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第28話「知られざる過去」

投稿が遅くなってしまって、ごめんなさい!

「へぇ。

実戦だけ高得点の落ちこぼれって君か。」


煽るようにして言われる。

俺も負けじと言い返す。


「仲良くなりたいなら、まずは名乗るところからじゃないか?」

「そうだな。

とーっても、俺はアレン君と仲良くなりたいからな。

俺はカイル=アルディス。

Cクラスだ。」


Cクラスの人間と会うのは初めてだな。

「そうか。

で、用件は?」


「近いうちにお前を消す。

お前程度、俺が相手をする価値もないがな。」

手下でもいるのか。


「まぁ、今日は忠告で終わりにしてやるよ。

残された時間を楽しむんだな。」


そう言って去ろうとするカイルに俺は問いかける。

「なぜ俺を消すんだ?」

「0点が2つもあって入学できるなんて、この学園も随分甘くなったな。

だが、そんな奴はこの学校にふさわしくない。

それだけだ。」


おかしいな。

なぜこいつが俺の入試に点数を知っているんだ?


おそらく誰かがそのことを漏らしたんだろうな。


・・・面倒くさいことになった。


誰かが教師から聞いたのか。

あるいは、試験結果を漏らした人間・・・裏切り者がいるのか。


そんなことを考えていたら、グラウンド集合時刻に少し遅れてしまった。

まぁ、今考えることじゃないか・・・。


教師が説明を始める。

と言っても、大した内容ではなかった。


前世でやっていたようなものと大差ない。


50m走にソフトボール投げ。

握力測定や立ち幅跳び、長座体前屈などだった。

(個人的には持久走がなくて嬉しいところだ。)


今日は大して特別なこともなく測定を終えた。

2日間の測定で俺の知っている情報の限りでは

1位:ルカ

2位:アイリス

3位:アレン

4位:シヴァ

と、なる。

ルカが相変わらずバケモノだったが、予想外だったのはシヴァだ。

まさか、俺以下だったとは。


そして、その日の測定が終わり解散するとき教師たちから気になるようなことが言われた。

「明日はそれぞれ武器の使用を認めている。

持っていない者は、特別棟の3階にある“セレスティア武具工房”に買いに行くことを勧める。」


セレスティア武具工房?

そんなものがあったのか。

聞く話によると、既にシヴァは通い詰めているそうだ。


アイリスも行く様子だったので、シヴァも含めて3人で行くことにした。


道中で互いに自己紹介をした二人は相変わらずと言わざるを得なかった。

シヴァが語り、アイリスが呆れる。

まさに予想通りって感じだった。


武具工房に着くと、シヴァは迷いなく扉を開けた。

――カラン。

鈴の音と同時に、熱気が押し寄せてくる。

店内には剣や槍、弓、杖が所狭しと並び、壁には見たこともない魔道具が掛けられていた。


金属を打つ甲高い音。

赤く燃える炉。

鉄と油の匂い。

まさに職人の工房そのものだった。


店の奥では、一人の大男が真っ赤に熱した剣を黙々と叩いている。

ガァン。

ガァン。

ガァン。

一振りごとに火花が散り、床を赤く照らした。


筋骨隆々の体。

日に焼けた褐色の肌。

頭は綺麗なスキンヘッドで、腰まで届くほど長い白髭を蓄えている。

そして何より目を引いたのは、その右腕だった。

肩から先が金属でできた義手。

巨大なハンマーを軽々と振るう姿は、人間というより一体の機械のようにすら見えた。

しばらくすると、大男は剣を水桶へ沈める。

ジュウゥゥゥッ――。

白い湯気が立ち上った。


そこで初めてこちらを振り向く。

鋭い眼光が俺たちを射抜いた。

「……客か。」

低く、腹の底まで響く声だった。


シヴァが軽く手を振る。

「久しぶり、ガルドさん。」

「また来たのか、小僧。」

「今日は友達を連れてきたんだ。」

ガルドは俺とアイリスを一瞥すると、小さく鼻を鳴らした。

「坊主どもか。」


その一言だけ言って、再び剣へ視線を戻す。

・・・愛想という言葉をどこかに置いてきたらしい。

シヴァは苦笑しながら肩をすくめた。

「これでも歓迎してる方なんだよ。」


するとガルドが口を開いた。

「武器は持ち主を映す。」

そう言って剣を作業台へ置く。

「どんな武器が欲しい。」

その一言だけで、工房の空気が少しだけ引き締まった。


アイリスが呟く。

「ヴァルドが使っていたような剣が欲しかったのだけれど、無いようね。」

すると、ガルドは目を見開いてこちらを見た。


「ヴァルド!?」


ガルドの目が見開かれる。

今まで微動だにしなかった男が、一歩、こちらへ踏み出した。

「あいつを知っているのか。」

低い声だった。


だが、その声音には隠しきれない動揺が混じっていた


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