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地球から一番遠い教室で  作者: 草川斜辺


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76/81

ルナリアンズ戦 その2 第2クォーター

第2クォーター開始。

この試合、ぼくたちは勝つだけじゃなく大差で勝たないといけない。第1クォーターはいい感じだったのでその調子で行きたいと考えていたが、当然といえば当然だが、相手も対策してきた。


第1クォーター、相手チームは中年のおっさんがボールをつないで脚力のある若手にシュートさせるという戦術で、ぼくらはそれに対応しうまくいっていた。第2クォーターもまずは同じ戦術で開始したのだが、おっさんがシュートを打ち始めた。


脚力はそれほどないのでジャンプの高度は低いが、スリーポイントラインの内側、ペイントエリアのちょっと外側でジャンプしシュートを放つ。高く飛べない分ゴールリングに近い位置から打っているので、成功率はそれなりに高い。ジャンプする場所が中途半場なところなので、意表を突かれた感じだ。


同点にされたところでうちのチームがタイムアウト。


「なんでおっさんにやられるんだよ!」

中山が不機嫌だ。まあ、気持ちはわかる。

「さすがベテランだよねー」

戻ってきたメンバーに向かって監督の本條莉奈(ほんじょうりな)がいう。

確かに、脚力の劣るおっさんだからといってシュートの精度が低いわけではないし、こっちがパスのインターセプトを狙っていることを知ればその対策ができる経験もある。第1クォーターがうまくいって、ぼくらは調子に乗りすぎたかもしれない。


ゲーム再開。おっさんと若手のシュートスタイルはわかったので、この対策をすれば何とかなりそうだと考えたがあまかった。中山は子供のころからここに住んでいてムーンバスケットボールの経験は長いが、彼らも同じくらいの経験がある。しかも地元リーグの経験も長い。経験値では向こうの方が上だ。


結局、第2クォーターは、67対65で終了。逆転はされなかったが、最後に決められたスリーポイントシュートで2点差まで詰められた。


少なくとも30点、現実的には40点差をつけて勝ちたい僕たちとしては、後半で立て直さないと予選リーグで敗退だ。

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