閑話 正しい名称!
「ずっと草刈機だと思ってたけど、刈払機なんだね!」
「だねぇ、正式名称ってやつだぁ」
刈払機講習の夜、いつものティータイム。
「マリーさんの実家では刈払機って呼んでなかったんですか?」
「うーん…うちだとねぇ…色んな呼び方をするお客さんがいるんだよぉ」
「色んな呼び方…?ってどんなのだ?」
「多分正式な呼び方ってよりかは、それぞれ呼びやすい呼び方?とか、教えてくれた人がこう呼んでたってやつなんだけどねぇ」
ふむふむ、と先を促す。
「草刈機って呼ぶ人とか、芝刈り機。ここはまだ分かりやすいんだよぉ」
「私達も最初草刈機って呼んでたもんな」
「他は他はー?」
「なんでだよぉ!ってなったのは、背負いとか、肩掛けって言ってた人かなぁ」
「装着方法ですか!?!?」
「そうそう、なんでやねん!ってなったよねぇ。あとはモアとか呼ぶ人もいたよぉ」
「もあ…?何語…?」
突然の知らない言葉に驚く。
「んー、本来はトラクターとか、自動お掃除機みたいな感じで草刈してくれるような、車輪付きの草刈り道具をモアって呼ぶらしいんだよぉ」
「なるほど…それで名称だと思ったんだな…」
「色々ですねぇ」
資材屋さんの話は現場にも近くて面白い。
「あと西の方の人達はねぇ、ビーバーって呼んだりするよぉ」
「なんで!?なんにも関係なくないか…?」
「ビーバーって木を切って川をせき止めるじゃん?木を切るってところがビーバーと似てたんだろうねぇ。そこから商品名にしたら定着しちゃったみたいなんだよぉ」
ガジガジ噛み付くビーバー。それにしても関西とビーバーに繋がりが無さすぎる。
「正式名称と言えば、ちょっと気になってたんだけど、農林業の現場だとチェーンソーじゃなくてチェンソーだよ」
「えっ!?そうなの!?」
「公的なとこだとチェーンソーなんだけど、農林業だとチェンソーになるらしいんだよな…」
「私たちがチェーンだと思ってたのはチェーンじゃないってことですか…!?」
「確かに…チェーンじゃないならチェンってなんだろぉ…」
「チェーンの事だな」
「じゃあチェーンソーでいいじゃん!?」
「いや、チェンソーだな」
「なんでよぉ…!?」
でもとりあえずチェーンソーじゃなくてチェンソーって言うことにした。
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