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スピリチュアルズ ジャーニー 寮  作者: waku


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霊山にある祠の浄化

霊山の祠の封印に向けて寮たちは、山道を進んで行く。果たして、祠の封印を行う事はできるのであろうか?


 寮たちは、慎重に山道を進みながら祠を目指して歩を進めていた。山の空気はどこか重々しく、霊山全体に漂う霊的な圧力が次第に強くなっていくのを全員が感じていた。陽菜が前を歩きながら霊道の流れを感じ取り「祠のある方に近づいて行くほど、霊的エネルギーが濃くなっているわ。気を抜かないで進んで」と声をかける。


 途中、美紀が足を止め、辺りを見回した。「何かいるわ…霊の気配が近づいている。」その言葉に全員が身構え、葵が浄化用のお札を取り出して準備を整えた。瑞希は手にした祓い棒を握りしめながら周囲を警戒した。


 突然、濃い霧が立ち込め、一行の視界が遮られた。その中から低いうなり声が響き渡り、黒い影が霧の中を漂い始めた。「気をつけて!何か来るわ!」陽菜が叫び、霧の中から現れた人型の黒い影に向けて呪霊光弾を放つ。影が浄化された、次々と無数に現れる始める黒い影が陽菜に襲いかかろうとした。その瞬間、美紀が陰陽師の札を投げ、「これ以上は通さない!」と叫ぶと、札が光を放ち、影を一時的に退けた。


 春香はお経を唱えながら浄化スプレーを黒い影に向けて撒き、黒い影が少し遠ざかった。


 次に瑞希が「悪霊退散!!」と声を上げ、札を投げ、黒い影を浄化して行った。

葵も手に霊力を込め、呪文を唱え、黒い影に向かって霊力を飛ばし次々と浄化して行った。


 寮も呪文を唱え、進行方向から向かって来る黒い影を次々と浄化して行った。



 寮は「これで少しでも道を切り開けるはずだ!」と声を上げ、祠のある方向に進む間、悪霊の妨害が続いた。一行は結束してこれを乗り越え、ついに祠の前へとたどり着く事に成功した。



***祠での封印の儀***


 祠の前に到着した一行は、すぐに封印の準備を開始した。


 陽菜が身の回りに複数の霊光弾を作り出し

次々と悪霊に向かって放ち、現れる悪霊が浄化されて行った。


 寮が美紀に向かって「よし、今の内に祠の封印を。みんなは、美紀の援護を頼む」と指示を行った。


 祠からは強烈な霊気が放たれており、その場に立っているだけで全員が圧迫感を感じるほどだった。陽菜は祠の周囲に結界を張る邪紋を唱え、美紀は祠の封印の準備を進め封印の呪文を唱えるための位置に立つ。


「祠の周りに霊が集まってくるわ。早く結界を完成させないと!」葵が警告し、瑞希と共に祠の外周で守りを固めた。瑞希は手にした祓い棒で霊を払いながら、広場に待機している前田たちと無線で状況を共有した。「こちらは封印の儀を始めたわ。そちらは大丈夫?」


前田から返事が返る。「こっちもドローンで監視を続けているけど、祠の周辺には無数の霊が現れている。次々と数が増えているみたいだ。」國府田と田中も拠点でモニターを見守っていた。


 一方、鈴木と山田は神社の祠で祈祷を行い。霊山の悪霊達のエネルギーを弱める儀式を行っていた。


***霊の襲撃と白虎の力***


 封印の儀が始まると同時に、祠の周囲に新たに黒い影が次々と現れ、一行に襲いかかってきた。美紀は白虎を召喚し、「白虎、私たちを守って!」と叫ぶと、白虎が悪霊たちを次々と浄化していった。


 寮が「今のうちに早く、封印を。みんな頑張るんだ」と周りに声を掛けた。


前田の操作するドローンからは浄化スプレーが周囲に撒かれ悪霊達をけん制した。



 しかし、それでも祠に近づこうとする霊は後を絶たなかった。


美紀は結界を完成させるために呪文を唱え続け、春香はその隙を守るためにお経を唱えながら、浄化スプレーを周囲に撒いてサポートを続けた。「こっちもそろそろ限界よ!」と葵が叫ぶ。瑞希が「このお札を使って」と、葵に手渡し、葵が札を悪霊に向かって投げると、悪霊が一度に数体、浄化されて行った。

