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3/10

これ、最高に楽しいじゃん!

3話目でーす!

今日は、5話一気に投稿します!!

私は風間遥菜。たぶんこの班の中で、一番“楽しい”に正直な人間。


――朝の校門前。

空気がちょっと静かすぎる気がした。でもこういう日は、だいたい面白くなる。

「きりせーん!」

男子Sが全力で走ってくるのが見えた瞬間、もう来たなって思った。

「なんだ」

「サンダルで来ちゃいました!!」

開始早々これ。最高じゃん。


たにせんの声が一気に重くなる。

「履き慣れた靴で来てとは言ったけど……サンダルはないだろ!?」

「えぇ!?うそー!?履き慣れてるのにぃ!?」

いや、それはさすがにズルい理屈だと思う。


でも、クロックスは面白い。

「先生の靴貸すから、それ履いとけ」

「いいんですか!?わぁ、ぴったりだ!」

解決してるのかしてないのかは分からないけど、もう面白いからいいや。


その横で二年B組が並んでる。

よし、絶対楽しいやつじゃんこれ!

「歩くってどのくらい歩くんだろ……」

唯月ちゃんはちょっと不安そう。でもそういうのも大事だと思う。

「とりあえず、歩けばつくでしょ〜」

奏音ちゃん。

その理屈はちょっと好き。

「その理屈は危ない」

琉生くんの即ツッコミ。安定してて安心する。

「奏音の言うとおり、歩けば、つくよねー」

音波ちゃん。

増えた。好き。

たにせんが遠くを見てる。あれは多分、考えるのをやめてる顔。

出発ぅー!


最初は普通だった。

アスファルトから田んぼ道に変わるだけでちょっとワクワクする。

「広い!」

ほら来た。こういうの好き。よーし、走るk……

「走るなよ」

琉生くんの止める声、早い。もう職人。

その時だった。

奏音ちゃんが何か拾った。

でっかい猫じゃらし。

あ、それ絶対楽しいやつ。


「なんかこれ、振りたいね」

音波ちゃんも同じの持ってる。

もう答え出てるじゃん。

いいなぁ、遥菜も欲しい。でも、もうないや。残念


「ちょっと待て」

琉生くんの声。

でも遅い。

ぶん。

ぶん、ぶん。

走ってる。もう止まらないやつ。


「「わぁー!なにこれ!面白い!!」」

うん、分かる。絶対楽しいよね、それ。

風景が一気に騒がしくなる感じ、好き。


「これ、授業じゃないよね…?」

唯月ちゃんの声。

うん、たぶん違う。でも今はそれでいいと思う。



山の中間地点。

やっと休憩。

あれれー?二人がいないなぁ、どこいったんだr

と思ったら後から出てきた。

「やっほー」

「着いたよー」

葉っぱとか草とかいっぱい付いてるけど、なんか楽しそう。

「え、どこ通ってきたの?」

でも、めっちゃ気になる。

「こっち」

後ろ指してる。

道ないけど。

「道ないぞ」

琉生くんの即答。分かる。


「道ってさ、歩いたあとにできるの。だから、歩ける場所は全部私たちの『らいふろーど』ってこと!」

あ、それいいな。


唯月ちゃん、一歩下がってるけど気持ちは分かる。

たにせん達も来てる。

止まってる。

あ、これはもうダメなやつだ。


また山の中。

地図を見てる時間。

でももう誰もちゃんと見てない気がする。

「こっち行った方が早くない?急斜面だけどね。」

急斜面でも行けそうな人たちが言うやつだそれ。

「きっとかまぼこもゴールなんだよ。」

それはもうゴールしてる気がする。

「……かまぼこはどこから来た。」

琉生くんの声。真面目に考えてるの好き。


その瞬間。


「左行こうか!」

あ、来た。

でも体は右。

「今左って言っただろ」

「うん、右」

なるほど、そうなるんだ。

「奏音、右ってどっち?!」

分かる、分からないやつ。

楽しい。

「迷子だ!迷子!」

楽しすぎる。

「いや、最高に面白いじゃんこれ」



たにせんに会った。

猫じゃらしのまま通過してる二人。

すごい光景。

「すみません、気にしないでください」

琉生くん。

「ア、ハイ」

たにせん。

この返事は伝説だと思う。まぢ最高!!

山を抜ける。

学校が見える。

「ゴールだーー!!」

きたきた。

でもまだ続く。

「「一旦ここで休憩しよう!!」」

いやゴールだよそこ。

でも分かる、休憩したいよね。



私は息を吐いた。

楽しかった。

たぶんこれが一番大事。

「……終わった」

唯月ちゃんの声。

うん、ほんとにお疲れ。


たにせんが言う。

「……全員、無事でよかった…ということにしておく。」

それしかないと思う。



そして最後。

「せんせー!靴返すの忘れてたー!!」

うん、最後まで最高だった。

遥菜は思った。

こういうの、ずっと続けばいいのに。

たぶん、また何か起きるけど、それも含めて楽しみだ。


なんでも楽しい遥菜ちゃんでした!

ぜひ、コメント等よろしくお願いします。

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