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第29話「2本の聖剣」

連日、投稿が遅くなってしまってごめんなさい!

「あいつを知っているのか。」

そう言って、ガルドは一歩、こちらへ踏み出した。

アイリスが驚きつつも返事をする。

「え、えぇ。

私と、この男の子、アレンの師匠よ。

この学校に入学するまでの半年で、様々なことを教わってきたわ。」


するとガルドが呟く。

「そうか。

お前たちのことだったのか・・・。」


俺とアイリスが同時に反応する。

「「え?」」


「実は数日前にヴァルドから手紙をもらっていてな。

その内容が、ヴァルドの教え子たちがこの工房に訪れた時、例の品物を渡してくれと頼まれていたのだ。」


ん?

どういうことだ?

「ええと、まずガルドさんとヴァルドさんの関係を聞いても?」


「まだ言ってなかったな。

・・・もう40年近く前になるのか。

俺が20歳の頃、ヴァルドが共に戦うメンバーを募集していてな。

俺は、もともとそのパーティの1人だったんだ。」

「何と戦っていたんですか?」


俺の問いにガルドはすぐに答えなかった。

「・・・黒環結社だ。」

「⁉」

アイリスと目が合う。


黒環結社ってのは随分と昔からあるんだな。


ガルドは話を続ける。

「そして、最終的に俺とヴァルド、他2人の計4人のパーティで戦っていた。

途中までは順調に倒していた。

だが、黒環結社第1席・・・ヤツだけには勝てなかった。

その戦いで俺とヴァルド以外は亡くなった。

それ以降、ヴァルドは戦いをやめ、俺と会うこともなくなった。」


なるほど。

なんとなく関係が見えてきた。


「だが、驚いたな。

まだヴァルドが生きていたなんて。」


どういうことだ?


「それは、どういう意味ですか?」

アイリスが俺と同じ疑問を投げる。


「俺とヴァルドが初めて出会ったとき、ヴァルドは70歳前後に見えた。

当時から、年の割に元気だなとは思っていたんだが・・・。

今、ヴァルドは何歳なんだ?」


理解できない。

俺と初めて会った時もヴァルドは70歳程度に見えた。


年を取っていないのか?

あるいは・・・。


「私たちにはわかりません。」

アイリスが答える。

「そうか。」


「ところで、例の品物って一体?」

ここでもう一つの疑問を聞いてみる。


すると、ガルドが裏の倉庫らしき部屋に向かっていった。


数分後、布に包まれた2本の剣を持って出てきた。


それらをカウンターの上に置く。

「聖剣だ。」


セイケン?

なんだそれは?


アイリスに聞こうとそちらを見ると、震えていた。


シヴァも固まっている。


頼む。

誰かこれが何なのか教えてくれ。


ガルドがいかにもそれが何かわかっていないような雰囲気の俺に説明してくれた。

「聖剣。

それはこの世に3本しか存在しないこの世に3本しか存在しない、人類最高峰の武具だ。

いつ、だれが作ったのかはわからない。

だが、それらの剣は他の剣よりはるかに強いことだけは、わかっている。」


え?

激レアじゃない?

・・・国宝どころの話じゃないだろ。


「なんでそれが2本もここにあるんですか?」

「俺も詳しいことはわからない。

ただ、ヴァルドと俺が最後の戦いに敗れたあと、ヴァルドは『いつか俺の弟子が来る。その時まで預かっていてくれ』と言って、この2本を置いていった。」


ますますヴァルドへの謎が深まるばかりだった。


ガルドが剣を包んでいた布をめくる。

「異名は“星を断つ剣”。第一聖剣、《アストレア》。

そして、異名は“焔王の剣”第二聖剣、《イグニス》だ。


好きな方を選べ。」

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