「ありがとう、瑞希さん」とお礼を言った。だか、手をされたお札も次々と使い果たして行った。


 悪霊たちがさらに勢いを増してくる中、瑞希が祠の外周に立ち、「これ以上は近づかせない!」と祓い棒を振るい、何体かの霊を浄化する。一方、美紀は白虎と共に祠の中心に立ち、封印の呪文を唱え続けていた。白虎の力が最大限に発揮され、周囲の霊を威圧していく。


***封印の完成と静寂***


 激しい攻防が続く中、美紀と陽菜の呪文がついに完成し、祠の中心から強い光が放たれた。その光が霊的なエネルギーを浄化し、祠に渦巻いていた霊の気配が次第に薄れていった。白虎も最後の一声を放ち、周囲を威圧して残っていた霊たちを追い払った。


 光が収まり、祠を覆っていた異常な霊気が静まった。霊山全体を包んでいた圧力がなくなり、一行はようやく安堵の表情を浮かべた。


「やったわ…封印が成功したみたいね。」陽菜が疲れた声で言うと、美紀も「白虎が力を貸してくれたおかげだわ」と微笑みながら応えた。春香と葵も深い息をつきながら、「これでようやく、霊山の脅威を一旦は抑えられたわね」と言葉を交わした。


 寮も、最後の力を振り絞り霊光弾を数発放ち悪霊を浄化し、霊力を使い果たしていた。

「なんとか、ギリギリで助かったみたいだ」と、ほっとした声で呟いた。


***新たな謎と帰路***


 祠の封印が完了し、霊山の霊的な脅威は一時的に沈静化したが、これで完全に解決したわけではなかった。一同は祠を見上げながら、その根源的な原因について考えを巡らせた。


 寮は静かに言った。「これで一段落だけど、霊山に隠された本当の謎はまだ解けていない。この祠が発する霊的なエネルギーの正体を突き止めないと、本当に解決したとは言えないだろうな」


陽菜も頷きながら「次に進むべき道が見えてくるまで、少し時間が必要ね。でも祠の封印の成功で次への道筋ができたわ」と話す。


 葵が「これだけ準備して来たのに、ギリギリだったなんて。。。。」と、愚痴をこぼした。

寮が「一旦広場まで戻ろう。また、悪霊が来る前に、下がろう。また、あれだけの悪霊に襲撃されたら、完全にアウトだ。」と、指示を出す。



 こうして寮たちは霊山の山道を降り、広場に戻った時は、午後7時を過ぎていた。


***夜の襲撃への準備***


 國府田と田中が広場の外で寮たちが帰って来るのを待っていた。

寮たちの姿を発見した國府田が「寮さん、みんな、無事で良かった」と嬉しそうに声を掛けた。

田中が美紀を見つけて「美紀さん、無事で良かった。大丈夫でしたか?」と、声を掛ける。


 鈴木と山田にも無線で連絡し、神社から広場に戻って来た。


 食事の準備も行われており、一旦、オープンテントで全員食事を取る事にした。

全員、食事を済ませた後、鈴木が「今晩、悪霊の襲撃の可能性もあります。対抗できるでしょうか?」と、寮に質問した。


 寮は「僕と葵は、完全に霊力を使い果たしてしまった。瑞希と春香ちゃんは、少しは対抗できるかもしれない。なんとかなりそうなのは、美紀と陽菜の2名だ」と答えた。


 鈴木は、冷静を保ちながら「残りの戦力は、神社で一緒に祈祷していた山田さんだけですね」と、答える。田中が「今から、霊山から離れるのは、どうでしょうか?」と質問をした。


