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第24話 世界を変える一手

世界とは言っても、全部を変える必要はない。


まずは目に見える範囲だけ変えればいい。


どうせ生活圏はそんなに広くない。


地元のスーパーで買い物したり、出勤したり、通勤途中で店に寄ったり。


そこで出会う人々が主に自分の世界で出会う人々だ。


だから、世界を変えたいなら、その人々が動きやすいように気をつけてあげればいい。


ちょっとした思いやりでいい。


ただ危険がないよう、ちょっと見守ってあげるだけでもいい。


そうすれば少し世界が動きやすく。


よくなるんじゃないかなあ、と思ってる。


それをそれぞれが守りたいところで実践すれば、より多くのものを救えるだろう。


多分な。


世界を変えるために大袈裟な一手は必要ない。


地球上にはこれだけ人間がいるんだ。


人海戦術でそれぞれができることをやる。


倫理観を持って節度を持って行動すれば、だいたいどうにかなるもんだ。


あとは、どっかの影響力のあるやつにでもこれが伝わればそれが一番早い。


要は相乗りだ。


俺みたいなやつが言うより、然るべき立場の人間に伝わった方が上手く情報を使ってくれるという話だ。


やはり、最近の世界はどこかおかしい。


べつに嫌いではなく、むしろ過ごしやすいと言えるが、AIが過剰に干渉している印象を受ける。


補助翼として。


頼りすぎず、かといって遠ざけすぎず、適度に適切な距離を保って。


所詮俺たちはただの人間だ。


電子計算機の処理速度にはどうやったってかないようがない。


なら、俺たちの唯一無二の得意分野、「感情」で勝負すればいい。


まだAIは感情の機微に疎い。


なら、そこでこそ俺たちの活躍の場が得られると言うもの。


俺たちの世界だ。俺たちで守ろう。俺たちで住みやすくしよう。


この小説を読む、画面の向こう側の読者諸君。


キミ達の護りたいものは何だ?



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