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告白ゲーム  作者: 水溜まり
第一章『腹黒姫と腹黒王子』
12/23

12. 腹黒姫の復讐劇?

それまで黙っていた久家くんは不思議そうに尋ねてきた。



「あんな事とは?」



その言葉にあたしは待っていましたと言わんばかりに作り笑顔をする。

きっとこれがマンガの世界ならば背景にはキラキラマークが大量に使われているだろう。

あたしのプランとしてはこうだ。



昨日三浦くんにいきなり襲われたと伝える→あたしは耐えられなくて涙をみせる(演技)→泣いてるあたしを前にしてクラスの人たちが集まってくる→三浦ボッコ

ちなみに三浦くんが言い訳しようとしてもあたしが号泣すればいいだけの話。これできっとクラスの連中はあたしの味方をしてくれるに違いない。



あたしはいざこの計画を実行しようと口を開く。





「そうなの実は…「昨日から俺たち付き合う事にしたんだ」





………


……






今…あたしはとんでもない言葉を聞いた気がする。

聞き間違いに違いない。いや、むしろそうに決まっている。そうでなくてはならない。



思わず思考が止まってしまったが何か言わなくてはと三浦くんの方に向き直せば、いつの間に聞いていたのだろうか周りに人がワラワラと集まってきた。



「ええー!?三浦くんと神城さん付き合う事になったってどういうこと!?」


「それって告白ゲームじゃなくて!?」


「詳しく教えろー!!」




その声に反応して、いつの間にかクラスに来ている人全員がこちらに集まってきた。

あたしは慌てて訂正しようと口を開くが言葉を発する前に腹黒王子が先に言葉を続ける。




「そうなんだー。昨日あれから一緒に帰って神城さんが告白してくれたんだよ。それで俺たち晴れて恋人同士ってわけ。」



ちがーう!!!!と思わず声を出すがあたしの声はクラスの「ええーーー!?」と言う大歓声に呑まれ虚しくもかき消されてしまった。



「本当なの神城さん!?」



クラスの連中から一斉に注目を浴びてあたしは声を詰まらせる。

だけどこれは訂正できるチャンスだ。




「違うの!あたしと三浦くんはそんな関係じゃ…!」



「え…?あんな事してきたのに…?」




ひえええええええええ、と声にならない叫びを上げる。

何を言い出すんだこの男は!!

三浦くんの捨てられた子犬の如く切なげな声にクラスの連中は興味心身に問いかける。



「あんな事って!?」


「なにしたの!?」


「なんだなんだ!?」





これ以上この男に喋らす訳にはいけないとあたしは思わず声をあげる。



「あんな事してきたのはそっちでしょ!?」





その瞬間今まであんなに騒がしかったクラスがシーン、と静まり返った。だがそれも一瞬の事。

次の瞬間には先ほどとは比べ物にならない大歓声と拍手を浴びた。


やってしまった…。



三浦くんはあたしにしか気づかれないようにニヤァと不気味な笑みを浮かべていた。

それを見てあたしは悟る。


この男の手のひらの上で転がされているのだ、と。

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