 鈴木が「今から数台に分乗して霊山から離れるとしても2時間以上は掛かる。夜道だから少なくても数時間以上は掛かるかも知れない。」と、返した。


 國府田が「どうしたら良いのでしょうか?」と、不安そうに話す。


 寮が「少しでも霊力と体力の回復が必要だ。山に登ったみんなは、少しでも早く休んで体力と霊力の回復を行ってくれ。」と指示をした。


 さっそく、山に登った寮たちは、車内やテントで休む事にした。



***悪霊の襲撃に対する不安***


 前田は、広場に張られたオープンテントの下に

設置されたテーブルの上にモニターを置き、周囲を警戒しながら、煎れたコーヒーを飲みながら、國府田、鈴木、山田、田中と話し合った。


 鈴木「こういった状況も想定していましたが、実際にそうなると、不安が残ります」

山田「僕もいくらか悪霊に対して対抗できますが、寮さん達が祠で遭遇した数の悪霊と対峙するとなると、長く持ちそうもありません」


田中「その為に、広場周辺の結界と神社の結界を強めたんですよね。」

國府田「そうですよね。このオープンテントの下に敷いてある魔法陣のシートも結界になっているんですよね。大丈夫だと思います。」


 前田「成程、それで、エネルギーグッズや浄化スプレー、魔よけのお香、お札がここに積まれているんですね」と答える。


 鈴木「僕の計算では深夜11時過ぎから午前4時までの5時間、しのぐ事が出来れば、助かると思います」とみんなに話した。


 前田が腕時計を眺め「今、午後9時を過ぎた所です。2時間後には、悪霊の襲撃の可能性が高まるという事ですね」と、答えた。


 田中が「でも寮さん達は今、休んでいますから悪霊が現れた後からでもいくらか霊力も回復しているかも知れません。なんとかなると思います。それまで、僕達で対応しましょう」と答えた。



 ***夜の襲撃に備えた広場での防衛準備***


 霊山の祠で封印の儀を無事に終えた寮たちが広場へ戻る頃、辺りはすっかり夜に包まれていた。祠での激戦の疲労が全員の顔に浮かぶ中、それでも夜間の悪霊襲撃の可能性を考慮し、全員で防衛準備を進めることにした。


 鈴木が現場の指揮を取りながら、広場の中心に設置したオープンテントを拠点として、周囲に結界を再強化する作業を始めた。「もし、公園の結界が破られて悪霊に侵入されても、この魔法陣シートに居れば、時間稼ぎになるはずです。ですが、これだけでは十分ではありません」と鈴木は冷静に話す。


 前田は設置したモニターの動作確認をしつつ、「監視システムで広場周辺の動きを把握できます。もし霊の接近があればすぐに知らせます」と答えた。國府田と田中は、浄化スプレーや魔除けのお香、霊符を準備し、どこから霊が侵入してきても対応できるよう整えた。


***寮たちの休息と回復***


 寮、美紀、陽菜、春香、葵、瑞希は、祠での激しい戦いで霊力と体力を使い果たしていた。寮の指示で、まずは少しでも休息を取り、回復を図るため、車内やテントに入り眠りについた。


 寮は、休む前に陽菜に「霊山の祠の力は封印できたけれど、悪霊の影響は完全には断ち切れていない。今夜の襲撃をしのぎ切れたら、次の手を考えよう」と告げた。


***深夜の不気味な静寂と最初の異変***


 午後11時を過ぎた頃、広場は深い静寂に包まれていた。月明かりが薄暗い山の中を照らし、時折風が木々を揺らす音だけが響いたいた。前田が設置したカメラのモニターをじっと見つめていると、画面に異常な反応が映し出された。


「鈴木さん、山道の方から霊的な反応が増えています。黒い影が…何体かこちらに向かってきています。」前田の報告に、鈴木が即座に行動を開始した。「みんな、配置についてください!悪霊に備えましょう」


 山田はすぐに浄化の札を手に取り悪霊に備える。「私の力で、少しでも持ちこたえられるはずです!」と濯ぎに声をかけた。


 國府田は緊張した面持ちで浄化スプレーを手に取り、「万が一、結界を突破されても、このスプレーで応戦します!」と周囲を警戒した。


***悪霊の襲撃と広場の防衛戦***


 深夜0時を回った頃、最初の悪霊が結界の外に現れた。黒い影が数体、広場の外を囲むように漂い始め、結界を押し破ろうと強い霊的な圧力をかけてきた。「来た!」鈴木が叫び、結界の内側で守備にあたる全員が一斉に動き出した。


