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薪と、ハーブと、ジビエご飯!  作者: 不月風音
大学1年生編前期!
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11/129

11話 睡眠不足には…?

「おはよぉみくるー、朝だよ起きてぇー」


 マリーが呼ぶ声が聞こえる。


 昨日はぼたんちゃんたちとお茶会をして、明日朝ごはん食べようねって言って部屋に戻って…寝た…?


 入学式で疲れちゃってたからなぁ…、すぐ寝ちゃったんだぁ…。


「みくる起きろぉー?おはよー?」

「朝ごはん食べいくんでしょう…?」


 中々起きないみくるの上に乗り、ぺちぺちと顔を叩く。


「…カモミール、燃やすよぉ?」

「うぅ…起きますぅ…!」

「よぉし、素晴らしい。」

「みくるの扱いに慣れすぎでは…?」

「1年半の経験がありますからぁ」


 マリーがほーっほっほ!と高らかに笑う。みくるの上で。うー…降りてぇ…とうめいているけどお構い無しだ。

 まるで討ち取った獲物を自慢する伯爵夫人みたい。

 やーらーれーたー!とみくるものりのりだ。

 

「ところで…起きるって言ってませんでしたっけ…?ご飯行くんですよね…?」

「ご飯ご飯!!!行かなきゃ!!!」


 着替えて初めての学食朝ごはんだ!




「わぁ〜!!ガラス張りで綺麗だね〜!!」


 四方がガラスに囲まれて、学食なのにまるでオシャレなカフェみたいになっている。

 学生証をピってすると買える券売機で食券を購入し、ご飯を受け取りに行く。

 今日の朝ごはんは、ウインナーに目玉焼き、コールスローサラダ。そしてコンソメスープにおやつのヨーグルト。主食はごはんとパンから選べるみたい。


「すごいすごい!学食って私、もっと安さに全力!って感じのメニューだと思ってたよ〜」

「ここまでの安さって企業努力を感じるねぇ…」

「ご馳走ですね…!食べられる時に食べておかないと…!」

「戦場かなぁ…?」


 パクパクと食べ進めながら周りを見てみると、あれ…?ちょっと違和感…?


「なんか2人組で来てる人多いねー?」

「そうそう、同じ部屋同士で仲良くなってご飯〜って人が多いみたいなんだよねぇ」

「昨日の夜ご飯の時もそうでしたもんね」

「昨日の…夜ご飯…?」

「引っかかるとこそこかぁ」


 昨日は入学式だけで終わって、自己紹介もなにもなく共同生活がスタートした。その影響か、やっぱり同じ部屋の人と仲良くなることが多いみたい。でもそんなことはみくるには関係ない。


「待って私一食食べ逃したの!?うわぁぁぁぁ…!」

「大丈夫ですよ…!食料はいっぱいありそうですから…!」

「そこの心配はしてないと思うよぅ」


 マリーもドン引きする程取り乱していた。


「昨日の夜ご飯!何食べたの!?」

「ハッシュドビーフだよぉ、温玉のってるやつ」

「ポークステーキ食べました!」

「おいじぞおおおおおお!!!!!私も昨日の夜ご飯食べるー!!!」


 ずるいずるいとみくるが駄々を捏ねる。

 いやぁ…時間は巻き戻せないなぁ…。

 

「まあまあ、これから4年間ここでご飯食べるんだからいいじゃん?」

「いや!昨日の一食は昨日の一食だよ!」


 謎理論を展開しないで欲しい…。困ったマリーを見て、ぼたんが助け舟を出す。


「そういえば、同室の人とお話できました?」

「…私昨日すぐ寝ちゃったからお話できてないや…!」

「夜ご飯まで本読んでたから話せてないなぁ…」

「あらら…やっぱり初日だと話しにくいですよねぇ…」


 3人居て全員それぞれ別の理由で話せなかったみたい。前途多難かも…と不安になる。


「でもきっと!仲良くなれるよー!」


 そんなみくるの言葉に2人が頷いた。きっと、多分!大丈夫!

 朝ごはんを終えて、一旦それぞれの部屋に戻った。


 


 みくるが部屋に戻ると、相部屋の子、杉木ちゃん?が眠たそうに部屋から出てきていた。

 今すぐにでもオリエンテーションに行ける服装のみくるとは反対に、髪整えたり、歯を磨いたりとか色々やることが多そうだ。

 

「杉木さんおはよー!これからよろしくねー!」

「加茂さん…?でいいのかな?おはよ、よろしくね。」


 朝だから…かもしれないけど、少し元気が無さそうに感じた。


「もしかして、昨日あんまり眠れてなかったのー? 」

「うん…ちょっと緊張?しちゃってるんだよね」


 緊張…?眠れていない…?カモミールセンサーが発動した。


「カモミールって知ってる!?!?」

「え、なに?え、声でっか、え、???」

 

 杉木さんはびっくりしてたけど、みくるはもうカモミール布教体制に入ってしまった。


「カモミールってね!とっても眠りやすくなるの!アピゲニンっていうポリフェノール!GABAって言ったら分かりやすいかな!これがいっぱい入ってて、緊張していっぱい考えちゃうー!って頭にブレーキをかけてくれるの!」


 この子にブレーキはついてないのかな…?勢いに押されて口には出せなかった。

 

「あとはね!グリシンとかカモミラの成分が身体の緊張を解してくれたり、アズレン誘導体ってやつが出してくれる香りですっごくリラックスできるの!!」


 とりあえず香りを試してもらおうと、ドライハーブの入った箱を杉木に向ける。


 (ひっ…!?怪しい…薬!?)


 とっても逆効果だった。大学に蔓延る違法薬物栽培人だと思われていたが、みくるはそんな勘違いをされているとは全く知らず、


「カモミールってやっぱすごいな〜!あんなに元気になってくれるだなんて!」

ここまで読んでくれてありがとうございます!

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大学ってよく草育てておすすめしてくる人いますよね!

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