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破滅世界のデスロード  作者: 秋雨そのは
紅蓮の魔槍剣
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刻まれる心

 4つの大きな砂埃は確実に分かれ散っていった。

 その内の1つがこちらにやってきて、今度は容赦なく構えてくる。


「死神! 討ち取らせてもらうぞ! お前ら、放てぇ!」


 確実に先程の部隊と全然動きが違っていた。それは、知能の無いロボットがいきなり人の動きをしたみたいに。

 あはっ! 面白いね、いいや面白くない。全然ダメだ!? もううるさい、うるさいうるさい!?


「……もう、どうでもいいやぁ~!? 死神でもなぁんでもねぇ~、何処かに居るようでいない~!?」


「なんだ、なんなんだ。こいつは」


 槍を持ち直し、勢い良く踏み込む。銃を構えてこちらに撃ってくる、統率が取れているような動き……だが。それはただ、水を貰った魚の様にギリギリな状態の物だ。


 ブーストで銃弾を避けつつ、少し離れた背後に移動。即座にアンカーを飛ばして敵を貫く。一瞬部隊に動揺が走る。再び踏み込み、敵の懐をその合間に入る。


「あはっ! 死ね!? いや、違うな~ぁ、あはははは!?」


 その直後、部隊長と思われる機体に突進と共に引き離される。


「ぐっ!? 各自散開、俺が戦うから援護を!」


 いや、いやいやいやいや!? 良いよう~良いよ! もうダメ死んでもいいかな? 殺してもいいかな?


 ブーストで勢いで離される機体は、少し離れた所で投げられる。少し宙に舞ったが、着地と瞬間にブーストをかけて先程の敵と相対する。


「くそっ! この狂気がぁ……!?」


「もういいもんね、良いよね! 君をころぉしてもね! もう飽きたんだよ~」


 剣と剣が交わる、瞬間アンカーを飛ばし敵機体を貫き。戻すと共に角度を変え、首に巻き付くようにする。

 それと共に苦痛の声と私の声が聴こえる。


 ……はぁ、どうでも良いのは。この子供がね! いやいや、どうでもいいんだけどねぇ~! もう殺したくてしょうが無いんだよ!?


「くそが~!?」


 締められたまま、悶ているが抜け出すのは無理だ。そのまま、敵部隊にぶつけるように振り回す。

 その間、敵が銃を撃ったり近づいてくる。しかし、ブーストで避け角度を変えながら。ぶん回す。そして。首と共にアンカーの鎖が落ちる。片方は蛇剣で敵を貫いて、横に薙ぎ払う。


 部隊長は死に、残りカスを排除しよう。とした瞬間、何かに撃たれる。


「はっ! また、何かいたのか!? ふふふふ、もうこれの主は知ってるもんね!?」


 私は撃った機体を見る。機体は、先程の一撃で1箇所……胸に近い位置が開けられていた。いわゆる狙撃という物だろう。


 うふふふ……、やっと来た。来たよ、来たよ本当に来てくれた!? もうダメじゃない!? お姉さま(・・・・)!


 私と反対の色とも言える青の機体。双子(・・)の姉である、ネオルド・ハイデリア。私と全然違う機体で、射撃に特化していて、特殊な武器を魔城から奪って使っている……ただし、奪った武器とはいえ。デメリットが無いわけじゃない。

 勿論生身でここにいる人間の1人。それは、持ち主の機体影響を多少受けてしまうのだ。その為、彼女は喋る事ができない。


「お姉さま! こんな所に何のようですかぁあ!? 貴女はそれを使わされて……ふふふっ!?」


 ひたすら銃弾をこちらに撃ち続けてくる。それは、デタラメではなく。牽制と本命を分けた撃ち方。

 数発で敵を誘導して、自分の得意位置に持っていき。本命の1発を撃つ戦い方。それは、誰も出来ることではない。


 あはっ! 敵の動き読み、射程を理解した上で。風向きにも気を配り、様々な技術が必要だと……亡霊が! 呟いてたよ~~!


「青をお守りしろ! 行くぞ~、おぉ~~!」


「「おぉぉ~~!!」」


 うるさいね、どうでもいいから。こんなやつを放っといて行かないとね。さぁさぁさぁ!!?


 面白い事になってきたんだから、すぐ死なないでよ! お姉さま!

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