 田中は香炉に魔除けのお香を入れ火を点け「ここには近づけさせない!」と叫んだ。


 山田も札を投げ悪霊を次々と浄化して行った。「結界が持ちこたえているうちに、少しでも悪霊の数を減らしましょう!」と声を上げた。その言葉に応えるように、國府田もスプレーを影に向けて放射し、悪霊の動きを一時的に鈍らせ退かせた。


「結界が崩れ始めたら知らせてください!」前田がドローンを操作しながら、モニターで影の動きを確認していた。


***寮たちの覚醒と逆襲***


 午後2時を迎える頃、テントで休んでいた寮たちが目を覚ました。霊力が少し回復した寮たちは、周囲の異変に気付き、急いで広場の中心に向かった。「みんな、大丈夫か!?」寮が声を上げると、鈴木が振り返り、「結界が持ちこたえていますが、影の数が増えています!」と冷静に答える。


 寮は浄化用の呪文を唱え始め、周囲に漂う霊的な影を一気に払うべく行動を開始した。「ここからは僕たちが応戦する!みんな、少し休んでくれ!」陽菜、春香も起き上がり、悪霊達を浄化して行く。


 葵と瑞希は札を投げ、悪霊達を一体ずつ確実に浄化し美紀は朱雀を召喚し悪霊達を浄化して行った。


***夜明けと霊山の静寂***


 午前4時を過ぎる頃、悪霊たちの動きが次第に鈍り始め次第に黒い影が消えて行った。日が昇り始めるころには、広場に静寂が戻って行った。


「終わった…なんとか乗り切った」陽菜が息をつきながら言うと、美紀も「これで夜明けを迎えられる…」と安堵の表情を見せた。


 葵と瑞希も、ほっとした表情を浮かべる。


 春香が「これほどの悪霊が現れて来る事は、初めての体験でした」と、話す。

山田も「これだけの悪霊と対峙するのは、さすがに一人の浄霊師では無理だったでしょう」と答える。


寮は全員を見渡しながら、「みんな、本当にお疲れ様。この夜を越えられたのは、全員の協力のおかげだ。」と感謝の言葉を口にした。


夜明けの光が霊山を照らし始める中、一同は霊山の祠の封印の成功の喜びと同時に、新たなる謎や戦いの始まりを予感した。


***霊山調査の余韻とその後***


 霊山での長い夜が明け、一行は静かに撤収作業を進めた。祠の封印を果たしたことで、一時的に霊山全体に漂う霊的な圧力は沈静化した。しかし、その根源的な原因や、祠を通じて発生していた異常な霊道の謎は、いまだ解明されていない。


 寮は撤収作業を進めながら、今回の成果と限界を考え込んでいた。陽菜が隣に立ち、「これ以上続けるのは、みんなの負担が大きすぎるわね。でも、ここで終わりとは思えないね」と静かに話しかけた。寮は頷きながら答えた「今回の封印で、少なくとも祠を中心とした霊の活動は抑えられた。でも、この山全体を覆う霊的エネルギーの源には、まだ手を付けられていない。」


***編集部での総括会議***


 数日後、寮たちはオカルト編集部に集まり、今回の霊山調査の報告と総括を行った。前田が撮影したドローンの映像や、霊的エネルギーの変動データがモニターに映し出される中、涼子編集長が静かに口を開いた。


「今回の調査結果は十分価値のあるものよ。祠の封印が成功したことで、霊山周辺の住民たちの怪異の被害は確実に減少するはず。でも…これ以上の調査は難しいわね。」


寮が深く頷きながら答えた。「今回の調査で、僕たちも限界を感じました。仲間の霊力や体力、そして装備の不足…。これ以上は無理をするより、一旦計画を練り直すべきだと思います。」


美紀が追加で提案した。「霊山全体を浄化するには、さらなる資金や専門的な知識が必要です。もっと強力な力や、古代からの霊山の歴史を研究できる専門家の協力を求める必要もあります。」


