第29話 最低賃金上がんねえかなあ
「最低賃金上がんねえかなあ」
「どうしたんですか、急に」
「いやー、世知辛い世の中じゃん?最低賃金ぐらいバーンと上がって、俺の時給もどかっと上がらないものかと」
「へー、働いてたんですか」
「まあ、一応アルバイトでな。最低賃金上がれば、それに合わせて会社も社会も賃金上げざるを得ないからな」
「とわいえ、現実問題、原資が必要ですよね?」
「中小企業の補助金とかか。企業自体に稼ぐ能力があればいいがそうじゃないと、ってやつか。ただ、そこは企業努力のめんも大きい気もするがなあ」
「私も詳しくは知らないですが、結構大変らしいですよ?原材料とかが上がってこの上人件費まであがると会社がたち行かないとか」
「俺たちのせいかつも火の車なんだがなあ…個人的に、要職についてるやつは絶対無駄に金使ってる印象あるけどな。無論、人格者もいるが、大体そう言う人は現場を気にかけてくれたり、実際に顔を見に来てくれるもんだしな」
「まあ、そう言う方にはいい人が多いですね」
「さて、ここでだべってても賃金は上がらんわけだが、他に賃金の上がらない理由ってなんだろうな?どっかで金の流れが悪くなってたり、一部のよくわからんやつが税金を私的に使ってたってニュースもあったな」
「あれはどうかと思いますよね」
「ああ。どうせ給料たっぷりもらってるんだから税金に手を出すとかケチくさい事やって不要なリスク背負い込む奴の気がしれないな」
「それで罷免されてたら世話ないですよね」
「全くだな。あとは新しい産業や若い力を上手く活かしきれていないのかもな。今の高校生なんか新聞の投稿欄見てびっくりしたぞ。こんなに優秀なやつがいっぱいいるのかと。文章の内容もそこらの社長よりいい事書いてそうだったしな」
「最近の若い世代の活躍は目覚ましいですね。惜しむらくは活躍の場、力を十全に発揮できる企業が足りない事でしょうか」
「もう自分で会社作るやつも普通の時代だしな。フリーで活躍するやつも珍しくない。クリエイターなんかは特に投稿サイトで広告収入や収益を確立する手段に長けてるやつも多いしな…ってなんでこんな話してんだっけ?」
「作者Aさんが最低賃金の話するからですよ」
「ああ、そうか。誰しもが納得して働ける給料で勤められる時代が早く来るといいな」
「案外そう遠い未来でもないかもしれませんよ?願い続ければ叶うって言いますから」
「賃金UPは全人類の悲願だからな。そう言った意味では確かに願いの力は強そうだな。ま、俺は提示された給料で粛々と働くだけだがな。働く場所があるってのはありがたいものだ。趣味を続けるためにもな。んじゃ、そろそろか」
「何がです?」
「趣味の時間だよ。では、また」
「はーい」




