表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
20/57

第19話「自信の伝染」

実戦試験は学校のグラウンドが分割されてできるいくつかのフィールドの上で行われる。

対戦相手のピアスが現れた。

「本当にピアスしてるのか・・・。」

5歳でピアスはマズイだろ。

知らんけど。


俺たち二人が構え始めったとき、見学している受験生たちの中にアイリスがいるのが見えた。


絶対に合格してみせる。


試験監督が開始の合図を告げた。

その瞬間、ピアスは両手の指を銃の形に構える。

バチッ――。

指先から放たれた雷撃が一直線に駆け抜ける。

「なるほど。魔法系、それも雷を操るのか。」

俺は一歩踏み込む。

「《脚力強化ハイギア》」

地面を蹴った瞬間、景色が流れる。

一瞬で懐へ入り込み――

「《閃連テンペスト》」

一撃。

二撃。

三撃。

拳は嵐となり、止まることなく叩き込まれる。

10、20、50――。

100を超えた頃には、ピアスの身体は防御すら許されず、連撃の渦に飲み込まれていた。

「そこまで!」

試験監督の声が闘技場に響く。

俺は拳を下ろし、小さく息を吐いた。

「・・・思ったより、あっけなかったな。」


そう思ったのも束の間、地面が大きく揺れ始めた。

「なんだ?」

困惑している受験生が多く、中には既に悲鳴をあげている人もいた。

分かる。

これは地震じゃない。


次の瞬間、地面が割れ、揺れの正体が明らかになった。


地中から這い上がって出てきたのは、巨大な四足獣だった。


ピアスが震えながら言う。

「な、なんでコイツがここに・・・?」


出てきたのは危険度――S。

「暴喰王ベヒモス」だった。


学校の教職員たちは、受験生に避難誘導を出しつつ、援護を要請している。

次々と人が減っていく。ただ、その中で全く動くつもりがないようにも思われる人がいた。

アイリスだ。


「やるのか?」

「当たり前よ。笑わせないで。」


一昨日のことが嘘だったかのような自信を持っている。


「あの魔法の練習台にちょうどいいわね。」

正気か?コイツ。


でも、そんなアイリスを見ていると俺まで自信が湧いてきた。

そして、俺たちはベヒモスの方向へ走っていった。

少しでも面白いと思ったらブックマークや下の評価★★★★★をお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