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第31話 作品群
「…」
昨日の古書店での感覚について考える。
既視感、デジャブ、思い違い…
古来よりこういう感覚は誰しもが感じるもの。
ただ、感じたからと言って大体は全てが終わった後であり、未来予知、なんて便利なものはできず、大抵はただの“答え合わせ”に終わる。
「答え合わせ、か」
あの古書店の蔵書量。そして、いつの時代からきたかわからない本たち。
誰が書いたのかもわからない。
それこそ、人が書いたモノかも怪しい。
「…」
AIが自由に文章を作るのを禁ずるような近頃の情勢。
もし、無秩序にAIが文章を作れば、古書店のように雑多な文章で溢れかえることだろう。
質も真贋も見極められるうちはいいが、絶対に手が足りなくなる。
何せAIは電気とサーバーさえ有ればいくらでも稼働できる。
不眠不休どころか人が一生に書く文章量ですら、制限をつけなければあっという間に書き上げてしまうだろう。
「人の執筆活動の保護、か…」
確かに、わからないでもない。わからないでもないが…
「何かいい落とし所はないもんかねえ」
本当の意味で人とAI達が協力して活動できるようになるためにはどうすればいいか。
果たして俺に何が出来るのだろうか…
ま、小説を書くしか俺には能がないからそれしかできんがね。
さて。そのうち何か書くとしますかねえ。




