↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
薪と、ハーブと、ジビエご飯!  作者: 不月風音
大学1年生編前期!
PR
10/126

第10話 美味しいは正義!

「だ、だれぇ…?」


 もう疲れたから人と話したくない。のんびりしたい。頼むから刺激しないでくれといった絶望的な表情でマリーが聞く。


「モグモグ…あ、すみません!私ですか???」

「あなた以外誰がいるのぉ…?」


 疲れてる。反応したくない。でも目の前で他人のクッキーを貪る奇人に、思わずツッコミが出てしまう。


「クッキー美味しいですね!!ハーブ…カモミールですか?」

「質問に答えてぇ…?」


 こんな変な人は初めて見た。怖い。


「そう!カモミールのクッキーだよー!!」


 と、新しいドライカモミールとお湯を入れたティーポットを手にみくるが登場。いないと思ったらこの準備をしていたのかぁ…。

 この子はなんでこんなに準備が早いんだろう…。さっき食べられたクッキーもいつの間にか補充されてる。怖い。


「カモミールはね、いいよ〜!カモミールだけでも香りがすごく楽しめるし、食べ物と組み合わせるともっともっと美味しくなるの!」


 おぉ…!と目を輝かせる変な人に、カモミールを勧める変な人。変な空間だなぁ。怖いなぁ…。


「例えばりんご!レモン!牛乳!クッキーもいいし、パウンドケーキとか、カモミールミルクティーも美味しいんだよ〜!」


 …なんか前にローズマリーで似たような説明をした気がする。その影響か、営業トークがすごく似てる。

 でも、そんな話し方が効果抜群だったみたい。


「……!全部食べてみたいです…!!!」

「もちろん!これから作ってこうね!!」

 

 なんか、知らん間に変人たちが仲良くなって、これからのスイーツ作りに混じって来そう。ヤベーヤツらに挟まれるのかぁ…。


「しかもカモミールってね!身体の調子を整えてくれる効果もあるって言われてるの!今日みたいなドキドキして緊張してる時に、香りの成分が心を落ち着けてくれるんだよ〜!」


 そんな説明をしながら、どこからか取り出したドライハーブを嗅がせている。乾燥した花の香りを嗅がせている姿は、まじで危ない薬の売人にしか見えない。


「わぁ…!良い香りですねー!」

「ふふん、でしょでしょー!」


 カモミールの良さが伝わり、みくるは満足気だ。…この熱意で面接も押し切ったのかなぁ…?

 

 そんなこんなで話が進んでいると、カモミールティーが飲み頃になっていた。


「あ!もう飲めるよー!はい!マリーちゃんの!」

「ん、ありがとぉ〜みくる〜」

「はい!えーと…、、、」

「…!えーと…!みくるさん!ありがとうございます!」


 2人揃って…あほなのかなぁ…?よしよし、助け舟を出してあげよう。


「…自己紹介が必要そうだねぇ…私は芦頭真理衣、ろずでもマリーでも好きな方で呼んでねぇ」

「私は加茂未来!みくるでいいよー!」

「えと、私は秋鹿牡丹です!さっきは勝手に食べちゃってごめんなさい!」


 ごめんなさい!と手を合わせて謝るぼたん。なんだっけ?と首を傾げるみくる。それを見て、まぁいいんじゃないかなぁと勝手に許すマリー。

 まともなの私しかいないかもなぁ…。


「ぼたんちゃんはどうしてこの大学に来たのー?」

「私はどうしても美味しいものが食べたくって!美味しいもの大好きで!もっともっと美味しいものを食べるには自分で作るしかない!って思ったんですー!!」

「おぉー!立派な志望動機…!!」


 みくるが拍手する。お二人は?とぼたん。

 

「私はね!カモミールを!色んなハーブをもっと育てたいんだよー!!だから色々育てられそうなここに誘われたの!」

「私は実家が農業資材店でねぇ、そういうのを販売する家業を継ぐなら、使うところである農業も、経営スキルも学べるここがいいかなって思ったんだぁ」

「えぇ…!立派…!!」

「なんでみくるが知らないんだよぅ…」


 そんな二人の漫才にけらけらと笑うぼたん。すごいなー!立派だなー!と聞こえてきてちょっと満更でもない。


「そういえば、2人は元々お友達だったんですかー?」

 

 だんだん砕けた話し方になってきた。

 

「そうそう、ハーブの育て方教えてぇって突然お店に来たんだよねぇ」

「え…?元々種とか買ってくれるお客さんだったんですか…?」


 お、この子もしかしたら案外まともかもしれない。


「いやぁ、他のお店で買った種が育たないーって泣きついてきたんだよね」

「とんでもねぇモンスター客じゃないですか…!?」


 てへへと頭をかくモンスター、みくる。

 

「お茶会してる所に無断で潜り込んでクッキー食べてたぼたんも相当だよぉ…?」


 てへへと頭をかくモンスター、ぼたん。


 こいつら似てるなぁ…だから名前も知らない間に仲良くなったんだろうなぁ。


「ところで、さっきからなんで敬語なのー?同級生だよね?」

「あっすみません!癖と反省の印で…!」

「「癖…?」」

「元々のおじいちゃんおばあちゃんばっかりな所に住んでたから、どうしても敬語になっちゃうんですよねぇ…小中も年下がいなくってぇ…」

「あらら、そーなのか!」

「それは仕方ないなぁ…」

「でも!気を使ってるわけじゃないんであんま気にしないでください!」

「ちょっとずつ砕いていってやる〜」



 食べるの大好きぼたんちゃんと仲良くなれた!


ここまで読んでくれてありがとうございます!

いいねやフォロー、コメントで応援お願いします!


食は全ての源泉…!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。