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第1話「嫌だぁぁぁぁ‼」

ずいぶんと長く眠っていた気がする。

目が覚めると視界には知らない天井があった。

「ここはどこなんだ?」


ろくにマップも使えないような人間が知らないところにきた暁には、諦めることしかできないのである。


ひとまず体を起こそうと、起き上がると、

「あれ、なんか体が思うように動かな・・・手ぇちっちゃぁ‼」


すると、すぐに見知らぬ女性が部屋に入ってくる。そのまま、俺を抱きかかえて、

「ほらほら、泣かないで~」


察した。これ転生じゃん。しかも赤ちゃんから始めるタイプのやつ。

たぶん、俺を抱えているのは母だろう。そして、気づいた。

努力をしない人生ってやつを歩めることに!



「こんにちは!僕、アレンって言います。今年で5歳になりました。」


と、一通り自己紹介できるくらいには体が成長した。

ここまでくるのがガチで大変だった。


何をするにも自分ひとりじゃできないし、何より何もできないのがつらい。

寝るか、泣くか。


この選択肢しかベイビーな我々には与えられなかったのだ。

ただ、そんなベイビーを卒業し、ある程度体が動くようになってからは楽しい日々を送っている。


そして、この世界では、前世の世界と大きくかけ離れている要素がいくつか存在する。


その一つに「スキルの授与」がある。

すべての人間は5歳になると、「スキル」と「ステータス画面」が与えられる。


また、誰一人として「スキル」が被ることはなく、「スキル」は大きく4つの分類に分けられる。

「治療系」「操作系」「物理系」「魔法系」から成るスキルの原理は未だ誰にも分かっていない。


宗派ごとに主張が食い違うから真相は不明だ。(そもそも真実があの中にあるとも限らないしな…)


教会に集められた村の5歳児達とその後ろにいる保護者たち。

教会のおっさんがなんか唱え始めた。


そんな中、俺は操作系でハーレムを築くか、物理系で勇者パーティでも作って無双するか究極の2択に迷っていた。

すると、保護者たちの中に見慣れない人がいた。年齢は70前後ってとこか。年齢の割にいい体格だ。

髪は…ある。

教会のおっさんの気が済んだのか謎の呪文みたいなのが唱え終わって、前の席の人たちから順に水晶に手をかざしていく。

歓喜の声や悲鳴が飛び交っていく。


俺の番が来た。決めゼリフは既に決めてある。


「やっぱりハーレムだろー!!」


そう言って手をかざした。ステータス画面が空中に表示される。


スキル【積層】:努力によって力を蓄積する。

「は?」


「嫌だぁぁぁぁ‼」


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