涼子編集長はしばらく考え込んだ後、「今回の報告は、十分な価値がある記事になるわ。でも、編集部の予算と人員では、これ以上の調査を続けるのは現実的では、ありません。ここで一旦、霊山調査を終了としましょう」と決断を下した。


 寮、美紀、前田、國府田も

納得できない気持ちもあったが、現実的な決断であったことから反対する事は出来なかった。


***霊山のその後***


 祠の封印以降、霊山周辺での怪奇現象の報告は明らかに減少した。しかし、地元住民たちの間では、「霊山にはまだ何かが眠っている」「封印が完全ではないかもしれない」という噂が絶えることはなかった。


寮たちの霊山調査の成果は雑誌に掲載され、反響を呼んだ。記事を読んだ人々からは、「封印のおかげで安心できるようになった」「霊山に隠された謎が気になる」という声が多く寄せられた。だが、一方で「霊山に行った人がまた怪異に遭遇した」という新たな話も編集部に届いていた。


***寮たちの未来への展望***


 寮は霊山の調査を振り返りながら、自宅の机で静かに次の計画を考えていた。霊山での経験は彼に多くの教訓を与えたが、未解決の謎や未知の領域への挑戦の意欲を掻き立ててもいた。


「霊山は終わりじゃない。ただ、今は時期じゃないんだ。」寮はそう呟きながら、手元の霊山地図をしまった。そして新たな資料を広げ、次に挑むべき場所を探し始めた。


***語り継がれる霊山の物語***


 霊山の封印は成功したものの、その不可解な現象や怪異の一部は完全に消え去ったわけではなかった。地元の人々の間では、依然として霊山の恐ろしさと神秘についての噂話が語り継がれていく。


「昔、あの山には強い霊が住んでいて、それを封印した人たちがいたらしい。でも、その封印がいつまで持つかはわからないんだってさ…」


そんな噂話を聞くたびに、寮たちの記憶に霊山での激闘が蘇る。そして、再びその地に戻る日は、そう遠くない未来に訪れるだろう。


 物語はまだ終わっていない。ただ、今は一時の休息と準備のときだった。



 寮が深く考えていると、

「寮君、あかりをお風呂に入れてくれる?」隣の部屋から、妻のひかりの優しい声が聞こえた。

寮は振り返り、資料を片付けながら「わかった。あかり、お風呂に入ろう」と声をかける。


***家族の温もり***


 寮の4歳になる娘、あかりは無邪気な笑顔で浴室へ向かう準備を始めた。霊山での過酷な戦いの記憶がまだ頭に残る寮にとって、あかりの屈託のない笑顔は、疲れ切った心を癒す何よりの特効薬だった。


浴室であかりの髪を洗いながら、寮はふと笑みを浮かべた。「パパはね、すっごく怖いおばけと戦ってきたんだよ。」

あかりは目を輝かせながら「おばけ!?パパ、やっつけたの?」と身を乗り出すように尋ねた。

「もちろんさ。おばけももう怖くないよ。あかりが安心して過ごせるように、パパたち頑張ったからね。」寮はそう言いながら、小さな頭を優しく撫でた。


「パパ、すごいね!」あかりは満面の笑みでそう言うと、お風呂のお湯をバシャバシャとかけ始めた。その無邪気な姿に、寮は思わず吹き出してしまった。


***新たな決意***


 お風呂から上がり、あかりが楽しそうにパジャマを選ぶのを見ながら、寮は改めて考えた。

「戦いは終わっていない。霊山の謎を解き明かすのも、まだ道半ばだ。でも…守るべきものがあるから、頑張れる。」


ひかりがリビングから声をかける。「寮君、あかりの寝かしつけ、お願いね。今日は本当に助かったわ。」

「もちろん。今日はたっぷり話してから寝かしつけるよ。」寮は微笑みながら答えた。


あかりを寝室に連れて行き、絵本を読み聞かせながら、寮の心は次第に軽くなっていった。娘の寝顔を見守りながら、彼は静かに呟いた。


「次の挑戦が来るまで、今はこの日常を大切にしよう。」


ご購読、ありがとうございました。少し、物語を再開しましたが、歳末に向けて忙しい時期なので、ここで、また終了にします。



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