表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
告白ゲーム  作者: 水溜まり
第一章『腹黒姫と腹黒王子』
16/23

16. 久家くんと安藤さん

久家くんの発言に安藤さんは絶句する。

関係ないあたしも驚いているのだから安藤さんはもっと驚いているだろう

言葉の意味が理解出来ないのか、安藤さんは詳しく久家くんに尋ねている。




「どんな相手でもって??」




気になって久家くんの方を向いていたがあたしの席からは彼の後姿しかみえない。

その時久家くんが後ろを向きまさかの彼と目があった。

だがそれも一瞬。あたしと目があったように見えたけど、もしかしたらこちらを向いただけであたしを見ていた訳ではなかったのかもしれない。


辺りをキョロキョロと見たけど、特に何もなかった。






「告白対象者。例えば彼氏がいるやつでもいいのか?」




安藤さんの喉が上下に動いたように見えた。

遠くからだったのではっきりそうとは言いがたいが、視力には割りと自信があるので恐らくそうだろう。




「それってどういう意味…?」



尋ねる安藤さんの声音が先ほどより低い。

あたしの方からは安藤さんは正面に見えているので表情も硬くなっているのが分かる。





「いや、ただ聞いただけ。」




久家くんが応えるとホッとしたように安堵し、安藤さんは複雑そうに返答する。





「一応、彼氏や彼女がいる子でも告白対象者にはなるよ。でも…みんなそこら辺考えてるみたいでまだ誰も恋人がいる人に告白はしてないみたいだけど」



「そうか。」



「あの、結局誰に告白するかは・・・?」



「もう少し考えさせてくれ。ルールはちゃんと守る」




久家くんが応えると安藤さんはまだ何か言いたげにするが、これ以上は悪いと思ったのであろう、渋々と離れていく。


安藤さんがグループの子達の元に戻ると切なそうに顔を歪ませそれを他の子達が慰めていた。

それを横目でみつつ、久家くんが告白するような人は一体誰なのだろうと頭の片隅で考える。



だけどあたしの思考はそこで一時中断した。

正面を向いたら三浦くんがこちらを向いているからだ。




「・・・!」



目があうと三浦くんは微笑んだがすぐ無表情になって口パクで何かを言ってきた。






「余所見しちゃダメだよ」





声にはだしていないものの、なんとなくそう言っているような気がした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