていく。


「柔らかい草が多そうなところってどの辺だったー?」

「私のとこは真ん中辺りは硬いのが多かったな、入口と出口付近は柔らかかったよ」

「私のとこは最初だけでした…」

「私も川に近いとこだけだったよぉ…」

「硬いとこなかった気がする!」

「じゃあみくると私が探索したところを最初に刈ってこうか」

「そうだねー!」


 最初の草刈りはナイロンコードでやっていく。


 金属の刃じゃなくって、ほんとにナイロンの紐で出来てるやつ!柔らかい草を安全に切るために使いやすいんだって!でも…


「じゃあ小石注意ねぇ」

「はい!道の方に飛び出してきそうなら笛鳴らしますね!」


 ナイロンの紐を叩き付けて切る仕組み上、巻き込まれた石が思い切り吹っ飛ぶ。それこそ5m〜10m以上吹っ飛ぶこともあるらしい。だからこそ、歩行者や車に当たらないように監視役を付ける。


「柔らかい草多いとこが川に近い方でよかったね!」

「外側だけ柔らかかったらもう目も当てられないもんねぇ…」


 また後でね!とマリーに別れを告げて、自分の持ち場。というか、なるべく離れたところからスタートする。


 ピー!!


 笛の合図が聞こえた。十分離れたことを知らせる笛だ。


「よーし!やるぞー!」


 刈払機を地面に置き、スターターを引く。初爆を終えて、2回目。エンジンスタート!


 ブルルンと音を立ててエンジンが始動する。肩にかけている間に、マリーの方からもエンジン始動音が聞こえてくる。


「がんばろうね!マリーちゃん!」


 レバーを倒し、回転数を上げていく。エンジンの唸りが最高潮に達したら、試しに手前の草に当ててみる。


 スパッ!!!と恐ろしいくらいに切れて、そのまま吹っ飛んでどこかに行っちゃった。


「ひぇぇ…!すごー!」


 ナイロンコードカッターは、切断ではなく、叩き切る道具。キックバックがない分安全性は高いけど、硬い草は切れないし、ナイロンがすぐに削れて行っちゃう。


 なるべく先端だけを当てるイメージで、柔らかい草を目指して当てていく。


 面白いくらいに切れて、無くなっていく。


 それは草だけじゃなく、ナイロンコードの方も。


「どんどん小さくなってく!?」


 たまに当たる硬い、木質化している雑草。それに当たると数mm一気に削られる。慌てて離すと、大量の石つぶてを巻き上げながら数cm削られる。


「ぎゃっ!?無くなった!?」


 気づいたら半径10cm以上は出ていたはずのナイロンコードが、ほとんど無くなってしまっていた。


「よーし、じゃあコード出すぞー!」


 このナイロンコードはタップ式というものらしい。刈払機の回転する中心に、コードが出てくる入れ物が入ってる。

 刈払機を高速で回転させながら入れ物の中心にあるボタンを地面でタップすることで、ナイロンコードがニョッと出てくる。…はず。


 アクセルを吹かし、えいやっ!とタップ。すると、一瞬コードがこんにちはした。

 あ!出てきた!と思ったのもつかの間。ものすごい勢いで石を弾き飛ばしながら削れていき、あっという間になくなってしまった。


「あ…痛いだけで終わっちゃった…」


 今度は大きな石を見つけて、そこでタップ!ちょうど中心をタップできて、今度は上手くできた。


「よーし!続き頑張るぞ!」





 

 しばらく作業を進めていると、ピー!ピー!とまた笛の音が鳴り響いた。


 2回だから、2人が近いから一旦中断の合図。自分のエンジン音が大きすぎて気付かなかったな。


 草をかき分けて出てみると、確かにすごく近くにマリーが居た。


「こんな近かったっけ!?」

「いや、上から見てみろよ…」


 ひのきに促されて見てみると、みくるはマリーの方に、マリーはみくるの方に一直線に向かって草を刈っていった跡がある。


「仲良すぎですよ〜!」

「えへへ!吸い寄せられちゃった〜!」

「一刻も早く切り刻もうかと思ってぇ…」

「あれ怖っ!?」


 マリーはもちろん冗談。


「真っ直ぐ進んでるつもりでも斜めに行っちゃうんだね…」

「硬い草を避けようとするとどうしてもねぇ…」

「じゃあ私たちが硬い草で閉ざされた道を切り開いてしんぜよう!!」

「仕事しますか〜!」


 ひのきとぼたんにバトンタッチ!みくるとマリーは監視役に移った!

ここまで読んでくれてありがとうございます!

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