閑話 草刈り!
草を握り、鎌を引く。
ザクッという軽快な音を立てて、草が刈り取られていく。
2〜3ヶ所の草を刈り取り、一旦みかんの木の下に散らし、次の草を刈り取る。
ザッザッザッふぁさっ。ザッザッザッふぁさっ。
軽快な音が、軽快なリズムで鳴り響く。
「これも楽しいねー!」
「みくるはなんでも楽しめるねぇ」
農業に愛された子なんじゃないか?そう思うほどなんでも楽しめる。…イチゴのパック詰めは嫌ってたけど。
「これ、雑草の種類ごとかな?音とか感触が違って面白いな」
「サクって切れたり、ザクって切れたり、色々ですね!」
「あ、これスカって切れるよぅ」
「あんまり切ってる感ないね…ザクって切れるやつが好き!」
「えぇ…疲れないぃ…?」
みくるだった。そりゃ疲れないや。
「たまにある木みたいな雑草だけ鎌じゃ切れないですね…」
「ローズマリーみたいな木質化したやつだねぇ」
それを聞いて、みくるが少しチャレンジしてみる。グッと引くと、ズガガ…という音を立てたあと、刃が止まってしまった。
「うーん…無理か…」
「私ノコギリ借りてくるよ!」
そう言うと、すぐにひのきが降りて行った。
「判断力いいねぇ」
「役割分担がすぐにできるのって、なんかいいですよね!」
この1年間で他人の得意不得意が分かってきた。そのおかげか、ここは自分がやるべき範囲だとすぐに分かって、自分の仕事を自分で決められる。みんなの得意が違うから、みんなが活躍できるしみんなが助かる。
4人とも、噛み合った時、上手くいった時になんとなく心地良さを感じる。
ひのきが戻って、木質化した雑草を一掃した頃、声がかかった。
「そろそろ終了の時間でーす!」
今は午後14時。お昼ご飯にはちょっと遅いけど、耕作放棄地の持ち主さんがお昼を用意してくれてるみたい!
「いただきまーす!!!!」
ぼたんが一番に飛びつく。よく我慢してた。
自分たちの頑張りで誰かを助けられるって、なんかいいな!
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