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告白ゲーム  作者: 水溜まり
第一章『腹黒姫と腹黒王子』
13/23

13. 腹黒姫、お冠

続々と集まるクラスメイトは興味津々に質問してくる。

最初の内は否定していたが、三浦くんの「照れちゃって可愛いね」の一言であたしがツンデレキャラだとクラスメイトに認識されてしまった。


それからと言うもの否定すればするほど周囲からの「ツンデレ」と言うレッテルを貼られとうとうあたしの言葉は誰一人として信じて貰えなくなった。




「どっちから告白したの?」と聞かれれば「神城さんだよ」とニコやかに応える三浦くん

それに「違う!」と返すあたし。


「神城さんは三浦くんのどこに惚れたの?」と聞かれれば「惚れてない!!」と返すあたし

それに「昨日は入学してからずっと好きだったって言ってたよね?」とニコやかに嘘を吐く三浦くん。



あたしがどんなに睨んでも三浦くんは止まらない。

あたしがどんなに否定してもクラスメイトは三浦くんの事しか信じてくれない。


その日からあたしと三浦くんはクラス公認のカップルとなった。





いつの間にか朝礼の時間になっていて自ずとここで解散になった。

やっと開放された事にひどく安堵するが、これからの事を考えると死にたくなる。

考えても頭が上手く働かなくてもうこれ以上ひどくなる事はたくさん思いつくのにこれ以上良くなる事が全くと言っていいほど思い浮かばない。


どうしてこうなった…。




頭の中には「後悔」の文字しか浮かばない。

涙目になり、フッと虚しく笑った。

願わくは昨日の自分に戻りたい。戻って昨日の自分に死んでも三浦に告白するな!!と叱咤してやりたい。


とりあえず休み時間に三浦くんと話し合おう。

そう決めたら一分一秒がいつもの2倍は長く感じてなんとももどかしかった。



その時のあたしは自分の事で精一杯でこちらを見ている視線に全く気づいてなかった。






そして休み時間あたしは目的の人物の元に向かった。

向かうといってもあたしの二個前の席なので自分の席から三歩もあれば辿り着く。

それでも一刻も早く話し合いたかったので自ずと駆け足になる。




「三浦くん」と声をかければこちらを振り返ようとする。

だけど完全に振り返る前に彼の左腕を掴み教室を出た。



クラスメイトの視線が嫌と言う程感じるがそんな事がどうでも良くなるくらい今は時間が惜しかった。




空き教室に入ればあたしは誰もついてきてない事をよく確認して教室のドアを勢い良く閉める。

そして振り返れば憎ったらしい程整った顔を持つ三浦くんがいる。



あたしは眉を吊り上げて両手を脇につけて口を開く。




「一体どういうつもりなの?」



「何が?」



「あたしと付き合ってるって!そんな話一度もでてないよね!?」



「言ってたじゃない。12番なんで付き合って下さい~って」



「あれは告白ゲームでしょうが!!」




こちらが怒っていると言うのに相変わらずニコニコと笑っているその顔には全く反省と言う言葉が見当たらない。

それ処かこちらに近づいてきてあたしの顔を覗き込んできた。


思わず後ずさったが右手を彼の手で掴まれていて引っ張られてしまった。



振りほどこうにもバランスが崩れ、思わず目を瞑る。

彼が支えてくれているから倒れる事はなかったけれど目を開け真っ先に見たものはかなり近くにまで来た三浦くんの端正な顔だった。



不覚にもドクン、と胸が高鳴った。息を吸うのも忘れてしまいそうになる。

綺麗な人だとは思っていたけど、改めて見ると本当に良く整っていた。

まじまじと見入っているあたしに三浦くんはクスッと小さく笑う。

その声にハッと我に返った。

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