表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
地球から一番遠い教室で  作者: 草川斜辺


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

32/51

チームワークがさっぱり

「パス! こっち! パースッ!」

パスを要求する中山の声を無視し強引にシュートまで持ち込む永江(ながえ)


「くそっ、おしい」

ディフェンダーに阻まれシュート失敗。さらにボールを奪われる。


「おい、今のはパスだろ!」

先に着地した中山が、不満そうに永江に向かっていう。


「はずしたけど、今のはひとりでいけるやつだよ」

永江が反論する。

「スタンドプレーはダメだ。おまえはブランク長いんだから成功率が低い」

「いやいや、だから練習してるんだろ」

「今はパスでつないでシュートまでもってく練習やってるんだよ」

「俺もそのつもりだが」

「じゃあ、パスまわせよ」

「だから、パスをつないできて最後のシュートを決めようとしたんだよ」

「ディフェンダーの動き見てなかっただろ」

「見てたよ。で、いけると思ったからシュート打ったんだ」

「はあ? あのタイミングでいけるわけないからパスなんだよ」

譲らない中山と永江。


「パスをエレガントにまわしてシュート決めたいよね」

これは柚子山(ゆずやま)。二人のいい合いを眺めている。

「お前はちょっとパスまわしすぎだけどな」

中山が柚子山を見る。

「その意見には賛成できないな。ムーンバスケットボールの魅力は、華麗なパスをまわす空中戦だよ」

柚子山も譲らない。


「空中戦はぶつかってなんぼだろ」

永江が主張する。

空中戦が多いムーンバスケットボールでは、動きを制御できない滞空中の衝突はファールを取られにくい。もちろん意図的なのはだめだが。

「じゃあぶつかって突破しろよ。ブロックされたら意味ないだろ」

柚子山の発言の途中で中山が割り込む。

中山と永江が正面で向き合い怒鳴りあっている。柚子山はマイペースで意見を挟んでいるが、ちょっと離れたところにいるからか、あまり相手にはされていない。


「さっきのは、ぶつかりそうになったからあわててシュート打ったって感じでエレガントじゃないね」

二人を眺めながらつぶやく柚子山。


「おまえら、落ち着け」

クレイグが中山と永江の間にはいる。

「まあ、ちょっと強く言い過ぎたかもしれんが、さっきのはパスだ」

中山は譲らない。

「パスが重要なのは知ってるよ。ただ、今のような場合で突破する練習は必要だ」

永江も譲らない。

「それは分かってる。い、ま、は、パス回しの練習なんだよ!」

中山もやはり譲らない。これではさっきと同じだ。

「わかったから、もう一回落ち着け」

永江が反論しようとしたところでクレイグが再度間に入る。


浅井も何か発言しようかと思ったが、さらに面倒なことになりそうなので黙っておくことにする。


それにしても、こうチームワークがさっぱりだとやばいな。このチームで予選突破できるんだろうか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