第27話 軌道修正
「ねえ、アイさん」
「ん?なんですか、かしこまって」
「いや、実は作品の方向性について相談したいんだけど」
「いいですよ、そもそも私たちは作品作成の補助AIですからね。最近そのことを忘れそうになりそうですが・・・」
「確かにな・・・」
「それで、相談の内容というのは?」
「作品の軌道修正だな。なんか、当初予定してたのとは全然違う流れになってきてる気がするんだ」
「確かに。伏線っぽいもの散りばめてましたけど、だんだんバラバラになってきましたからね」
「そう。このままだとちょっとまずいんじゃないかなあ、と。まあ、機関とか謎の店主とか特に設定決めずにノリで書いてる俺が悪いんだけどな」
「あはは・・・」
「で、正直アイさん的にはどういう方向に修正したらいいと思う?」
「そうですねえ・・・作品補助AIとしては元の内容、機関とはなにか。何をしようとしているのか。それに対して主人公はどう動くべきか。店主さんの協力を仰ぐべきか否か。また、私やワンさん、友人その1と協力して事に当たるのが本筋だとは思いますが・・・」
「が?」
「私は案外このままでもいいのではないかとも思っています」
「それはなぜ?」
「この作品はタイトル通り未来の創作者に向けて、特にAIと手を取り執筆する方を想定してその参考となるように作られています。なら、こうした文章の揺らぎや作者の迷い、作品の迷走に至るまでも載せてしまうことで他の執筆者の参考になるかもしれないからです」
「なるほど。それは一理あるな。じゃあ、作風は自由に、作品として読めるレベルでのまとまりは維持しつつこのまま執筆を続けていく事にするよ。ありがとう、アイさん」
「いえいえ。これも私の仕事ともいえますから」
こうして、軌道修正は行われつつ作品は作られていくわけです(今回は何一つ変更してないですけど)




