紅蓮の魔槍剣という機体(side 敵本部:研究部)
遅れました!? すみません!
ふぅ……2つの機体を見るだけでこんなに疲れる気持ちと好奇心が出るとはね。
あら、またあなたなの? 別にいいわ。どうせ、ここにあるのは研究資料だけだから。
「ネオンさん! 次はこの機体! これ凄く見たかったんですよ!」
そういうのは、モーナ。目をキラキラさせて、元気ね。この子は。
「紅蓮の魔槍剣ね……また、血生臭い感じがするわ」
「えぇ~、凄く裏機能がありそうで好奇心が湧くのに~」
真っ赤な血の色の様な機体……紅蓮の魔槍剣その機体は、死神が乗っている機体。
本当に死神なんじゃ無いのかという声を上げながら戦っている。近づいた者は、次々と真っ二つにしては高速で移動を繰り返す。
特徴と言ってもいい、槍と剣。
「速度は不死鳥の上を行きますね、また……槍と剣が凄い性能を持ってますし」
「そうね、どうやったらこんな物を作り出せるのかしら」
それぞれの継ぎ接ぎの資料を見る。
槍は真紅……そして、何かを形どった物だ。高速射出して鎖に繋がれていて簡単に切ることが出来ない。更には、気になるのは、持つ方にある棒の先端だ。何故か穴が空いていて、何か出るのだろうか。
剣は同じ真紅……いわゆる蛇剣と言われる物だ。鞭の様に振り回すことが出来る。剣でもあり、鞭の様に振り回し切ることも出来る。しかし、問題なのは振り回した時の繋ぎ目だ。何故か、かなりの切れ味を誇っている。それ自体が剣の様に。
「なんでか、この機体に乗るは嫌です……」
「あら、2つは乗ってもいいと言っていたのに」
「なんか凄く怖いんです、何ていうか壊れそうで……精神やその他が」
大体合ってるわね、この機体を触った者が居る。しかし、触っただけで……壊れた。
そう壊れた、何もかも。例えば表情、白目を向き……口元はヘラヘラ笑って、会話は出来るが意味が不明。そして……他の人襲って、自分も死んだ。それも2つ名の由来かもしれないわ。
中に入っている人は、常人とは思えないわ……いや、もう意味が不明な声が聞こえる時点で人じゃないか……。
しかし、この声を聞いたことがいる者がいた。双子の姉……しかし、魔城の武器を多様したため……会話が出来なくなっているが。
「精神の崩壊はわかりますけど、声が出なくなるのは気になりますね」
「私達じゃ全然足りなそうだわ……」
次に目にしたのは、リミッター解除。この機体もあるのか……という感想だ。
全ての者に挑戦する者。その意味は分からなくもない……だが性能が、おかしい。
目が赤く光る、その光を押しのけるように機能全てが上る。しかし、その負担は全部体に持って行かれる。
かなりの怒りと苦しみ、悲しみ、楽しみを出し切っているような速度。めちゃくちゃだ。
ワイヤーが設置されていて、脳とリンクして先端が貫けるような形の物が付いている。
何故か他にも性能があったが……私はこれ以上見れなかった。
目を閉じ、少し休もう……。




