第32話「1分12秒」
教師の合図と共に俺はゴーレムの群れに突っ込む。
「20、いや30はいるか?」
なかなか多いな。
セレナの【幻奏】によって俺の姿を消すことができた。
俺は目の前のゴーレムの懐に入る。
思い切り横に剣を振る。
《アストレア》には、結界・魔法・魔力障壁を無効化できる能力がある。
「これなら・・・‼」
ズバッッ‼
驚くほど簡単に斬れた。
目の前のゴーレムはきれいに2つに分かれ、地面に倒れる。
続いて、2体目。
ゴーレムたちには俺の姿が見えていない。
難なく斬る。
3,4,6,・・・10,15。
どんどん切っていく。
セレナが叫ぶ。
「今!」
ゴーレム同士が味方を敵と誤認して魔力弾を撃ち合う。
その間に俺が両者を斬る。
18体目を切ろうとした瞬間、ゴーレムがこちらを向く。
「【幻奏】が切れたか。
だが・・・遅い‼」
18体目を無事に斬る。
その瞬間、足に魔力弾が当たる。
「痛ッ!」
思ったより痛い。
が、走れないわけではない。
ここで立ち止まると、次々に魔力弾が飛んでくる。
かわしながら、進むしかない。
右、左、右、左、左。
順調にかわし、追加で3体斬る。
斬り終えた瞬間、次の敵を探そうと顔を上げると、目の前に魔力弾が来ていた。
よけきれないっ!
思い切って、魔力弾に《アストレア》を当てると、2つに分かれ、俺の左右を通過していった。
そうか、魔力障壁を無効化できるなら魔力弾も簡単に斬れるのか。
魔力弾が効かないと分かったゴーレムたちが後ずさりする。
あとは、全部まとめて切るだけ。
「終わりだ。
《鋭刃》」
タイムは⁉
計測していた教師の方を見る。
「コース3。い、1分12秒⁉」
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